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January 11, 23
スライド概要
RSGT2023でお話したこと
右⼿に「正しいものを正しくつくる」 左⼿に「組織を芯からアジャイルにする」 Ichitani Toshihiro 市⾕聡啓
市⾕ 聡啓 Ichitani Toshihiro DX⽀援、新規事業創出、アジャイル⽀援 (株式会社レッドジャーニー) 特に専⾨は ・仮説検証、アジャイル開発、組織アジャイル https://ichitani.com/
2022.2 2022.7
提供
この数年で取り組んできたこと ・⼤企業DX(組織変⾰、事業創出) ・地域DX(地域中⼩企業におけるDX) ・プロダクトベンチャーの⽀援 など https://redjourney.jp/works/
わかったこと Photo credit: NASA on The Commons on VisualHunt
横にも縦にも、 分断していない組織などない 経営 … 部⾨A マネージャー マネージャー 現場 部⾨B …
何も⼤きな伝統的な組織だけではないよ ・開発チームと開発チームの間 ・開発チームとPOとの間 ・チームとマーケ、チームと経営の間 (もう10年くらいこんな話しているよ︕) Photo credit: Theen ... on Visualhunt.com
同時に分かっていること 「みんな⼀所懸命」 (centralize in one place) 何も他を排他したいわけではない 真摯に⽬の前のことに集中している結果だよ fi Photo credit: The lens pro le on Visualhunt
あなた 依頼する あいて ⽬の前のこと優先 (リジェクトではない) 諦める
あなた 依頼する あいて ⽬の前のこと優先 (リジェクトではない) 諦める 依頼する ⽬の前のこと優先 (リジェクトではない) 諦める (疑⼼暗⻤)
あなた 依頼する あいて ⽬の前のこと優先 (リジェクトではない) 諦める 依頼する ⽬の前のこと優先 (リジェクトではない) 諦める (疑⼼暗⻤) 依頼する リジェクト︕
あなた 依頼する あいて ⽬の前のこと優先 (リジェクトではない) 諦める 最初から「分断」が深刻なわけではない ・互いの融通の効かなさが徐々に悪化させる 依頼する ⽬の前のこと優先 ・透明性も低いため状況が分からず、疑⼼暗⻤に (リジェクトではない) 諦める (疑⼼暗⻤) 依頼する リジェクト︕
事業創出、プロダクト作り、DX・組織変⾰… バラバラで成果が出るほど 簡単な仕事だれもやってない (ただでさえ難易度⾼いのに、⾃分たちでハンデを 作って背負うようなもの) Photo credit: СмdяСояd on VisualHunt
なにが⾜りていないのか
芯 16
ともに依る元となる「芯」 われわれはなぜここにいるのか WHY HOW ⽅針、⼿段 WHAT わたしの現場 HOW ⽅針、⼿段 WHAT あなたの現場
組織に肝⼼の 「芯」が無い ・透けて⾒える薄〜い「芯」 ・「芯」があるフリ ・やっぱり「芯」が無い Photo credit: redefyne on Visualhunt
「芯」が無い組織はあてるべき焦点も⾒失っていく 結果、「分断」は組織の中だけに⾮ず 顧客やユーザーとの間にも「分断」を招く Photo credit: Theen ... on Visualhunt.com
残念ながら、「芯」が無いところで 「芯」を求めても 無いものは無い (マネージャーでも経営でも。無いなら無いよ) HOW HOW ⽅針、⼿段 WHAT わたしの現場 ⽅針、⼿段 WHAT あなたの現場
「芯」が無いなら、⾃分たちで探しに⾏こう … でも、そんな答えが無いジャーニーに 分断された組織でどうやって臨むの Photo credit: Steven's Transport Photos on VisualHunt.com
⼿がかりは「プロダクト作り」にある 「プロダクト作り」そのものを通じて、 ⾃分たちにとって何が⼤事なのかを知り直す Photo credit: Bolt of Blue on Visualhunt
顧客やユーザー (=社会) との対話を始める 仮説検証 Product Development 新たな⽅向性に基づき 「具体」を実現する アジャイル アンラーンし、⾃分たち の⽅向性を決め直す むきなおり 正しいものを正しくつくる
顧客やユーザー (=社会) との対話を始める 仮説検証 Product 顧客インタビューで いかに⾃分たちが Development 分かっていないかを分かる 新たな⽅向性に基づき 「具体」を実現する アジャイル アンラーンし、⾃分たち の⽅向性を決め直す むきなおり 正しいものを正しくつくる
顧客やユーザー (=社会) との対話を始める 仮説検証 ⾃分たちの存在意義を 何で持って獲得していくのか Product 決める(= WHY) Development 新たな⽅向性に基づき 「具体」を実現する アジャイル アンラーンし、⾃分たち の⽅向性を決め直す むきなおり 正しいものを正しくつくる
