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November 17, 20
スライド概要
2020/11/17 Agile Japan 2020
メディア・エンタメ業界一筋のPM。DevSumiコンテンツ委員なども少々。 ▼ X https://twitter.com/PassionateHachi ▼ note https://note.com/hiroki_hachisuka
「未曾有の事態に対処せよ」 ~プロダクトオーナーが管理部門を兼務して実践したAgile働き方改革~ 2020/11/17 15:10-15:50 CH2 はち@PasshinateHachi
蜂須賀 大貴 @PassionateHachi 2012年 株式会社IMAGICA入社 (現:株式会社 IMAGICA Lab.) お仕事: - PdM、PjM、プロダクトオーナー(CSPO) - インフラエンジニア(AWS) - セールスエンジニア - 働き方改革 担当 2
映像業界の 働き方を変えたい! 個人のスキルとセンスから チームで働く業界に! 3
最近社内でやっていること お仕事: - 7名のチームでScrum ( Product Owner) - 顧客、現場、営業へのセールスエンジニア的な動き - コミュニケーション支援 (朝会、ふりかえり、カンバンなど) - 新しい働き方を考え、進める人 - 社内勉強会で会議の進行について講義 - テレビ局の技術の方達との座談会を主宰 4
最近社外でやっていること お仕事?ほぼ趣味?: - Developers Boost 2019 ベストスピーカー2位(デブ サミのU30向けイベント) - Developers Summit 2020登壇 - イベント登壇(約20回/年) 講演、対談、公開収録 等 - ワークショップ、勉強会運営 - 第14期ファシリテーション塾生 - https://note.com/hiroki_hachisuka - コミュニティー運営 5
今日学べること ✔ 開発以外でアジャイルの考え方をどう活かしていくかがなんとなく分かる ✔ 事例をもとにどのように働き方改革を進めればいいかイメージできる ✔ 「変動性」「不確実性」「複雑性」「曖昧性」への向き合い方がイメージできる 6
世はまさに”VUCA時代”。 VUCA: 変動性、不確実性、複雑性、曖昧性の頭文字をとったもの。1990 年代の状態を表す軍事用語。 近年では、ビジネスにおいてこのような状態が指摘され、ビジネ ス用語として用いられている。 ・・・仕事以外でも2020年はVUCAを意識させられる年 7
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講演 CNET JAPAN 6/1の記事より引用 初対面もオンラインが当たり前に--信頼 関係を会う前に築く「リモートトラスト」の重 要性 https://japan.cnet.com/article/35154168 / 9
蜂須賀の場合 Befor 会社・仕事 家庭・個人 講演 After 会社・仕事 家庭・個人 自分と 向き合う 時間 自分と 向き合う 時間 コミュニティーやイベントでの新しい出会いが激減 既存の関係性を深めることに注力 ・・・1年前に誰が予測できただろうか? 10
10年前には誰も知らないこと 2010年:初代iPad発売 2011年:東日本大震災 2012年:東京スカイツリー開業 10年前にこれらを誰が予想しただ ろうか。 2013年:東京オリンピック開催決定 2014年:Youtuberが職業に 2015年:ラグビーW杯で日本が奮闘 2016年:ポケモンGOサービス開始、PPAP大流行 2017年:米トランプ大統領就任、ビットコイン急騰 2018年:西日本豪雨 2019年:時代は令和へ 11
VUCA時代に至るまでの過程 VUCA時代へ ニーズの多様化 パーソナライズ ビッグデータ の蓄積、分析 スマホの普及 1人1端末 ネットワークの高速化 12
VUCA時代が私たちにもたらすもの 変動性 ・・・正しいと言われていた方法や結果がすぐに正しくなくなる 不確実性 ・・・何が正しいか誰にもわからない 複雑性 ・・・求められる正しさがすごく難しい 曖昧性 ・・・求められる正しさが抽象的。ふわふわしている 13
決まり切った答え「 絶対解」がない。常に手探りでその一瞬一瞬の「 納得解」を出し続けることが必要 必要なのは「瞬間の決断」と「継続的な実践」 ・・・かつて、ソフトウェア開発において、このような価値に向き合った人々がいた。 14
「顧客に価値を早く届けるには・・・」 「価値を継続的に届けるには・・・」 「顧客の欲しいものは瞬間瞬間で変化するのでは・・・」 などなど。 15
https://agilemanifesto.org/iso/ja/principles.html 16
https://agilemanifesto.org/iso/ja/principles.html 17
これらの原則をもとに彼らが導き出した”価値”が アジャイルソフトウェア開発宣言 (アジャイルマニフェスト) である。 18
https://agilemanifesto.org/iso/ja/manifesto.html 19
