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January 11, 24
スライド概要
術式反転 プ ロ ダ ク ト の ゴ ー ル を 設 定 す る に は 何 が 必 要 か ? あ る い は プ ロ ダ ク ト ゴ ー ル と は ? Scrum Fest Osaka 2023 #scrumosaka Tomoharu Nagasawa
概要 みなさんの正解に近づけるきっかけになりたい © 2023 NAGASAWA, Tomoharu
概要 みなさんの正解に近づけるきっかけになりたい © 2023 NAGASAWA, Tomoharu
ゴール設定 Goal Settings © 2023 NAGASAWA, Tomoharu
サノスが本当にやりたかったことは? やりたかったこと 人口爆発 → 資源不足 やろうとしたこと 宇宙の生命を半分に 人間は愚か|平等に|妥協しない © 2023 MARVEL, 「Avengers: Infinity War」 やらかしたこと • 攻め込み、半数を無作為に虐◯ • ◯拐して養女に • 邪魔者も虐◯ • 養女を◯造 • 手段のためなら身内も手にかける • あらゆる犠牲をいとわず © 2023 NAGASAWA, Tomoharu
サノスはなぜ方向転換できなかったのか? VISION 人口爆発による資源枯渇を解消している世界 生命が半分になってる 効果的に◯せている ストーン手元にある 侵略してほどよく ◯せている © 2023 NAGASAWA, Tomoharu ガントレット作った
サノスから学べること(思ったとおりの未来が来ると限らない) ゴール 開始の状態 • 変化する前提でゴールを設定 • 事実(エビデンス)に基づく計測 • 観察による意思決定 © 2023 NAGASAWA, Tomoharu 予測主義によるマネジメントから 経験主義によるマネジメントへ
3Vs – Vision, Value, Validation Value 検査(対象) Vision 経験主義 Empiricism 透明性 Validation 適応 何がわからないのか、わかるまでわからない We don’t know what we don’t know until we know it. © 2023 NAGASAWA, Tomoharu
サノスは変化に適応できなかった? VISION 人口爆発による資源枯渇を解消している世界 生命が半分になってる 効果的に◯せている ストーン手元にある 侵略してほどよく ◯せている © 2023 NAGASAWA, Tomoharu ガントレット作った
ゴールを設定する VISION 戦略的ゴール ありたい姿 中間ゴール 目指す先 即時戦術ゴール 今ここ(現在の状態) 実績(事実) 開始の状態 © 2023 NAGASAWA, Tomoharu
EBMでのゴール設定(ゴールとは「状態」である) 指標 仮説 戦略的ゴ ール 実験と 計測 ありたい姿 実験ループ 中間ゴ ール 目指す先 適応 検査 現在の状態 実績(事実) 即時戦術ゴ ール 開始の状態 時間 © 2023 NAGASAWA, Tomoharu 引用「エビデンスベースドマネジメントガイド」(翻訳: 長沢智治、角征典)
agilekata.org 《お知らせ》アジャイルのカタ • 改善のカタ • コーチングのカタ 次のターゲット 状態を設定する 現状を 把握する ターゲット状態 に向かって 実験する 出典:「 The Toyota Kata Practice Guide 」(Mike Rother)をもとに補足 © 2023 NAGASAWA, Tomoharu 方向性や チャレンジを理 解する
状態(アウトカム)を測る | EBMの4つのKVA(重要価値領域) © 2023 NAGASAWA, Tomoharu 引用「エビデンスベースドマネジメントガイド」(翻訳: 長沢智治、角征典)
市場価値と組織の能力《例示》 何がわからないのか、わかるまでわからない We don’t know what we don’t know until we know it. VISION 未実現の価値 ありたい姿 目指す先 現在の価値 市場に出すまでの時間 (反応性) イノベーションの能力 (効果性) © 2023 NAGASAWA, Tomoharu 今ここ(現在の状態) 実績(事実) 開始の状態
