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September 14, 26
スライド概要
2026/9/12に行われた スクフェス三河2026、ワークショップ「読んで体験するチームリビルディング 未来語りのダイアローグ入門」のスライド資料です。
妻の批判はアドバイスをモットーとする CSM/CSPO・ブリーフセラピスト。 世のため人のため、大変な逆境下でもめげず人間らしい知性を宿した組織とは何かを探究しています。 老後は猫の置物を作ったり、歴史モノをかいたりできればと思っています。書いている内容は所属・関連する組織とは一切関係ありません。
読んで体験するチームリビルディング 未来語りのダイアローグ入門 スクラムフェス三河2026 2026/09/13-14 @warumonogakari / かとうひろし
かとう と言います • 妻の批判はアドバイスをモットーとする CSM / CSPO /ブリーフセラ ピスト • エンジニアリングマネジャー / チームビルディング / ふりかえり / Management3.0 / 実践LeSS • 世のため人のため、大変な逆境下でもめげず人間らしい知性を宿した 組織とは何かを探究 の居場所(過去含む) • • • SIer、 AIの活用、文字読取装置の実用化研究開発 メーカ、アジャイル開発(XP)、アーキテクト メーカ*、アジャイル開発(スクラム)、 大部屋・コンカレント開発、システムアプローチ (*野中論文(The New New Product Development Game))にのっている、ソフト屋) • 現在、所属コミュニティ: スクラムフェス三河・スクラムフェス名古屋・名古屋アジャイル勉強会
今日の流れ タイムライン(90分) ・ 導入・配役決め(5分) チェックイン・役を決める ・ シナリオ朗読(50-55分) 役の番になったら読む ・ 思い浮かべたことの共有(20-25分) 気づきを話し合う ・ クロージング(10分) 読み方・聴き方の詳しいことは、お手元の資料に
チェックイン 付箋紙に、黄色に名前、青色に現在のロール、赤色に今日演じ たい役(あれば)記入願います 1. 今日のシナリオで用意している役 ファシリ2名、ソフト設計リーダー(スクラムの進行役)、メカ・ハード 設計、ソフト設計、Product Owner、QA(品質保証)兼CS(カスタマーサ ービス)、開発部長 2. 自己紹介 名前と、製造業か not 製造業、現在のロール、演じたいロール(あれば) を簡単に 付箋紙は、お互いがお互いの名前がわかるように、 見えるところにおいてくれますか
導入 職種のあいだのもやもや、抱えていませんか ・ POと開発、開発とQA、現場とカスタマーサポート ・ そんなとき、チームを立て直そうとすると組織の問題や、個人 の責任に話が向かいがち ・ 未来語りのダイアローグは、むきなおりのための方法のひとつ 意思決定より新たな発見を重視します このシナリオで、メンバが何を新たに発見したか 注意しながら読んでいきましょう
登場人物と配役決め 刈谷製作所。西三河の、小型多関節ロボットのメーカー ※フィクションです 役 立場 田中(メインファシリテーター) 場を作る人 遠藤(サブファシリテーター) ホワイトボードに記録する人 榊原(ソフト設計リーダー兼スクラムの進行役) 今日の主役 杉浦(メカ・ハード設計) ベテラン グエン(ソフト設計) 榊原と同じチーム 一色(プロダクトオーナー) 元営業 毛受(めんじょ;開発部長) 経営層(執行役員) 神谷(品質保証兼カスタマーサポート) この場を呼びかけた人 今の自分と違う職種をやってみるのも、おすすめです 希望がなければお誕生月順に上から
シナリオ朗読にあたって 台本、ディスプレイに出します 読むとき ・ 自分の役の台詞を声に出して読んでください ・ ト書き(《 》の部分)は、各人、心の声で読みます ・ ナレーションの部分は、かとう が朗読します 聴くとき ・ 自分の番でないあいだは、自分の職場と重なったシーン やセリフを付箋にメモ ・ 観客として参加する方も、同じ
シナリオ朗読にあたって まずこのサンプルを聴いて、読む速度を合わせましょう https://wis2.jp/speaking_speed/(250文字/分) かぶらないように注意しながら、お互いの声を 聴きながら進めましょう
シナリオ朗読にあたって 注意 演技しなくて大丈夫で す 棒読みでかまいません むしろ、お互いの声と、自分の中から湧き起こる声 を大事に聴きながら進めましょう
シナリオ朗読
思い浮かべたことの共有 思い浮かんだことから、話していきしょう ここからの約束事 ・一人一人の声を聴く(さえぎらない) ・助言しない ・解決しない・まとめない
演じてみて、どうでしたか 体験の振り返り ・自分が演じた役を通じて、どんなことを感じま したか ・朗読中の付箋を見てください 自分の職場と重な ったシーンは、ありましたか
あの場で、何が起きていましたか 場で起きたこと ・「未来から現在を語る」ことで、何が起きてい ましたか ・メンバが新たに発見したものは、何でしたか