これらは「ソフトウェア開発」の より良い開発方法として見出された価値である。 果たして、これは開発にしか適用できないだろうか? 20
私が行ってきたアジャイルな取り組み 組織カイゼン 採用 / 人材育成 リモートワーク 制度の制定 ・・・開発以外の部署で朝会 & ふりかえり、社内勉強会、部署見学、 署で始めたイベントが全社イベントに、総務でカンバン 部 ・・・全社新入社員研修、インターンシップの企画運営 ・・・今日のメインストーリー 働き方改革担当兼務、リモートワーク制度作成、運用開始 21
私が行ってきたアジャイルな取り組み 組織カイゼン 採用 / 人材育成 リモートワーク 制度の制定 ・・・開発以外の部署で朝会 & ふりかえり、社内勉強会、部署見学、 署で始めたイベントが全社イベントに、総務でカンバン 部 ・・・全社新入社員研修、インターンシップの企画運営 ・・・今日のメインストーリー 働き方改革担当兼務、リモートワーク制度作成、運用開始 22
社内エバンジェリスト活動やってみた 価値観ババ抜き デリゲーションポーカー マシュマロチャレンジ 23
社内勉強会開いてみた 24
nulabさんのBacklog APIを使って各人のタスクを可視化 #devboostA #はちさん @PassionateHachi 25
朝会を開始。定例会議をふりかえりに #devboostA #はちさん @PassionateHachi 26
モブプロや立って仕事ができる場所でより快適な環境に! #devboostA #はちさん @PassionateHachi 27
顧客とユーザーストーリーマッピングをやってみた 28
総務もカンバン!開発以外でもモブやふりかえり 29
みんなで感謝を伝えられる場を! 30
組織カイゼンについて詳しくはこちら https://www.slideshare.net/HirokiHachisuka/ss-199682982 https://www.slideshare.net/HirokiHachisuka/3-103307163 31
私が行ってきたアジャイルな取り組み 組織カイゼン 採用 / 人材育成 リモートワーク 制度の制定 ・・・開発以外の部署で朝会 & ふりかえり、社内勉強会、部署見学、 署で始めたイベントが全社イベントに、総務でカンバン 部 ・・・全社新入社員研修、インターンシップの企画運営 ・・・今日のメインストーリー 働き方改革担当兼務、リモートワーク制度作成、運用開始 32
新入社員教育の理想の状態って なんだろう?
すぐ活躍する? 先輩を超える存在? 指示された通りに動く?
自分で考えて行動する。 自ら成長できる 方法を知っている ことなのではないか? ※ あくまで私の見解です。
一括りにできるほど “個性”、“価値観”、“強み”って 単純なものだろうか?
確かに時代背景によって 傾向は出せるかもしれない でもうちの新人って、 マジョリティー? マイノリティー?
人事担当 「活躍できる、個性ある方を 積極的に採用します!」
マイノリティーを採用しに行ってない? 時代背景に関係ない子を採用してない?
大多数に対する教育ではなく、 その人にあった教育 をするべきでは?
人材育成について詳しくはこちら https://passionate-po.hatenablog.com/entry/2019/05/18/175533 https://www.slideshare.net/HirokiHachisuka/ss-112510081 https://note.com/hiroki_hachisuka/n/n416a9c36129d 42
私が行ってきたアジャイルな取り組み 組織カイゼン 採用 / 人材育成 リモートワーク 制度の制定 ・・・開発以外の部署で朝会 & ふりかえり、社内勉強会、部署見学、 署で始めたイベントが全社イベントに、総務でカンバン 部 ・・・全社新入社員研修、インターンシップの企画運営 ・・・今日のメインストーリー 働き方改革担当兼務、リモートワーク制度作成、運用開始 43
2019年4月:他社からの遅れと焦り。直談判と立候補 2019年6月:プロジェクトチーム組成。調査と実践 2019年10月:説明とカイゼン。案内と準備 2020年1月:リモートワーク制度解禁 2020年3月:コロナウイルスとの戦い 44
2019年4月:他社からの遅れと焦り。直談判と立候補 2019年6月:プロジェクトチーム組成。調査と実践 2019年10月:説明とカイゼン。案内と準備 2020年1月:リモートワーク制度解禁 2020年3月:コロナウイルスとの戦い 45
2019年4月 在宅勤務ができたら、 時短勤務じゃなくても 働けるんだけど・・・ 世の中ではいろいろ やってるのに、 うちの会社は 動かないよな・・・ 合併とか グループ再編で それどころじゃない んだよな・・・ 46
2019年4月 ✔ 現場は会社のせい ✔ 会社は親会社のせい ✔ 親会社は現場のせい ✔ 誰かがやらないといけない 47
2019年4月 ✔ 現場は会社のせい ✔ 会社は親会社のせい ✔ 親会社は現場のせい ✔ 誰かがやらないといけない 誰もやらないなら自分がやるしかない!「誰かがやる」は「誰もやらない」 48
