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January 09, 25
スライド概要
この資料は #RSGT2025 でのセッション資料です。
RSGT、スクフェスで発表する人たちが増えるといいな、自分たちのやりたいプロダクト開発をステークホルダーに伝えられるようになりますようにという呪い(想い)が込められています。
ゴールとイテレーションとTDDで上手くいく 2025年1月9日 RSGT2025 ⻑沢 智治 ©2025 Tomoharu Nagasawa
お話ししたいこと 伝えて、行動してもらう • プレゼンのゴール • プレゼンの全体の流れと作り⽅ • スクラムの伝え⽅ • EBMの伝え⽅ • スライドのメッセージと作り⽅ © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
バフをかけるプレゼン 適切な領域を展開し、聞き⼿に必中させるには © 2025 Servant Works Inc.
プレゼンするということ 話し⼿が伝えたいこと 聞き⼿が知りたいこと ギャップを 埋めて 聞き⼿の⾏動変容 (話し⼿のモチベ) © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
「伝えたい」と「知りたい」の 領域 を合わせるには 話し⼿が伝えたいこと ⾏動させる 聞き⼿が知りたいこと ⾏動させる プレゼンの準備前 プレゼン前か序盤 《現状把握》 《プレゼンの洗練》 © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
「伝えたい」と「知りたい」の 領域 を狭めて合わせる 聞き⼿に届ける 伝えることを 精査する ⾃分事と捉える 知りたいことを 限定させる © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
「伝えたい」と「知りたい」の 領域 を狭めて合わせる 聞き⼿に届ける 伝えることを 精査する ⾃分事と捉える 知りたいことを 限定させる © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
輪郭を知覚する プレゼンのゴールを描き、そこに到達するためには、 話し⼿の伝えたい輪郭だけでなく、聞き⼿の知りたい輪郭を知覚し、 引率する必要がある © 2025 Servant Works Inc.
ゴールを明確にしておく ‒ 聞き⼿のアウトカム(輪郭)を 知覚 する • ゴールとは、状態(状況) • プレゼン前の状態(状況) • プレゼン後の状態(状況) 描く • イベント前後の状態(状況) • どうやってこそに • 話し⼿は⾏き着く • 聞き⼿を連れて⾏く 戦略 • 主催者の⽬的達成 © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
周波数を合わせる What Why 周波数 (コンテキスト) が ⼀致している場合に有効 周波数(コンテキスト)を ⼀致させる場合に有効 すでに当事者 (発表/報告) 当事者になってもらう (提案/進⾔) 説得 より 納得 を⽬指す © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
What アプローチの例 《スクラム》 • スクラムとは、 • 複雑な問題に対応するための、経験主義に基づくフレームワーク • スクラムには、 • 作成物: プロダクトバックログ、スプリントバックログ、インクリメント • イベント: スプリント、スプリントプランニング、スプリント‧‧‧ • スクラムチーム: プロダクトオーナー、開発者、スクラムマスター © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
Why アプローチの例 《スクラム》 • 複雑な問題が⼤半な時代: • わからないことが多い問題全般(わかっていることが本当に⼤半なら従来通りでOK) • 求められている対応: • フィードバックによる迅速な判断によりプロダクトとチームを改善できる • わからないことが多いので試して、学ぶことで上⼿になる • 常にリリース可能な状態をキープできる • いつでもリリースできる質のソフトウェアを⽤意できるように スクラム © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
What アプローチの例 《EBM》 • EBMとは、 • 不確実な状況下で価値の提供を向上させる、経験主義に基づくフレームワーク • EBMの要素 • 重要価値領域: • 未実現の価値、現在の価値 ← 顧客アウトカムね! • イノベーションの能⼒、市場に出すまでの時間 ← Four keysはここに含まれるよ! • ゴール: • 戦略的ゴール、中間ゴール、即時戦術ゴール • 実験ループ: • 仮説 → 実験と計測 → 検査 → 適応 © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
Why アプローチの例 《EBM》 • 従来の課題 • ⼯業⽣産指標から脱却(アウトプットからアウトカムへ) → 重要価値領域の計測することで、相関関係がないアウトプットから脱却できるよ! • プロセスやフレームワークに依らず「アジャイルであるか」を検査 → 経験主義に基づくゴール設定と実験ループで、アジリティを確認しながら進めるよ! • 脱予算経営 → プロダクトポートフォリオの市場価値に基づく意思決定で、予算と戦略を分離できるよ! EBM © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
Why アプローチの例 《EBM》 • 従来の課題 • ⼯業⽣産指標から脱却(アウトプットからアウトカムへ) → 重要価値領域の計測することで、相関関係がないアウトプットから脱却できるよ! • プロセスやフレームワークに依らず「アジャイルであるか」を検査 → 経験主義に基づくゴール設定と実験ループで、アジリティを確認しながら進めるよ! • 脱予算経営 → プロダクトポートフォリオの市場価値に基づく意思決定で、予算と戦略を分離できるよ! EBM © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
聞き⼿にとっての価値とは(プロダクトの価値《参考》) 機能的 価値 感情的 価値 経済的 価値 社会的 価値 実⽤的 価値 主体的 価値 • コア機能 • 使い勝⼿ • 価格の印象 • 周囲への影響 • 問題解決 • パーソナライズ • 印象 • 性能 • 美観 • 継続性 • 環境への責任 • 有⽤性 • ブランディング • 品質 • 適合性 • 地位 • 耐久性 • ストーリー • 機能性 主観的 価値 • 信頼性 テリング 出典元: DASAプロダクトマネジメント認定研修 © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
事実と意⾒をうまく組み合わせて伝える 話し⼿の核⼼ 聞き⼿の核⼼ 状況 事実 意⾒‧提案 事実 ⼩学1年⽣には ランドセルは ⾟い ><; ランドセルの重さ: 平均 4.3kg (前年⽐: 10%増) 重さの理由は、 教科書+タブレット ⾰製以外のランドセル + タブレット ⼩学⽣には ランドセルは負担 ランドセルの軽量化 • 親のxx%が不安解消 • ⼦供の健康被害 yy% 減少 状況変化 • ⾃分たちでできること • 即効性‧即応性 • 流⾏る! ⾏動変容 © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
ゴールを明確にしておく ‒ 聞き⼿のアウトカムを 知覚 する • ゴールとは、状態(状況) • プレゼン前の状態(状況) • プレゼン後の状態(状況) 描く • イベント前後の状態(状況) • どうやってこそに • 話し⼿は⾏き着く • 聞き⼿を連れて⾏く 戦略 • 主催者の⽬的達成 © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
プレゼンは、次のステージへのキッカケ ⾏動させる状態‧状況 話し⼿ 聞き⼿ プレゼン ? ここが⽬的 《具体的な⾏動》 © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
誰でもできるプレゼン 先に説明したことを誰でもできるようにするキャンバスフレームワーク © 2025 Servant Works Inc.
