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December 07, 21
スライド概要
レッドジャーニー(https://redjourney.jp/) 所属のアジャイルコーチ 元ギルドワークス 所属 様々な規模のSIerでのシステム開発を経て今に至り、約10年で40の組織、80のチームを支援している。 「ええと思うなら、やったらよろしいやん」を口癖に、社内のみならず社外のチームがより良くなるお手伝いなど日々活動中。 ・認定プロフェッショナルスクラムマスター(CSP-SM) ・認定プロダクトオーナー(CSPO) ブログ:サウスポーなエンジニアの独り言
Scrum Fest Sapporo 2020 これまでと違うやり方に取り組む時に うまくいくかもしれない方法と その落とし穴 ギルドワークス 中村 洋(@yohhatu) https://unsplash.com/photos/TSgwbumanuE
中村 洋(Yoh Nakamura) ✔ ギルドワークス(GuildWorks Inc.) ✔ 現場コーチ/アジャイルコーチ ✔ 主な認定資格 ✔ Certified ScrumMaster ✔ Certified Scrum Product Owner ✔ Certified Agile Leadership I ✔ Certified LeSS Practitioner ✔ http://about.me/yohhatu
現場コーチとは? https://visualhunt.com/f/photo/6320530955/0096f62955/
ミッション 「正しいものを正しくつくる」 現場を増やす
関わった現場 35社 https://visualhunt.com/photo/8648/
関わったチーム 69チーム https://visualhunt.com/photo/35879/
コーチの事例( https://guildworks.jp/works/ )
今日のゴール https://unsplash.com/photos/BfphcCvhl6E
セッション概要 これまでのやり方に比べて、よりよさそうなやり方に 変えてみるには知識と勇気、そして作戦が必要です。 またそのようなことを進める中で様々な壁にぶつかり ます。 このセッションでは自分がこれまでの様々な状況でど のように考え、やってみたこと、その時には越えるこ とができなかった壁のこと、そこから得たことなどを お話します。
20分後になっていると嬉しい状態 チーム、組織など現場をもっとよくする取り組みをし てみたいけど何からやっていいかわからない、不安な 人が少しでもヒントを得られる
目次 ✔ 客先常駐の現場での取り組み ✔ チームリーダーとしての取り組み ✔ 事業会社のスクラムマスターとしての取 り組み ✔ 現場コーチとしての話
客先常駐の現場での取り組み https://unsplash.com/photos/M̲NvKwSOkug
現場の状況 ✔ 200X年頃の話 ✔ とあるメーカーの情報システム部門に常 駐していて1エンジニア ✔ メーカーのいろいろな現場が使うシステ ムを開発していた https://unsplash.com/photos/M̲NvKwSOkug
自分の状況 ✔ XP(エクストリームプログラミング)の 白本と出会って衝撃を受けていた頃 ✔ 作ったものを使ってもらえなかった体験 があってなんとかしたいと思っていた https://unsplash.com/photos/M̲NvKwSOkug
取り組んだこと ✔ 現場に行って観察 ✔ 動くもので業務をシミュレーション ✔ 誰が何を決めるか整理 ✔ RACIチャート https://unsplash.com/photos/M̲NvKwSOkug
起きたこと ✔ リアリティある場面を関係者みんなが想 像し、共通認識を持てた ✔ プロジェクトや機能の判断基準がわかっ て進み方が安定した https://unsplash.com/photos/M̲NvKwSOkug
うまくいくかもしれない方法 ✔ とにかく実際の利用者に会って、観察し て、話を聴き、違う視座を得る ✔ 必要な人が必要な判断をできるように情 報を行き渡らせる https://unsplash.com/photos/M̲NvKwSOkug
チームリーダーとしての取り組み https://unsplash.com/photos/GoXNygZlftg
現場の状況 ✔ 2010年頃の話 ✔ 5人くらいチーム ✔ Webシステムの継続的な機能追加をし ていた https://unsplash.com/photos/GoXNygZlftg
自分の状況 ✔ アジャイルなプラクティスをいろいろ やっていた時期 ✔ イテレーション開発は以前にやっていた ✔ “チーム”とは?を考えた時期 https://unsplash.com/photos/GoXNygZlftg