2019年4月 ① プロジェクトではなく、兼務! ② 自分でチームをつくりたい ✔ プロジェクトだけだと 机上の空論になる ✔ 形だけのメンバーは いらない ✔ 実際に手を動かさないと 進まない ✔ 短期で結果を出したい ✔ 頭と体が分離すると 上手くいかない ✔ 一緒に汗をかける人を 集めたい 49
2019年4月 プロジェクトじゃダメ? 調整をするから待って・・・ ダメです! できなきゃ会社辞めます 50
2019年4月:他社からの遅れと焦り。直談判と立候補 2019年6月:プロジェクトチーム組成。調査と実践 2019年10月:説明とカイゼン。案内と準備 2020年1月:リモートワーク制度解禁 2020年3月:コロナウイルスとの戦い 51
2019年6月 チーム組成! ✔ 若手で組成 ✔ 経営企画3年目 ✔ スペシャリスト を集める ✔ 人事同期 ✔ 総務2年目 52
2019年6月 チーム組成! ✔ 若手で組成 ✔ 経営企画3年目 ✔ スペシャリスト を集める ✔ 人事同期 ✔ 総務2年目 53
2019年6月 Action1:徹底したヒアリング ✔ インタビュースクリプト を作成 ✔ 業務規定上、グレーなこと もあった ✔ 時短や怪我で在宅経験の ある人全員にヒアリング ✔ 結果を真摯に捉え、 規定と運用のバランスを 柔軟に考える 54
2019年6月 Action2:自らやってみる ✔ 現状の規約を無視して やってみる ✔ 「あるべき姿」を考える ✔ 環境音への配慮 ✔ 家族の理解 ✔ コミュニケーションの工夫 55
2019年6月 Action2:自らやってみる ✔ 現状の規約を無視して やってみる ✔ 「あるべき姿」を考える ✔ 環境音への配慮 ✔ 家族の理解 ✔ コミュニケーションの工夫 56
2019年6月 Action3:未経験者のマインドチェンジ ✔ アンケート実施 ✔ 個別ヒアリング ✔ 個別アドバイス ✔ 不安なだけ 怖いだけ ✔ まずは始められる ように 57
2019年6月 Action3:未経験者のマインドチェンジ ✔ アンケート実施 ✔ 個別ヒアリング ✔ 個別アドバイス ✔ 不安なだけ 怖いだけ ✔ まずは始められる ように 58
2019年4月:他社からの遅れと焦り。直談判と立候補 2019年6月:プロジェクトチーム組成。調査と実践 2019年10月:説明とカイゼン。案内と準備 2020年1月:リモートワーク制度解禁 2020年3月:コロナウイルスとの戦い 59
2019年6月 Action4:規約改定 & ガイドライン作成 ✔ 規約は自由度高く ✔ ガイドラインは細かく ✔ 運用していく中で ガイドラインを柔軟に 更新していく ✔ 未経験者からトライアル を実施 ✔ ふりかえりで得た気づき をガイドラインへ反映 (家族向け説明資料、Web ツールの使い方など) 60
2019年6月 Action4:規約改定 & ガイドライン作成 ✔ 規約は自由度高く ✔ ガイドラインは細かく ✔ 運用していく中で ガイドラインを柔軟に 更新していく ✔ 未経験者からトライアル を実施 ✔ ふりかえりで得た気づき をガイドラインへ反映 (家族向け説明資料、Web ツールの使い方など) 61
2019年6月 Action5:徹底した不安の払拭 ✔ マネージャー向け説明会 ✔ イレギュラーへの対応 ✔ 事例共有会 ✔ 相談窓口の設置・対応 ✔ マネージャー同士座談会 ✔ 家族向けガイドライン 62
2019年6月 Action5:徹底した不安の払拭 ✔ マネージャー向け説明会 ✔ イレギュラーへの対応 ✔ 事例共有会 ✔ 相談窓口の設置・対応 ✔ マネージャー同士座談会 ✔ 家族向けガイドライン 63
2019年4月:他社からの遅れと焦り。直談判と立候補 2019年6月:プロジェクトチーム組成。調査と実践 2019年10月:説明とカイゼン。案内と準備 2020年1月:リモートワーク制度解禁 2020年3月:コロナウイルスとの戦い 64
連絡頻度(満足度低:1~2) メールやチャット 電話やWEB会議 対 上 司 ・ 部 下 対 同 僚 65
連絡頻度(満足度高:4~5) メールやチャット 電話やWEB会議 対 上 司 ・ 部 下 対 同 僚 66
連絡頻度と満足度の関係性 ■連絡手段 ■連絡相手 満足度 4 3 2 1 0 毎日上司や同僚と音声のやり取りをすると満足度が上がる 67
リモートワークのその後についてはこちら https://note.com/hiroki_hachisuka/n/n3d44ebfb0b49 https://www.slideshare.net/HirokiHachisuka/3-237140856 https://note.com/hiroki_hachisuka/n/nc9325bb83284 68
https://agilemanifesto.org/iso/ja/principles.html 69
https://agilemanifesto.org/iso/ja/principles.html 70
https://agilemanifesto.org/iso/ja/manifesto.html 71
一緒にすすみましょう! ご相談お待ちしてます。 @PassionateHachi 蜂須賀 大貴 72
今日の資料はSlide Shareにアップ済みです #agilejapan でリンクを共有しています。 懇親会でお話ししましょう! あなたの取り組みも聞かせてください! 73