第7回 プロジェクトマネージャ勉強会

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August 30, 26

スライド概要

プロマネ試験の午後Ⅰを眺める会。
みんなで語り合えば問題も楽し。

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システムエンジニア友の会、代表です。 勉強会で使った資料を共有します。

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1.

【2026年版・第7回】 プロジェクトマネージャ試験勉強会 午後Ⅰ品評会:令和7年 問3を読み解く 2026年8月30日(日)/ Quatrex / システムエンジニア友の会

2.

本日のお品書き 趣旨と今日のゴール 当日のアジェンダ おさらい:午後Ⅰってどんな試験か おさらい:午後Ⅰの解き方の型 今日の問題:令和7年 午後Ⅰ 問3 事例の状況整理(時系列・登場人物・対立構造) 品評ディスカッション(設問1〜設問3) 採点講評の落とし穴 まとめと次回予告 2 / 28

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趣旨と今日のゴール 第3期のスタートです 今日のゴール 4〜7月の第2期では、午後Ⅱ論文を3本書き 1問を全員で読み解き、解答の根拠が本文の 切りました どこにあるかを共有すること 8月からは午後Ⅰ(科目B-1)対策に入ります 「午後Ⅰはこう読めばいい」の型を持ち帰る 初回は肩の力を抜いた品評会形式です こと 初参加の方も、過去回を知らずに入れます 正解を暗記する会ではありません。たどり着 き方を盗む会です 3 / 28

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当日のアジェンダ(60分) 時間 内容 10:00〜10:10 おさらい:午後Ⅰの解き方の型と、今日の問題の提示 10:10〜10:55 品評ディスカッション:設問ごとに「どう解く?」をあーだこーだ 10:55〜11:00 まとめ:感想と次回予告 問題PDFはDiscordに投げます。読む時間は取らないので、事例はこのスライドで押さえます IPAの解答例は、設問ごとに議論してから開きます 4 / 28

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PART A / 10 MIN おさらい:午後Ⅰの解き方の型 5 / 28

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午後Ⅰってどんな試験か 項目 内容 試験時間 90分 形式 記述式(20〜40字程度の短答) 出題数 3問出題、2問選択(1問あたり45分) 合格基準 60点以上 CBT後の名称 科目B-1(出題範囲・出題形式・試験時間は変更なし) 午前は知識、午後Ⅰは文脈の理解、午後Ⅱは経験を問う試験 午後Ⅰだけは、一般論や自分の経験を横に置いて「国語の問題」として割り切る 6 / 28

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解き方の型①:時間と読む順番 時間の使い方 問題選択:5分(3問を一読して2問決める) 1問目:40分(読解15分/記述25分) 読む順番(4ステップ) 1. 概要把握:企業、システム、プロジェクトの 目的 2問目:40分 2. 課題特定:何が起きて、誰が困っているか 見直し:5分 3. 設問確認:何を答えさせたいのか 選ぶ基準は、業界の馴染み・用語の分かりやす さ・設問の明確さ。 4. 関連づけ:根拠になりそうな段落に印をつ ける 下線部を問う設問は、その直前と直後に答えが 埋まっている。 7 / 28

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解き方の型②:設問タイプ別の答え方 問われ方 答えの型 例 理由・狙いは 〜のため/〜だから 学習データの正確性を担保するため 起きる事象を名詞で(要因では 先行実施した開発作業の手戻り 何か リスクは何か ない) どう工夫したか 手法の中身を具体的に 各タスクにバッファはもたせずプロジェクトバッファ をもつ 役割・事項は 名詞句で言い切る 規制緩和を顧客の利便性向上につなげる役割 何か 字数は、修飾語を削って作る。「〜について」「〜に関して」は真っ先に消す。 8 / 28

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解き方の型③:やりがちな失敗 一般論で答える 要因と結果を取り違える 字数が合わない 「適切に管理する」「十分に検 「リスクは?」と聞かれて原因 25字以内なら20〜25字で 討する」。本文の固有の事情 だけを書く。毎年の講評で指 書く。短すぎる解答は要素が を使わない答えは点になら 摘される定番の失敗。 足りていない合図。 ない。 9 / 28

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知らないと書けない用語 用語 中身 今日の出番 クリティカルパス 最も長い作業の連なり。ここが延びると全体が延びる スケジュール短縮の起点 ファストトラッキング 本来は順番にやる作業を重ねて並行実施し、期間を詰める 設問3(1) クラッシング 要員などの資源を追加投入して期間を詰める 設問3(2) クリティカルチェーン法 各タスクのバッファを取り上げ、末尾のプロジェクトバッファに集約する 設問3(3) 合流バッファ 支流の作業がクリティカルチェーンに合流する手前に置くバッファ 第6回の午後Ⅱでも登場 コンティンジェンシー計画 リスクが顕在化したときに発動する、あらかじめ合意した代替の計画 設問3(4) コンティンジェンシー予備 特定済みリスク用の予備費。未知のリスク用はマネジメント予備 「予備費を含む追加予算」 プロジェクトオーナー 成果とその価値に責任をもつ立場。PMより上位の意思決定者 D常務 10 / 28