もし「(組織の)問題だ」と言い出していたら シナリオの冒頭を思い出してください ・あの場で誰かが「これは組織の問題だ」と言い 出していたら 何が起きていたと思いますか
心配ごとから始める 話し始めをどこに置くかで、話が向かう先が変わる 話し始め 話の向かう先 課題 問題の定義・責任の所在 心配ごと その人の困りごと・周りがどう関われるか 心配ごとから始めると、その人の困りごとと、周りがど う関われるかに向かう。 Taking up One's Worries、心配ごとを話す、といいます。
発見、ポリフォニー 発見 = 他者への驚き、そして自分自身への驚き ・ 「あんた、そんなこと考えてたの」 ・ 「自分でもそんなこと考えていたのか」 発見が起きる条件 ・ 全員が自分の言葉のまま語り、無理に他人に合わせない ・ 「わからない」「迷っている」も、そのまま出ていた 多様な声が、それぞれの言葉のまま響き合っている状 態、場の状態をポリフォニー(多声性)といいます
一人で抱えたまま、消えかけていたもの シナリオの中を思い出してください ・ 誰かが一人で抱えたまま、消えかけていたものはあ りませんでしたか ・ 手元の付箋の中に、一人で抱えていたシーンはあり ますか
矛盾はつい捨てられがち 一人で抱えると、矛盾は消える ・ 一人で抱える ・ 消耗する ・ 「言っても無駄だ」 でも、矛盾を捨てずに、場に出ると きっかけに対話を始まることもある
あなたの職場にも、ありますか つい捨てられてしまっている その矛盾、あなたの職場にもありませんか
持ち帰り 応用と持ち帰り ・ どんな場面で使えそうですか ・ チームリビルディングに、何が持ち帰れそうですか
シナリオが、鏡になる(はず) 鏡(Mirror) ── 現実を外から見させる鏡 本来のMirrorは、自分たちの現実の記録 ・ 録画、インタビュー、統計、実際に起きた問題 ・ それを外から見ることで、矛盾が見える でも今日使ったのは、架空のシナリオでした ・ 刈谷製作所は実在しません ・ それでも、自分の職場が映ったのなら
鏡は、自分の手で作れる シナリオ生成プロンプト anticipation-dialogue-kit(CC BY 4.0) ・ 今日のシナリオも、このプロンプトを改変して作りました ・ 置き場:https://tinyurl.com/423wt4v7 改変するときの勘所 ・ 登場人物ごとに「見るくせ・言うくせ」を設定する ・ 全員が善意で、噛み合って動けなくなっている構図にする ・ 誰がいつ何を明かすかは、決めない
今日の出どころ 詳しくは、お手元の資料の最後に 心配ごとから始める ・ Taking up One's Worries(Arnkil & Eriksson, 2009) 発見とポリフォニー ・ オープンダイアローグ(J.Seikkula) 矛盾はつい捨てられる ・ 矛盾から学習が始まる、という理論があります──拡張的学 習(エンゲストローム)
言いそびれたこと、引っかかったこと よければ、無記名で、付箋に書いて置いていっ てください 言葉にされなかった違和感が、このワークショップの次の版 を作ります ・ 名前は書かないでください ・ 賛成でも、違和感でも、質問でも その後のご連絡・ご質問はこちら→ 元twitter/X アカウント @warumogakari
ワークショップのご案内 プロジェクトのもやもやを心配事として語り合いましょう: Early Dialogue ワークショップ ・ 実際のロールプレイを通じてEarly Dialogue を体験するワ ークショップ ・ 対象:2〜12人(たぶん) ・ 事前準備不要 ご希望の方はご連絡ください 元twitter/X アカウント @warumogakari
ワークショップのご案内 読んで体験するむきなおり:未来語りのダイアローグ入門 ・ シナリオ朗読を通じて未来語りのダイアローグを体験する ワークショップ ・ 対象:6〜12人(1〜2テーブル) ・ 事前準備不要 ご希望の方はご連絡ください 元twitter/X アカウント @warumogakari
ありがとうございました 読んで体験するチームリビルディング 未来語りのダイアローグ入門 おしまい
補足 このシナリオは、フィンランドで生まれた「Anticipation Dialogue (未来語りのダイアローグ)」の手法を参考に作成されました。 未来語りのダイアローグとは 未来語りのダイアローグは、1980年代のフィンランドで、オー プンダイアローグとともに生まれた実践です。多機関・多職種 が連携する対人支援活動をうまく進めるための方法として発展 してきました。 特に、様々な関係者が関わりながら長期間変化が起こらなくな ったとき、あるいは異なる立場の人々の間で不安や不満がくす ぶって関係者相互の信頼が揺らいでいる状況を打開するために 活用されます。
このシナリオについて このシナリオの核心にあるのが「未来の想起」という技法です。 「未来において望ましい結果になっている」と想定したうえで、 「どのようにそこにたどり着いたか」を参加者それぞれが語ります。 この技法によって、問題を解決しようとするのではなく、それぞれが 異なる立場と言葉で未来を語り合う—ポリフォニー(多声性)と呼ば れる状態—が生まれます。