取り組んだこと ✔ 朝会とタスクボードは人ではなく機能に フォーカス ✔ ペアプロの目的は”チームの重なりを広 げる” ✔ 人数は減ってもすぐに増やさない https://unsplash.com/photos/GoXNygZlftg
取り組んだこと ✔ 朝会とタスクボードは人ではなく機能に フォーカス ✔ 「誰がどのタスクをやっていた か?」ではなく「機能がどういう変化をし ているか?」という点で話す
取り組んだこと ✔ ペアプロの目的は”チームの重なりを広 げる” ✔ 業務理解の得意な人とコードを書く ことが得意な人のペア https://unsplash.com/photos/GoXNygZlftg
変化のステージ サティアの変化のステージ(書籍「スクラム現場ガイド」より)
取り組んだこと ✔ 人数は減ってもすぐに増やさない ✔ 人がいなくなってもむやみに増やさ ない選択をした ✔ チームとしての活動をできるだけ大 事にした
タックマンモデル 形成期 Forming 混乱期 Storming 統一期 Norming 機能期 Performing お互いのこと 考え方や役割 共通認識がで チームが一体 を知らない などで衝突が きチームが安 となり目標達 関係性を築く 起きる 定していく 成に向かう
タックマンモデル 形成期 Forming 混乱期 Storming 統一期 Norming 機能期 Performing 形成期、混乱期 の時期の質と期 間が大事 省略できない 共通認識がで チームが一体 お互いのこと 考え方や役割 を知らない などで衝突が きチームが安 となり目標達 関係性を築く 起きる 定していく 成に向かう
タックマンモデル 形成期 Forming 混乱期 Storming 統一期 Norming 機能期 Performing メンバーが入れ 替わると形成期 に戻る お互いのこと 考え方や役割 共通認識がで チームが一体 を知らない などで衝突が きチームが安 となり目標達 関係性を築く 起きる 定していく 成に向かう
起きたこと ✔ それぞれの強みを活かして”チーム”とし ての重なりは厚くなった ✔ 人が抜けてもパフォーマンスは変わらな かった https://unsplash.com/photos/GoXNygZlftg
うまくいくかもしれない方法 ✔ 自分たちの思い込みを破ること ✔ セオリーの背景を知ること ✔ 経験を再構築して実験をする https://unsplash.com/photos/GoXNygZlftg
事業会社のスクラムマスターとして の取り組み https://unsplash.com/photos/-bEZ̲OfWu3Y
現場の状況 ✔ 2012年頃の話 ✔ 事業会社 ✔ 個人戦からチーム戦への移行 https://unsplash.com/photos/-bEZ̲OfWu3Y
自分の状況 ✔ スクラムマスターとしてScrumの経験を 積んだりしていた時期 ✔ 初めての事業会社 https://unsplash.com/photos/-bEZ̲OfWu3Y
取り組んだこと ✔ 「とにかくやってみる」ことを続けた ✔ 相手の世界の言葉で話す https://unsplash.com/photos/-bEZ̲OfWu3Y
取り組んだこと ✔ 「とにかくやってみる」ことを続けた ✔ 壁に貼りものしての見える化 ✔ ランチ勉強会 ✔ ユーザーを呼んでのユーザーテスト https://unsplash.com/photos/-bEZ̲OfWu3Y
取り組んだこと ✔ 相手の世界の言葉で話す ✔ 関心のある領域はそれぞれ違う ✔ 「開発が楽しくなるんです」では伝 わらないこともある https://unsplash.com/photos/-bEZ̲OfWu3Y
起きたこと ✔ 先にうまくやれそうなことがわかったの で乗ってくる人が増えた ✔ 「わかってくれない」という衝突が減っ た https://unsplash.com/photos/-bEZ̲OfWu3Y
うまくいくかもしれない方法 ✔ あれこれ説明するよりも、やってみせ る、一緒にやってみる ✔ 提案ではなく、相談からする ✔ 積極的な反対者をつくらない ✔ 人にはそれぞれのタイミングがあるので 気長に待つ https://unsplash.com/photos/-bEZ̲OfWu3Y
現場コーチとしての話 https://visualhunt.com/f2/photo/5479509973/32f90194ca/
様々なスタート地点がある ✔ なにかやれって言われた? ✔ なにかやった方が良いけどどうすればい いんだろう? ✔ なにかやっていてその加速をしたい
様々なスタート地点がある
様々なスタート地点がある ✔ なにかやれって言われた? → うまくやれていないことを話す
様々なスタート地点がある ✔ なにかやった方が良いけどどうすればい いんだろう? → ありたい姿を見つける
様々なスタート地点がある ✔ なにかやっていてその加速をしたい → 周りの認識合わせとWhyを見つける
現場をもっとよくするために 取り組みたい人へのヒントになれば幸いです https://unsplash.com/photos/3y7fe̲I--WU