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今日の問題:令和7年度 秋期 午後Ⅰ 問3 テーマは「プロジェクト実施中の計画変更」 出題趣旨:外部環境の変化による計画変更において、スケジュール・コスト・リスク・ステークホ ルダ・チームのトレードオフをどう解消するか 問われているのは統合マネジメントの実践能力 設問は全8問(設問1が2問、設問2が2問、設問3が4問) 第6回の午後Ⅱ「スケジュールの管理」と地続き。バッファとクリティカルチェーンがまた出てき ます 11 / 28

12.

PART B / 45 MIN 品評ディスカッション 12 / 28

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状況整理①:何が起きたか 時点 出来事 もともと A社の取引管理システムが、来年4月末にハードウェアの保守期限切れ 進行中 更改に合わせて改修し来年3月末リリース。7月末の要件定義完了に向け計画どおり 本年6月末 商品取引に関わる法改正が公開。来年4月初めから施行 規制強化 本人確認の厳格化。全事業者が来年4月初めから遵守。必達 規制緩和 一部の決済方法が可能に。導入時期は事業者の判断。A社の顧客価値の創出につながる 経営層の指示 改修と規制強化は必達。規制緩和にも極力早期に対応せよ 13 / 28

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状況整理②:登場人物と立場 人物 立場 何を大事にしているか B氏 システム部の課長、本プロジェク 元は業務部門。昨年度システム部へ異動。顧客価値の創出 トのPM が分かる人 システム部長 部の方針は「QCD遵守」。現状では規制強化までが計画変 C部長 更の対象 D常務 業務部門の役員、B氏の元上司 他社に先行して規制緩和に対応し、顧客の利便性を上げ たい 業務 発注側 顧客価値の創出。その風土を作るためにB氏をシステム部 部門 経営層 へ送り込んだ 承認者 追加予算は妥当性を評価したうえで承認する 14 / 28

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状況整理③:対立の構造 システム部の論理(C部長) 業務部門の論理(D常務) 部の方針は「QCD遵守」 規制緩和こそが顧客価値の創出につながる 規制強化は機能の一部制限で実現でき、追加 他社に先行し、法改正の施行時期に合わせて 予算が出ればQCDを守れる 出したい 規制緩和は今のメンバーでは対応できず、業 十分な追加予算の承認を取ればできる 務部門の協力が要る 過去にも同じ構図があり、そのときは顧客価 だから「現状では規制強化までを計画変更の 値の創出が実現できなかった 対象とすべき」 15 / 28

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この問題の芯と、設問の地図 B氏はどちらかを選ばなかった。プロジェクトの目標と責任分担そのものを組 み替えにいった。 設問1 組み替えるために、誰に何をしてもらうか(予算と人の確保) 設問2 目標と責任部署をどう動かすか(C部長をどう納得させるか) 設問3 組み替えた結果できた無理なスケジュールを、どう成立させるか 8つの設問は、この3段の筋にきれいに並んでいる。迷ったら「今どの段の話か」に戻る。 16 / 28

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設問1:法改正への対応(どう答える?) (1) 下線①について、B氏がD常務から業務部門に実施を指示してもらいたいと考えた事項は 何か。25字以内 (2) 下線②について、B氏がD常務から動機付けしてもらいたいと考えた、顧客価値の創出に 必要となる業務部門のメンバーが果たす役割は何か。25字以内 本文のどこを見るか (1) 過去の改修で、なぜ要件変更が受け入れられなかったか。経営層は追加予算をどういう 条件で承認すると言ったか (2) D常務がB氏に伝えた「思い」は何だったか 17 / 28

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設問1:解答例と根拠 設問 IPAの解答例 本文の根拠 1(1) 規制緩和に対応する場 過去の改修では業務部門から定量的な効果の提示がなく、要件変更 合の定量的な効果算出 が通らなかった。経営層も「妥当性を評価して承認する」と言っている 規制緩和を顧客の利便 D常務の「他社に先行して規制緩和へ対応し、顧客の利便性向上を実 性向上につなげる役割 現することが顧客価値の創出に必要」 1(2) どちらも本文の言葉をほぼそのまま組み替えている。ひねらないのがコツ。 18 / 28

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設問2:計画変更(どう答える?) (1) 下線③について、本プロジェクトの目標にQCD遵守だけでなく業務部門が重視する目標 も含める必要があるとC部長に提案した狙いは何か。35字以内 (2) 下線④について、D常務がプロジェクトオーナーとなって業務部門が責任をもつことを、D 常務からC部長に説明してもらった狙いは何か。30字以内 本文のどこを見るか (1) 業務部門が重視する目標とは何か。B氏がシステム部へ異動させられた理由は何だったか (2) C部長が出した条件は何か。誰が言えば通るのか 19 / 28

