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March 16, 22
スライド概要
意図と方針と行動のつなぎ方
組織でアジャイルの ”回転” を繋ぐ 意図と⽅針と⾏動のつなぎ⽅ Ichitani Toshihiro 市⾕聡啓
市⾕ 聡啓 Ichitani Toshihiro DX伴⾛⽀援 (株式会社レッドジャーニー) 株式会社リコー CDIO付DXエグゼクティブ 特に専⾨は ・仮説検証、アジャイル開発 ・組織アジャイル https://ichitani.com/
2022.2.21 https://www.amazon.co.jp/dp/4798172561/
DX推進における最⼤の難所 DXを進めるプロジェクトなり部署なりを どのように運営すれば良いのか? デジタルを活⽤した既存事業の価値向上、 データをベースとした新規事業の創出、 さらにデジタル⼈材教育…いずれも組織にとって 新規性の⾼いミッションとなる 組織がこれまで経験したことがない⼭積みの課題を背負う DX推進部をどのようにしてマネジメントするのか?
Photo credit: Olivier GR on Visualhunt.com
DX推進における ”芯” をつくる (改⾰を⽣み出す原動⼒を仕組む) Photo credit: Olivier GR on Visualhunt.com
意図 と ⽅針 と ⾏動 をつなぐ 意図 ⽅針 ⾏動
意図 と ⽅針 と ⾏動 をつなぐ 意図 狙いは何か? 何のために取り組むのか? WHY ⽅針 意図実現のための⽅向性は何か? 実⾏にあたっての条件や制約は何か? HOW ⾏動 ⽅針に基づき何を⾏うか? WHAT
まず「チームの芯」をつくる 我々はなぜここにいるのか? チーム・ミッションを置く 意図 実⾏ ミッションに基づく スプリントゴールを置く フィードバック ⽅針 (スプリント毎の⽬標) 次に設定するスプリントゴールに フィードバックを与える フィードバック 実⾏ スプリントゴールに基づき バックログを決めて取り組む チーム・ミッションを 捉え直し、再定義する (むきなおり) ⾏動 スプリント終了時点で スプリントレビューとふりかえり で適応する
まず「チームの芯」をつくる (1〜2ヶ⽉) ジャーニー 我々はなぜここにいるのか? チーム・ミッションを置く 意図 実⾏ ミッションに基づく スプリントゴールを置く フィードバック 次に設定するスプリントゴールに フィードバックを与える ⽅針 (スプリント毎の⽬標) フィードバック 実⾏ スプリントゴールに基づき バックログを決めて取り組む チーム・ミッションを 捉え直し、再定義する (むきなおり) ⾏動 スプリント スプリント終了時点で スプリントレビューとふりかえり で適応する (1〜2週間)
仮説の⽴案と検証 過程と結果から学びを 得て次の意思決定 探索と適応の 回転をつくる Photo on VisualHunt
…というチームの”芯”作りが DX推進部の”芯の芯”となる (ここが出来ないうちは話にならない)
最⼤の難関は1つや2つのチーム 1つや2つのミッションではない ということ! Photo credit: NASA Goddard Photo and Video on Visualhunt
意図 と ⽅針 と ⾏動 をつなぐⅡ 経営 マネジメント 現場 意図 ⽅針 ⾏動
意図 と ⽅針 と ⾏動 をつなぐⅡ 経営 意図 マネジメント 現場 WHY 組織としてDXにおいてどのような狙いを定めるか(経営の意図) ⽅針 HOW 経営の意図をどのようにして実現するか⽅向性を定める (マネジメントの⽅針) WHAT ⽅針に基づき実践を重ねていく(現場の⾏動) ⾏動
意図 と ⽅針 と ⾏動 をつなぐⅡ 経営 マネジメント 現場 意図 ⽅針 探索と適応の回転 (スプリント) (1〜2週間) ⾏動
意図 と ⽅針 と ⾏動 をつなぐⅡ 経営 マネジメント 意図 現場 探索と適応の回転 (ジャーニーレベル) (1〜2ヶ⽉) ⽅針 探索と適応の回転 (スプリント) ※総員が20名以上、チームが3つ以上 超える等の場合は意図/⽅針、⽅針/⾏動 など範囲を分けて運⽤する (1〜2週間) ⾏動
