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January 19, 25
スライド概要
アジャイルやチーム活動に比較的慣れていない人たち向けに作った「透明性・検査・適応」に関する簡単な資料
レッドジャーニー(https://redjourney.jp/) 所属のアジャイルコーチ 元ギルドワークス 所属 様々な規模のSIerでのシステム開発を経て今に至り、約10年で40の組織、80のチームを支援している。 「ええと思うなら、やったらよろしいやん」を口癖に、社内のみならず社外のチームがより良くなるお手伝いなど日々活動中。 ・認定プロフェッショナルスクラムマスター(CSP-SM) ・認定プロダクトオーナー(CSPO) ブログ:サウスポーなエンジニアの独り言
透明性・検査・適応 v1.0̲20250119 中村 洋(@yohhatu)
透明性・検査・適応 ✔ アジャイルにおいて大事な概念のセットとし ての「透明性・検査・適応」
透明性・検査・適応
透明性とは? ✔ やり方や現在の状況などがチームや関係する 人たちから見えていること ✔ 透明性が高いことで、より価値を高める機会 を得たり、よりよい意思決定ができる
透明性の例 ✔ チームで誰がなにをやっているか? ✔ この施策はどうなったら終わりなのか?(完了 条件) ✔ われわれはなにを目指しているのか?(ゴー ル、OKR) ✔ ゴールに対しての進捗はなにか? ✔ 施策の結果はどうなのか? ✔ どのような課題があるか?
透明性の落とし穴 ✔ 多くのデータを収集しすぎてしまう ✔ 無駄なデータの収集 ✔ 管理コストの増加 ✔ なにを検査したいか?を明確にする ✔ 効果的でないと感じたら一度止めてみる
検査とは? ✔ 生成物、成果物、進捗状況などが頻繁に検査 する ✔ 頻繁に検査することで変化や問題を素早く見 つけることができる
検査の例 ✔ 昨日まで進み具合だと直近のゴールにいつ到 達できるのか? ✔ やり方を変えてみた結果、どんなことが起き たのか? ✔ 先週の施策の結果は自分たちの予想通りだっ たのか?違ったのか? ✔ 自分たちはなにが出来るようになったのか?
検査の落とし穴 ✔ 分析麻痺 ✔ 過度な精度の追求 ✔ 一定の時間で切り上げる ✔ 次に進む条件を決めておく
適応とは? ✔ なにかおかしいこと、期待と違う結果などが わかったら対応する ✔ 適応することで改善し、より良い結果を得や すくなり、目標に到達しやすくなる
適応の例 ✔ より大事なタスクが見つかったので、着順の 低いタスクをやらないことにして大事なタスク をチーム全員で取り組むことにした ✔ 施策の結果が予想より良かったので、類似の 施策に予算をより投入することにした ✔ 外的環境が変わったことにより、獲得したい 利用者のセグメントを変えることにした
適応の落とし穴 ✔ 効果の薄い適応 ✔ 試行錯誤のコストを無視する ✔ (システム思考などを使い)クリティカルな要 素を見つける ✔ 仮説検証の考え方を取り入れ、適応の結果を 検査する