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September 24, 21
スライド概要
RSGT2021での発表スライドです
レッドジャーニー(https://redjourney.jp/) 所属のアジャイルコーチ 元ギルドワークス 所属 様々な規模のSIerでのシステム開発を経て今に至り、約10年で40の組織、80のチームを支援している。 「ええと思うなら、やったらよろしいやん」を口癖に、社内のみならず社外のチームがより良くなるお手伝いなど日々活動中。 ・認定プロフェッショナルスクラムマスター(CSP-SM) ・認定プロダクトオーナー(CSPO) ブログ:サウスポーなエンジニアの独り言
Regional Scrum Gathering® Tokyo 組織がアジャイルになっていく道を歩んだ時、 「少しだけうまくやれたこと」と 「うまくやれなかったこと」 ギルドワークス 中村 洋(@yohhatu) https://unsplash.com/photos/D-0kJ-̲GiQE
中村 洋(Yoh Nakamura) ✔ ギルドワークス(GuildWorks Inc.) ✔ 現場コーチ/アジャイルコーチ/取締役 ✔ 主な認定資格 ✔ Advanced Certified ScrumMaster ✔ Certified ScrumMaster ✔ Certified Scrum Product Owner ✔ Certified Agile Leadership I ✔ Certified LeSS Practitioner ✔ http://about.me/yohhatu
参考:ギルドワークスのこと ✔ 7(木)1615-のスポンサーセッション 「ギルドワークスの越境するプロジェクト の進め方」でお話します
注意点 https://visualhunt.com/photo/172801/
注意点 ✔ 当時自分が見えていた様子の感じ方です ✔ スライドは公開します ✔ 写真撮影はシャッター音への配慮をお願 いします
今日のゴール https://unsplash.com/photos/BfphcCvhl6E
セッション概要 このセッションでは、組織がアジャイルな価値観や考え方、そ れに根ざした活動をうまくできるようになるために取り組んで きた事例をお話します。 組織の中の一員としてやっていた(昔の)事例、ギルドワークスの 現場コーチとして様々な現場を外から支援していた事例をお話で きればと思います。 みなさんの組織がアジャイルになっていくヒントになればと考え ています。
20分後になっていると嬉しい状態 “組織”が変わっていくことに取り組んでいく/いる人、 にとって「あぁそういうこともあるんだな」とヒント が得られている
伝えたいこと https://unsplash.com/photos/EFIvaYLABmU
伝えたいこと ✔ 相手そのもののことを知る ✔ 相手の状況をコントロールすることはで きない https://unsplash.com/photos/EFIvaYLABmU
目次 ✔ 「あり方」ではなく「やり方」に こだわってしまった ✔ 組織をプロダクトとしてみる ✔ 経営者と共に歩む
「あり方」ではなく「やり方」に こだわってしまった https://unsplash.com/photos/uvTqhAnaf6s
コンテキスト ✔ 200X年頃、ある事業会社 ✔ 自分は転職組 ✔ プロダクトの作り方をトップダウンから 変えたかった https://unsplash.com/photos/uvTqhAnaf6s
取り組んだこと ✔ 3チームあったプロダクトチームへのア ジャイルなあり方、やり方の導入 ✔ 経営陣との定期的なランチMTG ✔ 社内勉強会 https://unsplash.com/photos/uvTqhAnaf6s
起きたこと ✔ やり方は変化したが、あり方の変化まで は至らなかった ✔ 経営陣との期待がすりあっていなかった ✔ 「これまでのやり方」と対立軸になって しまった https://unsplash.com/photos/uvTqhAnaf6s
起きたこと ✔ やり方は変化したが、あり方の変化まで は至らなかった ✔ ふりかえり、壁に貼ったタスクボード、朝 会などやり方は変わった ✔ やることに熱狂し価値観までは伝えきれな かった https://unsplash.com/photos/uvTqhAnaf6s
起きたこと ✔ 経営陣との期待がすりあっていなかった ✔ 言葉をそのまま受け止めてしまっていた ✔ もっと経営が考えていること、感じている ことに耳を傾けるとよかった(かもしれない) https://unsplash.com/photos/uvTqhAnaf6s
起きたこと ✔ 「これまでのやり方」と対立軸になって しまった ✔ 今のやり方の背景やそれを選択したことに 目が向かなかった ✔ “変えること”を急いでしまった https://unsplash.com/photos/uvTqhAnaf6s
学んだこと ✔ WhatではなくWhyに忠誠を誓う ✔ 他者の周りの風景、状況を知る ✔ これまでの積み重ねには敬意を払う ✔ うまく行っていることも当然ある https://unsplash.com/photos/uvTqhAnaf6s
組織をプロダクトとしてみる https://unsplash.com/photos/lOrE9bMJ8b8
コンテキスト ✔ 2019年頃の話 ✔ 事業会社 ✔ 現場コーチという立ち位置 https://unsplash.com/photos/lOrE9bMJ8b8
取り組んだこと ✔ 1チーム→4チーム→プロダクトチーム というように徐々に広めていった ✔ ステークホルダーとの壁打ちという名の 相談 https://unsplash.com/photos/lOrE9bMJ8b8
参考情報:この現場のお話 ✔ スクラムチームをやめて、20人でカンバン運用して きた半年間の軌跡 ✔ https://buff.ly/2U5mjYn ✔ 経営者とも、現場とも「共感」のスタンスで寄り添 い、変化に強い組織に ✔ https://buff.ly/3d3iaex