プレゼンキャンバスの狙い(専⾨⽤語: 簡易領域) 聞き⼿に届ける 伝えることを 精査する ⾃分事と捉える 知りたいことを 限定させる © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
プレゼンキャンバスの⽬的 1. プレゼンの⽅向づけ 2. チームで、プレゼンのコンセンサスを取る 3. プレゼンの⽬的に⽴ち返る道具として 4. プレゼンの先を⾒据えるため 5. プレゼンのデバッグ‧検査‧適応 © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
プレゼンキャンバス(v 2.0) © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
プレゼンの開発プロセス プレゼンもプロダクト開発と⼀緒だよ © 2025 Servant Works Inc.
1スライドずつ制作する 完 完 1 スライドずつ制作する場合 クオリティが保てない 内容がブレやすい 締め切りに間に合わない 分業しやすい © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
反復型制作で常に完成形を制作する 毎回最後まで作る 内容は反復するたびに良くしていく #2 #3 #n #1 最終版 クオリティを上げていき 内容が⼀貫していて改善できる いつでもプレゼンが可能 分業しにくい © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
反復型制作で常に完成形を制作する 移⾏ ⽅向付け 推敲 作成 • キャンバス • タイトル決定 • 最初と最後 • アウトライン • スライド素材 • 分類 • ⾔葉えらび • 図形‧図⽰ • スライド配置 • アニメーション • トーク • 配布資料 • プレゼン準備 ライフサイクル構造:フェーズ、反復、マイルストーン フェーズ プロセスワークフロー 方向づけ 推敲 作成 移行 ビジネスモデリング 要求 分析・設計 実装 テスト 導入 Click on the paintbrush tool 補助ワークフロー 構成管理 プロジェクト管理 環境 Double click the paintbrush tool to apply color to more 反復サイクル 反復 #1 反復 #2 反復 #n 反復 #n+1 反復 反復 反復 #n+2 #m #m+1 反復 © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
反復型制作で常に完成形を制作する 移⾏ ⽅向付け 推敲 作成 • キャンバス • タイトル決定 • 最初と最後 • アウトライン • スライド素材 • 分類 • ⾔葉えらび • 図形‧図⽰ • スライド配置 • アニメーション • トーク • 配布資料 • プレゼン準備 ライフサイクル構造:フェーズ、反復、マイルストーン フェーズ プロセスワークフロー 方向づけ 推敲 作成 移行 ビジネスモデリング 要求 分析・設計 実装 テスト 導入 Click on the paintbrush tool 補助ワークフロー 構成管理 プロジェクト管理 環境 Double click the paintbrush tool to apply color to more 反復サイクル 反復 #1 反復 #2 反復 #n 反復 #n+1 反復 反復 反復 #n+2 #m #m+1 反復 © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
反復型制作で常に完成形を制作する(実例) 方向づけ 推敲 作成 移行 つくる 検査する プレゼン キャンバス © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
スライドの作り⽅ スライドもプロダクト開発と⼀緒だよ(TDDライクにつくろう) © 2025 Servant Works Inc.
プレゼンの構成を検査 • スライドには因果関係がある 主張 • スライドには事前条件と事後条件がある 1. 先にスライドの成果をイメージし、 スライドを作る したがって なぜならば 根拠 なぜならば 2. スライドを洗練させ、構成も洗練させる したがって 裏付け © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
常に検査し、スライドを作成し、整える 2 (前) 3 不⾃然では ないか? どんなメッセージを、 どう伝えるか? スライド (後) 1 このスライドが伝わると 聞き⼿はどう⾏動するか? © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
参考資料 © 2025 Tomoharu Nagasawa All rights reserved.
プレゼンとは、 聞き⼿の魅⼒や可能性を引き出すものである 代表取締役 ⻑沢 智治 [email protected]