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June 03, 26
スライド概要
何卒よろしくお願い申し上げます。 一流のIT研修講師を目指し、日々研鑽を続けております。 本資料は外部公開用としてご提供するものです。
うさうさラーメン店で学ぶ ビジネス分析フレームワーク 入門 〜 新社会人のための やさしい戦略のはなし 〜 面白きこともなき世を面白く 石黒友季子
そもそも、なんで「フレームワーク」が必要なの? 結論: 考えの「抜け・モレ」を防ぐ 地図 だから 頭の中だけで考えると「ライバル店を忘れてた」「仕入れ値の高騰、見落としてた」が必ず起きる。 フレームワークは “見るべき場所” を先に決めてくれるから、モレなくダブりなく考えられます。 PEST分析 外部・マクロ 世の中の大きな風向き 3C分析 外部+内部 顧客・競合・自社の三角関係 SWOT分析 外部+内部 自分の通信簿 ファイブフォース 業界全体 この業界、そもそも儲かる? バリューチェーン 内部 価値が生まれる場所はどこ?
① PEST分析 — 世の中の“天気”を読む 外部のマクロ環境を 政治・経済・社会・技術 の4視点で整理 定義 もうちょい詳しく 自社ではコントロールできない、大きな環境要因を見る地 図。P(政治)・E(経済)・S(社会)・T(技術)の4つで整理しま す。 P:働き方改革、最低賃金アップ、食品衛生法の改正 E:小麦・チャーシューの仕入れ値高騰、物価高で財布が固い S:健康志向で「こってり離れ」、テレワークで昼の客足減 うさうさラーメン店で言うと お店ではどうにもできない “天気” みたいなもの られないけど、傘を持つ判断はできる。 雨は止め T:キャッシュレス券売機、配膳ロボット、デリバリーアプリ 応用情報 問2では、空欄aの答え=PEST分析でした ひとことまとめ お店の外で吹く “大きな風”。読めば備えられる。
② 3C分析 — 勝負の三角形 Customer( 顧客)・Competitor(競合)・Company(自社) 定義 もうちょい詳しく 顧客・競合・自社の3つの頭文字。外部(顧客・競合)を見た うえで、内部(自社)の戦い方を決めます。 Customer:近所のサラリーマン・学生・家族。何を求めてる? Competitor:隣の二郎系、駅前の家系、コンビニ冷凍ラーメン Company:強みは秘伝の煮干しスープ。人・モノ・カネは足りる? うさうさラーメン店で言うと 勝負を決める三角関係 お客さん・ライバル店・自分の店、 この3つの関係で戦略が決まる。 コツは順番。①顧客 → ②競合 → ③自社 の順で考える 「作りたい味」でなく「求められ、かつ他店が未対応の味」へ ひとことまとめ 自分から考えず、外(顧客・競合)から考える。
③ SWOT分析 — 自店の通信簿 内部(強み/弱み)× 外部(機会/脅威)の2×2マス 定義 もうちょい詳しく 強み(S)・弱み(W)・機会(O)・脅威(T)を、プラス/マイナス の4マスで整理。他の分析の “まとめノート”。 S(強み):秘伝スープ・固定ファンの常連 = 努力で変えられる W(弱み):駅から遠い・席が少ない・SNSが弱い O(機会):近所に大型オフィス完成・インバウンド客の増加 うさうさラーメン店で言うと 自店の通信簿 自分の中の話(強み・弱み)と、外の話(機会・ 脅威)をきっちり分けるのがコツ。 T(脅威):隣に大手チェーン出店・小麦価格の高騰 PEST→3C→SWOT と流れで使うと一気に解像度UP ひとことまとめ 内×外、プラス×マイナスの4マス。他の分析の集約先。
④ ファイブフォース — この業界、儲かるの? M・ポーター提唱。業界の収益性を5つの力で診断 定義 もうちょい詳しく 業界全体の競争環境・儲けやすさを5つの力で分析。3Cや バリューチェーンが “自社” を見るのに対し、こちらは “業 界” を見ます。 売り手の交渉力:仕入れ先が1社だけだと値上げに弱い 買い手の交渉力:「クーポンないと来ない」客は値下げ圧力大 新規参入の脅威:すぐ隣に新店が開けると競争が激化 うさうさラーメン店で言うと うちの店の “儲けやすさ” を5方向から測る そもそも勝てる土俵かを確認。 がんばる前に、 代替品の脅威 = AI! IT受託にとってAIは “代替品” 業界内の競争:ご近所ラーメン店との消耗戦 ひとことまとめ 業界の儲けやすさを5方向から診断。AIは“代替品”。
⑤ バリューチェーン — 価値の鎖をたどる M・ポーター提唱。活動を 主活動+支援活動 に分解 定義 もうちょい詳しく 企業の活動を主活動と支援活動に分け、どこで付加価値(マ ージン)が生まれているかを見える化する分析。 主活動:仕入れ→仕込み・調理→提供→宣伝・接客→アフターケア 支援活動:店舗運営・採用育成・新メニュー開発・調達ルート 「調理は最高だが宣伝が弱い」と弱点の正体が見える うさうさラーメン店で言うと 一杯のラーメンが出てくるまでの “価値の鎖” けが生まれているかを分解して見ます。 どの工程で儲 ひとことまとめ SWOTの “なんとなく強み” を工程単位まで深掘りできる 自社を工程に分解し、価値が生まれる場所を特定する。
+α 識学(しきがく) — 分析の“あと”の話 分析で戦略を決めても、現場が動かなければ意味がない。組織を動かす考え方。 定義 もうちょい詳しく 組織内の誤解や錯覚を排除し、徹底したルールと数値化に よって、人と組織の生産性を最大化するマネジメント理論 。 リーダーは個人の感情でなく、ルールと数値で組織を動かす 「リーダー → ゴール設定 → ステップに分解」が今日のキーワード 「たぶん忙しかったから」のような錯覚を排除する 店長の「仮面」をかぶる 店長が「いい人」になりすぎず、ルールと役割をはっきりさ せる。「誰が・何時までに・何杯」を数値で決め、感覚では なく事実と数字でマネジメントする。 研修運営にもそのまま使える考え方 リーダーの仮面 ひとことまとめ 数値化の鬼 分析の“あと”、組織を感覚でなくルールと数字で動かす(安藤広大・三部作) パーフェクトな意思決定
まとめ:フレームワークは “つなげて” 使う 1 2 › PEST 外の風を読む 3C 顧客・競合・自社 3 4 › ファイブフォース › バリューチェーン › 業界の儲けやすさ 自社の中を分解 5 SWOT 1枚にまとめる 6 › 識学 ルールと数値で動かす 応用情報 問2は、この流れを IT企業W社 に当てはめる練習問題でした。 外部環境を分析(PEST) → 課題を整理 → 事業戦略を立てる (先端IT人材を増やす・新拠点に集結・フリーアドレス・社内SNS・テレワーク導入)という、教科書どおりの流れ。 IT資格の勉強 = 戦略思考のトレーニング 面白きこともなき世を面白く ― うさうさ先生