この構造だけでは⾜りない Photo credit: ajari on Visualhunt
意図 と ⽅針 と ⾏動 をあわせるⅡ 経営 マネジメント 現場 WHY このメンタリティでは未だに ”中央集権的階層構造の呪縛” を HOW ⽅針 引きずっている 意図 組織としてDXにおいてどのような狙いを定めるか(経営の意図) 経営の意図をどのようにして実現するか⽅向性を定める (マネジメントの⽅針) WHAT ⽅針に基づき実践を重ねていく(現場の⾏動) ⾏動
OODA DX推進部の運営の基本概念 https://ja.wikipedia.org/wiki/OODA%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97
ただし、OODAのループは1つではない Aチーム Bチーム Cチーム Dチーム 複数チームそれぞれがOODAであること
さらに経営・マネジメント含めて 全員OODAが本質 (組織レベルで探索と適応を⾏う) 経営 マネジメント Dチーム Bチーム Aチーム Cチーム
意図 と ⽅針 と ⾏動 をつなぐⅢ 経営 マネジメント 現場 意図 意図 意図 ⽅針 ⽅針 ⽅針 ⾏動 ⾏動 ⾏動
意図 と ⽅針 と ⾏動 をつなぐⅢ 経営 マネジメント 現場 意図 意図 意図 ⽅針 ⽅針 ⽅針 探索と適応の回転は変わらない ただし、繋ぎ⽅が違う ⾏動 ⾏動 ⾏動
意図 と ⽅針 を つなぐ 経営 マネジメント 意図 意図 ⽅針 ⽅針 ⽅針レベルであわせよう とすると ”縛り” になる (⾔われた通り動かなければならない)
意図 と ⽅針 を つなぐ 経営 マネジメント 意図 意図 ⽅針 ⽅針 マネジメントが捉えている意図と 経営の意図をあわせる (あくまで⽅針はマネジメントがつくる)
⽅針 と ⾏動 をつなぐ マネジメント 現場 ⽅針 ⽅針 ⾏動 ⾏動 ⾏動レベルであわせよう とすると ”縛り” になる (⾔われた通り動かなければならない)
⽅針 と ⾏動 をつなぐ マネジメント 現場 ⽅針 ⽅針 ⾏動 ⾏動 現場が捉えている⽅針と マネジメントの意図をあわせる (あくまで⾏動は現場が判断する)
意図 と ⽅針 と ⾏動 をつなぐⅢ 経営 マネジメント 現場 意図 意図 意図 ⽅針 ⽅針 ⽅針 判断軸をあわせることで 組織の「考える」と「⾏動」を⽌めない ⾏動 ⾏動 (全員で考え、全員で動く) ⾏動
さらに経営・マネジメント含めて 全員OODAが本質 (組織レベルで探索と適応を⾏う) 経営 マネジメント Dチーム Bチーム Aチーム Cチーム
さらに経営・マネジメント含めて 全員OODAが本質 (組織レベルで探索と適応を⾏う) 経営 マネジメント ともするとばらばらになりがちな 全員OODAの判断軸をぶらさず なおかつ速度を落とさないためには? Dチーム Bチーム Aチーム Cチーム
O O DAの「O 」(Orient / ⽅向づけ) をあわせる 1 2 2 経営 マネジメント OODA Bチーム OODA Dチーム Aチーム OODA OODA Cチーム OODA OODA
意図 と ⽅針 と ⾏動 をつなぐⅣ 経営 マネジメント 現場 意図 意図 意図 ⽅針 ⽅針 ⽅針 ⾏動 ⾏動 ⾏動
意図 と ⽅針 と ⾏動 をつなぐⅣ 経営 マネジメント 現場 意図 意図 意図 探索と適応の回転とは別に全員の「意図」の ⽅針 ⽅針 ⽅針 照らし合わせを⾏う = 「全員むきなおり」(むきあわせ) ⾏動 (少なくとも半年に1回) ⾏動 ⾏動
⼤義名分 結果
⼤義名分 結果からの適応 (フィードバックからの適応) 結果
仮説の⽴案と検証 過程と結果から学びを 得て次の意思決定 探索と適応の 回転をつくる Photo on VisualHunt
組織変⾰の ”芯の芯”は 組織の⼀⼈⼀⼈に宿る
もう⼀度、旅をはじめよう。 Photo credit: digitalpimp. on Visualhunt.com / CC BY-ND