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May 06, 26
スライド概要
何卒よろしくお願い申し上げます。 一流のIT研修講師を目指し、日々研鑽を続けております。 本資料は外部公開用としてご提供するものです。 ALJ Education Plus 株式会社 Yukiko(※趣味枠アカウント)
メンター口頭 フレーズ集 「なぜするのか分かる」伝え方 — もし〇〇しないと〇〇になる — 対象:IT研修メンター・OJT担当エンジニア
なぜ「フレーズの型」がメンターに必要か 伝え方を変えるだけで、研修生の行動が変わる よくある失敗:Why が抜けた指示 「このコードはこう書いて」「とりあえず動けばいい」 「先輩がそうしてたから」 → 研修生は理由を知らないまま真似するだけ。 PhBL型:もし〇〇しないと〇〇になる 状況(If)→ 結果(Then)→ だから行動(Action)の順で伝える。 研修生が「自分事」として理解し、次に応用できる。 効果(Frontiers in Education 2024) 現象起点の説明は批判的思考・問題解決力を向上させる。 「なぜ」を先に渡すと記憶定着率が大幅に上がる。
NG vs OK ── 同じ内容でも伝え方でこんなに違う 「もし〇〇しないと〇〇」の型を使うだけで劇的に変わる NG — Why なし OK — もし〇〇しないと〇〇 「もし変数名が曖昧だと、3ヶ月後に自分でも読めなくなるよ。 「変数名はちゃんと付けて」 コード だからdataじゃなくuserListにしよう。」 「もし1コミットに全部入れると、バグの原因を探すとき 「コミットは細かくして」 Git 地獄になるよ。だから機能単位で区切ろう。」 「もし手順を書かないと、次に誰かがやるとき同じ時間がかかる。 「ドキュメント書いといて」 ドキュ だからこのフォーマットで残しておこう。」 「もしログがないと、障害が起きたとき何も手がかりなくなるよ。 「エラーはちゃんとログに出して」 ログ だからこの行にログを追加しよう。」
技術指導フレーズ集 ── コード・設計・ツール 「もし〇〇しないと〇〇になる。だから〇〇しよう。」の型で テスト 「もしテストなかったら、リファクタのたびに 全部手で確認するはめになるよ。 だからこのケースにユニットテストを書こう。」 手間→ 自分のコストに置き換えると刺さる プルリクエスト 「もしPRを大きくしすぎると、レビューが1週間 止まることもある。だから300行を目安に分割しよう。」 チームの実例を使うとリアリティが出る エラーハンドリング 「もし例外を握りつぶすと、本番で何も出なくて 原因不明のまま数時間溶けるよ。 だからここはきちんとthrowしよう。」 障害シナリオは記憶に強く残る
習慣・姿勢フレーズ集 ── コミュニケーション・ドキュメント 技術以外の「なぜ」こそ、明示的に伝えないと伝わらない 相談のタイミング 「もし30分悩んで動かなかったら聞いてくれていいよ。 もし言わないでいると、午後丸ごと溶けることがある。 だから早めに声をかけよう。」 時間のコストを数字で見せると動きやすい 進捗報告 「もし詰まってるのが見えないと、 チームが次の工程に動けなくて全体が遅れるよ。 だから詰まったら先にひとこと言ってほしい。」 自分ではなくチームへの影響を伝える 手順ドキュメント 「もし手順を残さないと、次に同じ作業するとき また1時間かかる。だからこのフォーマットで書いておこう。 未来の自分へのプレゼントだと思って。」 「未来の自分へ」は自発性を引き出す言葉
障害・レビュー指摘フレーズ集 ── 失敗から学ばせる伝え方 叱責にならず、次の行動を引き出すフレーズ バグ発生時 「もしここに入力チェックないと、変な値が入って 下流が全部狂うんだよね、実際今回そうなった。 だからバリデーションをここに追加しよう。」 「今回そうなった」と現象を使うと説得力UP レビュー指摘時 「もしここをこのままにすると、半年後に 誰もここを触れなくなる可能性がある。 だから今のうちに整理しておこう。」 未来のリスクを見せる。責めない形にする 同じミスが続くとき 「もしチェックリストなかったら、 同じところでまた引っかかる可能性が高いよ。 だから自分でリストを作って持つといい。」 解決策をセットで渡す。依存させない
キャリア・成長フレーズ集 ── 自律・判断・目標 「なぜ成長が必要か」をメンターが言語化してあげる 自律的に動いてほしいとき 「もし毎回指示待ちにしてると、 自分で仮説を立てる筋肉が育たないんだよね。 だからまず自分で考えてから聞いてほしい。」 「筋肉」などの比喩は腑に落ちやすい スキルアップの動機づけ 「もしDockerを知らないままだと、 今後のチームでは環境構築の度に人に頼むことになる。 だから今のうちに触っておこう。」 具体的な将来困るシーンを見せる 本質を考えてほしいとき 「もし動いたからOKで終わると、 次に似た問題が来たとき同じ時間かかるよ。 だから、なぜこれで動いたかを説明してみて。」 アウトプットさせると定着が深まる(PhBL手法)
メンター5原則 すべてのフレーズはこの5原則に基づいている 01 「もし〇〇しないと → 〇〇になる → だから〇〇しよう」の型を使う 02 Why(理由)を先に渡す。How(方法)は後。順番が定着を決める 03 現象(実際の障害・失敗・チームの困り事)を例に使う 04 責めない。リスクを一緒に見る。解決策はセットで渡す 05 最後に「なぜそうなったか説明してみて」とアウトプットさせる