顧客やユーザー (=社会) との対話を始める 仮説検証 Product ⾃分たちの⽴てた仮説を Development プロダクトや事業で⼩さく 新たな⽅向性に基づき 「具体」を実現する アジャイル 形にしてみる(= WHAT) アンラーンし、⾃分たち の⽅向性を決め直す むきなおり 正しいものを正しくつくる
顧客やユーザー (=社会) との対話を始める 仮説検証 「モノ」を通じて Product 顧客やユーザーとの ”対話” Development を⾏い、⾃分たちの「芯」を 確かにしていく アンラーンし、⾃分たち 新たな⽅向性に基づき の⽅向性を決め直す 「具体」を実現する アジャイル むきなおり 正しいものを正しくつくる
顧客やユーザー (=社会) との対話を始める 仮説検証 ⾃分たちが重視する ⽅針や⼿段、技術 Product WHY Development ⾃分たちが⽬指すこと 現場・チーム 、 プロダクト・事業 新たな⽅向性に基づき 「具体」を実現する HOW WHAT アンラーンし、⾃分たち の⽅向性を決め直す プロダクト作りの過程で⾃分たちの「芯」を アジャイル むきなおり 思い出す / ⾒つける / 作り出す / 磨いていく
顧客やユーザー (=社会) との対話を始める 「⾃分たち」だけでは、 仮説検証 「分断」を乗り越える⼿がかりが無い Product Development 顧客やユーザー、社会との ”対話” を通じて その⼒を借りて、分断を乗り越える アンラーンし、⾃分たち 新たな⽅向性に基づき の⽅向性を決め直す 「具体」を実現する ”実現する価値” (もちろん、その後は でお返しする) アジャイル むきなおり
どんなプロダクト︖ プロダクト = ⾃分たちを映し出す姿⾒ ・ゆえに、既に顧客やユーザーが存在するプロダクト (組織にとってメインプロダクトがあれば該当) ・新規の場合も、既存顧客との接続ができる領域など 新規顧客 既存顧客 既存プロダクト 新規プロダクト Photo credit: Bolt of Blue on Visualhunt
「プロダクト作り」を通じて「芯を喰う」 ・まず第⼀に「チームで仕事する」ことを学ぶ ・「正しいものを正しくつくる」とは「探索」と「適応」そのもの ・机上ではなく「実経験」として、チームの「共通体験」として得る ・チームで探索し適応するすべとあり⽅の「適⽤先を広げる」 Photo credit: fourbrickstall on Visualhunt.com
⼤企業では「プロダクト作り」⾃体が、 組織を変える「⾜場」になる Photo credit: hmobius on Visualhunt
⼤企業では「プロダクト作り」⾃体が、 組織を変える「⾜場」になる ・プロダクト作りの場とチーム が常に存在することになる = 組織にとって「アジャイルの動くリファレンス」(⾒本) ・”アジャイル” は⽬に⾒えないが、プロダクトは⽬に⾒える = 関係者の理解がしやすい(「あれをもっとやろう」) ・プロダクトは”⽣き物”のため、常に⼿をかける = 組織内の注⽬を集めやすい(組織の中の「求芯⼒」になる) Photo credit: hmobius on Visualhunt
他部⾨ 経営 遠芯⼒ プロダクト作りの発信が 組織内の関⼼を集める 求芯⼒ アジャイルなプロダクト作りが ⼈と技術、期待と希望を集める
結局、組織としてまともな判断を⾏うためには 他部⾨ 経営 ”「前線」 を実際にみたことがあるか” “「前線」 にどれだけ⾝を置いているか” に尽きる 遠芯⼒ プロダクト作りの発信が 経営であろうと、マネージャーであろうと 組織内の関⼼を集める 「前線」にどれだけ⽴ち会っているか 現場であと出来ることは 「前線」に来れるよう「道」を舗装するくらい 求芯⼒ アジャイルなプロダクト作りは (つまり、「透明性」「検査」「適応」を︕) ⼈と技術、期待と希望を集める
…「プロダクト作りで組織を変える」 ってほんまかいな︖
組織を変えること⾃体が仮説検証 Photo credit: nunodantas on Visualhunt.com / CC BY-NC-SA
組織変⾰こそ「不確実性の極み」 ・なぜか、組織施策には予めの確実性(成功)が求められる → 組織変⾰こそ結果が約束された⽅法なんてあるはずがない (組織の数だけ出発地点も制約も異なる) ・組織変⾰にこそ、仮説検証で臨む → つまり、それまでのプロダクト作りが活きるということ︕ Photo credit: tinfrey on Visualhunt.com
同胞たちよ、 Photo on Visual hunt
仮説検証とアジャイルによる 「プロダクト作り」を始めよう (「正しいものを正しくつくる」)
それこそ、⾃分たちの「芯」を ⾒つけるためのすべ Photo on Visual hunt
そして、その学びを組織の中で 広げていこう (「組織を芯からアジャイルにする」)
The time is now! That's all! Photo on Visual hunt