起きたこと ✔ 「まずやってみよう」が個人、チーム、 組織で当たり前になった ✔ 組織をプロダクトとしてみる考え方をす るようになった https://unsplash.com/photos/lOrE9bMJ8b8
起きたこと ✔ 「まずやってみよう」が個人、チーム、 組織で当たり前になった ✔ (感覚的だが)やってみてまずいことがおき たら仲間からフィードバックをもらえる感じ ✔ 方向性と自律性がいいバランスにある https://unsplash.com/photos/lOrE9bMJ8b8
起きたこと ✔ 組織をプロダクトとしてみる考え方をす るようになった ✔ 仮説を立てて、検証する ✔ 検証するタイミングと後戻りの条件ポイン トを決めておく https://unsplash.com/photos/lOrE9bMJ8b8
学んだこと ✔ 相談から入ることで余白を作る ✔ 他者が乗ってくるまで待つ https://unsplash.com/photos/lOrE9bMJ8b8
学んだこと ✔ 相談から入ることで余白を作る ✔ 「こうすることに決めた」「こうしよう」 「こうした方がいい」より「こう感じているけ どあなたはどう?」「何が見えている?」 https://unsplash.com/photos/lOrE9bMJ8b8
学んだこと ✔ 他者が乗ってくるまで待つ ✔ 「今この瞬間」の関心事は自分とは違う ✔ 手を替え品を替え、時や場所を替え、伝え つづける https://unsplash.com/photos/lOrE9bMJ8b8
経営者と共に歩む https://unsplash.com/photos/f0lCDG77g0s
コンテキスト ✔ 2020年頃の話 ✔ 事業会社 ✔ 現場コーチという立ち位置 https://unsplash.com/photos/f0lCDG77g0s
参考情報:このチームの活動 ✔ アウトプットからアウトカムにフォーカスするプロ ダクトチームの作り方 ✔ https://buff.ly/2ooZOjS ✔ 企画と現場の距離が近づき、Outputよりも Outcomeを優先する意識が根づいた ✔ https://buff.ly/2YBA6WQ
経営者が取り組んだこと ✔ 現場が何をして、どういうことが起きて いるかを体験した ✔ 経営とマネージャー陣でカイゼンのサイ クルを回した ✔ 同じ経営者として組織を良くしようとし ている人に会いに行った https://unsplash.com/photos/f0lCDG77g0s
現場が何をして、どういうことが 起きているかを体験した ✔ レポートではなく、実際にチームの活動 を見た ✔ 朝会、モブワーク、ふりかえり、タスクマネジメ ント…etc ✔ “その場の雰囲気や熱量、当事者たちの 表情”を感じ取る https://unsplash.com/photos/f0lCDG77g0s
経営とマネージャー陣で カイゼンのサイクルを回した ✔ スプリントを1週間で回すようなもの ✔ 取り組むことの優先順位、次までのゴール、やり 方の変化 ✔ 各部ごとの話題から組織の話題に変化し てきた。またそこへの向き合い方の視座が 変わってきた https://unsplash.com/photos/f0lCDG77g0s
同じ経営者として組織を 良くしようとしている人に会いに行った ✔ RSGT2020でのクリエーションライン 安田さんの話がとても良かったので、一緒 に訪問して、ディスカッションする機会を 設けた
起きた変化 ✔ チームの活動から組織全体の活動に広 がっていった ✔ やり方だけでなく”あり方”など価値観も 一緒になって広がっている ✔ 経営者がRSGT2021に参加している https://unsplash.com/photos/f0lCDG77g0s
参考情報:この現場の話 ✔ アジャイルカルチャーをチームから組織に拡張し、 OKRを組み合わせてプロダクトの成長を加速させる ✔ https://buff.ly/3pKed4p
学んだこと ✔ 実際にやって体感してみることが大事 ✔ ”わかりあえない”前提で、知ろうとする 感覚 ✔ 継続的な対話を環境を作ること https://unsplash.com/photos/f0lCDG77g0s
まとめ https://unsplash.com/photos/FBMF6cd3E7A
学んだこと ✔ WhatではなくWhyに忠誠を誓う ✔ 他者の周りの風景、状況を知る ✔ これまでの積み重ねには敬意を払う ✔ うまく行っていることも当然ある https://unsplash.com/photos/uvTqhAnaf6s
学んだこと ✔ 相談から入ることで余白を作る ✔ 他者が乗ってくるまで待つ https://unsplash.com/photos/lOrE9bMJ8b8
学んだこと ✔ 実際にやって体感してみることが大事 ✔ “わかりあえない”前提で、知ろうとする 感覚 ✔ 継続的な対話を環境を作ること https://unsplash.com/photos/f0lCDG77g0s
再掲:伝えたいこと ✔ 相手そのもののことを知る ✔ 相手の状況をコントロールすることはで きない https://unsplash.com/photos/EFIvaYLABmU
おまけ:状態に対する認識の段階 1:思っていない(認知していない) 2:思っているけど不要だと思う 3:思っているけどどうしていいかわからない 4:どうしていいかわかっているけど、(制約が あり)やれていない 5:どうしていいかわかっているけど、うまくや れていない 6:うまくやれていると思っている
参考書籍 https://unsplash.com/photos/2JIvboGLeho
参考書籍 ✔ Fearless Change ✔ 他者と働く─「わかりあえなさ」から始 める組織論 ✔ 学習する組織
組織がアジャイルになることに 取り組んでいる人へのヒントになれば幸いです https://unsplash.com/photos/3y7fe̲I--WU