Buildハイライト: AOAI with PaaS

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June 28, 23

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Azure Tech Day登壇資料

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1.

Build ハイライト: AOAI with PaaS 株式会社エーピーコミュニケーションズ ACS事業部 吉川 俊甫

2.

自己紹介 吉川 俊甫 Shunsuke Yoshikawa • 株式会社エーピーコミュニケーションズ (APC) 所属 • 2023 Microsoft MVP (Microsoft Azure) • コミュニティ活動 • • MICUG クラウドネイティブ/内製開発分科会 オーガナイザー Platform Engineering Meetup 運営メンバー

3.

会社概要 お客様とともに内製化・自動化の文化を構築するNeoSIer 技術のみの単純提供ではなく、お客様自身の「クラウドネイティブ環境の内製化・自動化」を支援します。 お客様と共に業務改善・改革を実施、内製化に向けた技術やマインドセット等のトレーニングを通じて、 クラウドネイティブ文化をともに作り上げていくことを特徴としています。 SIのDX化 会社名 : 株式会社エーピーコミュニケーションズ URL : http://www.ap-com.co.jp/ 社員数 : 408名(2022年4月現在) エンジニア文化・Azureエンジニア100名 × ・NeoSIerを掲げ、DX時代に必要なSIモデル変革に挑戦。 DockerEnterpriseを買収したMirantisとのJVを設立。 クラウドネイティブ内製化、自社事業のDX化、ネットワーク自動化、 SASE(ゼロトラスト)サービス、自社プロダクトの世界拡販、プライム化など。 ・Microsoft様SolutionPartner(3カテゴリ)。 APア カ デ ミー (社 内 大学制度) ・コミュニティ登壇・blog・技術イベント・エンジニアメンター制度など、 エンジニア中心の組織文化を構築。 ・社内大学制度APアカデミーなども生かし、Azureエンジニアを育成。

4.

本セッションの内容 5月に開催されたMicrosoftの年次開発者会議 Microsoft Build の発表内容から、 Azureでアプリケーションをホストする際に利用する PaaS の アップデート情報をピックアップしてお届けします。 GA Preview Upcoming 一般提供 プレビュー提供(サポートなし) 今後提供予定

5.

App Service/Functions

6.

App Service Plan (Premium V3)に新サイズ登場 より小さなプランとより大きなプランの登場。 ワークロードに合わせた柔軟な選択が可能に。 ※現時点では日本では西日本リージョンで利用可能 • P0v3 … 1vCPU 4GB RAM • P*mv3 … メモリ最適化プラン(1vCPUあたり8GB RAM) • P1mv3 (2vCPU 16GB RAM) ~ P5mv3 (32vCPU 256GB RAM) GA

7.

対応言語のアップデート 以下の言語のアップデートを予定中との発表あり。 • • • • .NET 8.0 Node 20 Python 3.12 PHP 8.3 Functionsの以下言語サポートはGA済み • Python 3.10 • Node 18 Upcoming

8.

複数App Service Planの単一サブネットへの統合 サブネット数を減らし、構成をよりシンプルに。 これまでの構成 今後の構成 Upcoming

9.

FunctionsのAzure Container Appsホスティング コンテナ化したFunctionsアプリを、 Container Apps Environment上でホスティング可能に。 Preview

10.

FunctionsのAzure Container Appsホスティング Container Apps Environment上でホスティングするメリット • Azure Container AppsのメリットがFunctionsでも利用可能 • Dapr を利用したサービス呼び出しの簡易化 • ゼロスケールによるコストの低減(一部のトリガーのみ対応) • VNet統合 ※従来のFunctionsはゼロスケール(従量課金プラン)とVNet統合は併用不可 ※本機能は現時点では日本リージョン未対応 Preview

11.