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設問2:解答例と根拠 設問 IPAの解答例 本文の根拠 2(1) 顧客価値の創出を目標とする 業務部門が重視するのは顧客価値の創出。目標に入れないと システム開発を実現すること QCD遵守だけで判断され、過去と同じ結末になる 責任部署が業務部門であると C部長の「業務部門が責任部署となり、その下でシステム部が C部長に理解してもらうこと QCDを遵守する責任分担でなければ難しい」がそのまま条件 2(2) 2(2)は、B氏本人ではなくD常務から言ってもらうところがPMの調整。 20 / 28

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設問3(1)(2):リスクの特定(どう答える?) (1) 下線⑤について、スコープSのうちスコープTの開発の影響を受けないと考えられる部分 の開発を先行して進めることに起因するリスクは何か。20字以内 (2) 下線⑥について、プロジェクトメンバーを追加することに起因するリスクは何か。25字 以内 本文のどこを見るか (1) この進め方の一般名称は何か。「影響を受けないと考えられる」という書きぶりに注目 (2) 追加メンバーはどこから来るのか。現行システムを知っているのは誰か 21 / 28

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設問3(1)(2):解答例と根拠 設問 IPAの解答例 本文の根拠 3(1) 先行実施した開発作業の手 ファストトラッキングのこと。「影響を受けないと考えられる」はB氏 戻り の想定であり、外れれば先行分がやり直しになる 追加メンバーの知識不足に 開発メンバーは現行システムの開発担当者が中心。追加メンバーに 起因する品質不足 は現行の知識がない 3(2) 3(1)は正答率がやや低かった設問。手法の名前が出てこないと、リスクも出てこない。 22 / 28

23.

設問3(3)(4):対応策(どう答える?) (3) 下線⑦について、B氏はスケジュールバッファの設定方法をどのように工夫したのか。35 字以内 (4) 下線⑧について、対応策を実行してもスコープTの開発がスケジュールどおりに進まない 場合に備えてD常務と合意する、コンティンジェンシー計画とはどのようなものか。30字以内 本文のどこを見るか (3) C部長のアドバイスは「担当者はタスクごとにバッファを多く見込みがち」。この対処法の 名前は (4) スコープSとスコープT、遅らせられるのはどちらか。法改正の条文をもう一度読む 23 / 28

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設問3(3)(4):解答例と根拠 設問 IPAの解答例 本文の根拠 3(3) 各タスクにバッファはもたせずプロ クリティカルチェーン法。個々のバッファを取り上げ、プロ ジェクトバッファをもつ ジェクトの末尾に集約する 規制緩和への対応のリリース時期を 規制強化は来年4月初めから遵守必須。規制緩和は「事業 延期する 者の判断で任意の時期に導入できる」 3(4) 3(3)は正答率が低かった設問。本文の抜き書きでは点にならない。 24 / 28

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採点講評の落とし穴 設問3(1) 「影響を受けないと考えられる部分を先行して進める」がファストトラッキングだと 読み取れたか。その結果として起きる事象を書く 設問3(3) 「第三者にバッファを見積もらせる」や本文の抜き書きが散見された。問われてい るのは設定方法の工夫であり、答えはクリティカルチェーン法 問2の設問2(3) リスクを問われているのに、「営業担当者から抵抗される」など要因だけを書 いた解答が散見された 落とし穴は毎年ほぼ同じ形をしている。手法の名前を知らないと書けない設 問が必ずある。 25 / 28

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PART C / 5 MIN まとめ 26 / 28

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今日のまとめ 答えは本文にある。ひねらず、本文の言葉を組み替えて字数に収める 「理由」「リスク」「工夫」「役割」で、答えの形はあらかじめ決まっている 手法の名前(ファストトラッキング、クラッシング、クリティカルチェーン法)は、知らないと書け ない 問3の芯は、QCD遵守と顧客価値創出のどちらかを選ぶことではなく、目標と責任分担を組み 替えたこと 感想を一言ずつ 45分やってみて、午後Ⅰはいけそうか。どこが一番きつかったか。 27 / 28

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年間計画と次回予告 期 時期 テーマ 第1期 1〜3月 プロマネマインドセット醸成 第2期 4〜7月 午後Ⅱ(科目B-2)論文対策 第3期 8〜10月 午後Ⅰ(科目B-1)対策+午後Ⅱ強化 ← 今ここ 第4期 11〜1月 総仕上げ(科目A対策含む) 第5期 2027年2月 受験+振り返り 次回は9月、午後Ⅰ品評会の第2弾。候補は令和6年 問1(顧客体験価値)と令和7年 問1(生成AI活用) お疲れさまでした! 28 / 28