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January 23, 25
スライド概要
私が所属しているチームの開発生産性向上への取り組みを紹介しました。
D-Plus Osaka #1 開発生産を高めたい!関西エンジニアのためのTips共有会 のLT資料です。
兼務エンジニアの 「時間がない」問題へのアプローチ 2025/1/22 山元綾子
自己紹介 山元綾子 x:@ayayan87360657 ・福井出身、京都在住 ・自動車部材メーカーの社内エンジニア 社内向けアプリ開発、生成AI活用、 基幹システム導入のプロジェクト管理、スクラムマスター ・プライベートは高校野球の応援や子どもたちの送迎など。 読書好き。本屋・図書館好き。
現在の状況 品質保証システム構築チーム エンジニア プロダクトオーナー スクラムマスター (私)
現在の状況 品質保証システム構築チーム エンジニア プロダクトオーナー スクラムマスター 品質保証部 品質保証部 企画部
兼務は悪
兼務は悪 兼務が「悪」な理由 ・開発に使える時間がすくない ・本務が最優先。兼務への責任感の薄れ ・集中できない ・できなかったとき “shouganai yo ne”
兼務は悪、でも兼務は現実 品質保証システムの内製は、全員の「兼務」 でも私たちは現状をずっと何とかしたいと考えてきた。 ・現行システムは使い勝手がよくない ・頻繁な規定改定や組織改変に柔軟に対応しなければならない ・システムが良くなれば本務も楽になる 万全の開発/保守体制は今もない。 不安を抱えつつも前に進むことを決めた。
なりたい姿と私たちの現実 生産性が高いチーム 短期間で価値のある成果を作りつづけるチーム 私たちの特徴 ● プロダクトへの解像度が高い ● 完成への使命感もある (本務で使うシステムだから) ● エンジニアの経験不足 ● システム開発に使える時間が 圧倒的に少ない
「開発に使える時間が圧倒的に少ない」問題 Sprint 1: 1時間/日 ・・・ Sprint 4: 3−4時間/日 時間が増えてる! 本務は変わってないのに? スクラムマスター
なぜ時間が増えた? ● 繁忙時期(月末)でなかった ● 残業した ● 手が動くようになった エンジニア ● 開発がおもろくなってきた
そもそも「時間がない」は絶対的なもの? (5年前)会議多い!本質業務に時間がとれない (5年前)会議半分に減らしたよ (今)会議多い!本質業務に時間が取れない 私たちは無意識に仕事を選んでいる 「本務が兼務が」はその判断基準のひとつに過ぎない 個人の判断基準といえば「モチベーション」
なぜ時間が増えた? ● 繁忙時期(月末)でなかった ● 残業した ● 手が動くようになった エンジニア ● 開発がおもろくなってきた モチベーションが向上している!
モチベーション向上につながった活動 ● 毎日ペアプロでスキルが上がった ○ 右も左もわからない→「手が届く」レベルに ● レビューでフィードバック ○ 求められている、支えられている励み
モチベーションの維持・向上のために ● 「手が届きそうな」課題を見える範囲に並べる ○ リズムよく進められるようサポート ● 周囲との関わりを絶やさない ○ 「飽きない」レビュー・ふりかえりの工夫 ○ 最終ゴールと現在の立ち位置を明確に
まとめ ● 「時間」は絶対ではない。増やせる。 ● 「手の届きそうな課題」がモチベーション維持の鍵。 ● 人との関わりも大事。求められれば加速する。
ありがとうございました