Functionsの新プログラミングモデル対応 以下の言語で新プログラミングモデルのサポート開始 • Node.js v4 (Preview) • Python v2 (GA) コードの書き方が大きく変わり、よりシンプルになった。 両言語に共通する大きな変化は function.jsonの廃止。 Preview

12.
[beta]
Functionsの新プログラミングモデル対応

Preview

Python v2の例
import azure.functions
app = func.FunctionApp()
@app.function_name(name="HttpTrigger1")
@app.route(route="req")
def main(req: azure.functions.HttpRequest) -> str:
user = req.params.get('user')
return f'Hello, {user}!'
引用: Azure Functions: V2 Python Programming Model is Generally Available
(https://techcommunity.microsoft.com/t5/azure-compute-blog/azure-functions-v2-python-programming-model-is-generally/ba-p/3827474)

従来function.jsonに記述していた内容をデコレータで記述可能となる。

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Container/Kubernetes

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Azure Kubernetes ServiceのLTS提供 Upcoming Kubernetesコミュニティの標準サポート期間は12か月。 Azure Kubernetes Service(AKS) v1.27にて Microsoft独自の2年間の長期サポートが提供される。 1年 リリース 標準サポート期間 2年 Microsoftによる独自サポート期間

15.

Fleet Managerで複数クラスターのアップグレード Preview 複数のAKSクラスターを管理するAzure Kubernetes Fleet Managerに Kubernetes/ノードイメージのバージョンアップ機能が追加された。 1アクションで複数のクラスターを1つずつアップデートできるほか、 グループを定義して順序指定することも可能。 Upgrade Fleet Manager

16.

AKS Copilot Upcoming? AKSの運用をAIで支援! 引用元: https://twitter.com/LachlanEvenson/status/1661174445405249546

17.

Azure Container App Jobs Preview 従来は常時起動するサービスが前提だったAzure Container Appsで 処理を実行して終了する ジョブ リソースがホスト可能となった。 スケジュールに合わせた起動や、 KEDA(Kubernetes Event-driven Autoscaler)を利用した 柔軟な起動トリガーを設定可能。

18.

Cosmos DB

19.

バースト容量のサポート アイドル時に余った容量を貯めておき、 突発的な需要増加時に最大3,000RU/sまで上限を増加させる。 引用元: Deep dive: New elasticity features for better cost and performance (https://devblogs.microsoft.com/cosmosdb/deep-dive-new-elasticity-features/) GA

20.

ベクター検索のサポート Preview 仮想コアベースのMongoDB オプションにて ベクターデータの保存と検索がサポートされる。 検索対象文字列との類似スコアを基に検索結果を取得できる。 ドキュメントから 文字列を抽出 ドキュメントを ベクター化 Azure OpenAI embedding 検索文字列を ベクター化 検索対象の 文字列を投入 Azure OpenAI embedding

21.

補足: ベクター検索をサポートするDB • Cosmos DB (MongoDB vCore) • Cosmos DB for PostgreSQL (+pgvector 拡張機能) • Azure Database for PostgreSQL (+pgvector 拡張機能) • Azure Cache for Redis (+RediSearchモジュール※Enterpriseのみ) • Azure Cognitive Search • Azure Data Explorer

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その他

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App Spaces Preview 開発環境を素早く展開するための新サービス。 • アプリのGitHubリポジトリから、 Azureリソースとパイプライン(GitHub Actions)を作成 • テンプレートから構成を指定し、 Azureリソース, GitHubリポジトリ, パイプラインを作成 対応するAzureリソースは、 • App : App Service, Static Web Apps, Azure Container Apps • DB : Cosmos DB, SQL Database, Azure Database for PostgreSQL/MySQL

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App Spaces - GitHubリポジトリから作成 ①Repo内のコード解析 ②Azureリソースの作成 ③GitHub Actionsの設定 App Spaces Preview

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App Spaces – テンプレートから作成 Preview

26.

Azure AI Content Safety Preview 入力された文字列 or 画像から、以下の4つの観点でスコア付けを行う • • • • 暴力 自傷 性的 嫌悪 AIに対する入力やAIの生成物のチェックだけではなく、 ECサイトのレビュー掲載に対する事前チェックなど 多様なシーンでフィルターとして利用可能。

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Azure AI Content Safety Preview

28.

Azure AI Content Safety Preview Azure OpenAI Serviceにも類似のフィルタリング機能が追加された 引用元:コンテンツのフィルター処理 (https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/cognitive-services/openai/concepts/content-filter)

29.

Microsoft Fabric Preview 従来の以下サービスを統合したSaaS • PowerBI • Data Factory • Synapse Analytics 企業内のデータを統合し、可視化するまでを1か所で操作可能。 今後、Fabric Copilot が搭載され、 自然言語での操作ができるようになる予定。

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お知らせ

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弊社ブログのご紹介 https://techblog.ap-com.co.jp/ 「APC 技術ブログ」で検索!

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