EBMの重要価値指標(KVM)《あくまで例示》 未実現の価値(UV)の指標 ※4keys 現在の価値(CV)の指標 • 従業員1人あたりの • 従業員満足度 • 市場占有率 収益 • 顧客満足度ギャップ • 望ましい顧客体験や満足度 市場に出すまでの時間(T2M)の指標 • プロダクトコスト • 顧客満足度 • 顧客使用指標 比率 イノベーションの能力(A2I)の指標 • デプロイ頻度 • 顧客サイクルタイム • イノベーション率 • 平均修復時間 • リードタイム • オンプロダクト指標 • ミーティング数 • ピボットまでの時間 • 技術的負債 (MTTR) © 2023 NAGASAWA, Tomoharu • 変更失敗率 • マルチタスク率
エビデンスベースドマネジメント(EBM) • 経験主義に基づくマネジメントフレームワーク • 不確実な条件下で、成果や組織能力を継続的に改善 • 戦略的ゴールへの道筋を模索するためのもの • 意図的な実験とエビデンス(指標)を用い、 組織のゴールの洗練と組織能力の体系的な改善が可能 • ゴールと次のステップを検査し、適応する ゴール | 重要価値領域 | 実験ループ © 2023 NAGASAWA, Tomoharu
プロダクトゴール Product Goal © 2023 NAGASAWA, Tomoharu
プロダクトゴール from 『スクラムガイド』(2020年11月) 本文で15回言及(ゴールについては40回) プロダクト(対ステークホルダー) • プロダクトの将来の状態であり、 計画のターゲット • POが策定し、明示的に伝達 スクラムチーム • 一度に一つの目的に集中 • 長期的な目標で、 次の目標に移る前に達成か放棄 • インクリメント: 具体的な踏み石 スクラムイベント • プロダクトゴールを達成するために必要な作業は、スプリント内で行われる • スプリントプランニング: 実施するPBIとプロダクトゴールとの関連性を話し合う • スプリントレビュー: プロダクトゴールに対する進捗について話し合う © 2023 NAGASAWA, Tomoharu
EBMとプロダクトゴール 《あくまで例示》 指標 仮説 戦略的ゴ ール 実験と 計測 実験ループ 中間ゴ ール 適応 検査 現在の状態 プロダクト ゴール プロダクト ゴール 即時戦術ゴ ール 開始の状態 時間 © 2023 NAGASAWA, Tomoharu 引用「エビデンスベースドマネジメントガイド」(翻訳: 長沢智治、角征典)
全員の関心ごと 目指すもの 期待するもの プロダクトゴール 実現するもの プロダクトバックログ スクラムチーム インクリメント 序 列 ステークホルダー スプリントゴール スプリントバックログ スプリント © 2023 NAGASAWA, Tomoharu 完成の定義
ステークホルダーとの共通認識と期待値管理 ① 最上位の期待値 目指すもの 期待するもの プロダクトゴール 実現するもの プロダクトバックログ スクラムチーム インクリメント 序 列 ステークホルダー スプリントゴール スプリントバックログ ③ 次の価値の アイデアを検討する © 2023 NAGASAWA, Tomoharu スプリント 完成の定義 ② 新たな価値を 目の当たりにする インクリメントは プロダクトゴールへの踏み石
プロダクトゴール: プロダクトビジョンへの踏み石 • 検証可能な仮説 • マーケットや社会課題で駆動 • 市場に反応した結果を提示 機能 • 作業や機能の抽象化・正当化 インクリメント リリース計画 • 共通の認識 • 意図を伝える • 解決策を伝える ビジョン プロダクト戦略 • 達成判断が可能なゴールを設定 プロダクトゴール • 計測できる • 順序づけられる © 2023 NAGASAWA, Tomoharu
プロダクトビジョン: プロダクトへの重要な4つの質問(参考) 我々のプロダクトは何か? 我々のプロダクト でないものは何か? What is our product? What is our product, not? © 2023 NAGASAWA, Tomoharu 我々のプロダクト を構成するものは何か? 我々のプロダクト は何の一部なのか? What are parts of our product? What is our product part of?
プロダクトゴールとロードマップ • 明示されているもの(FAST、もしくは SMART) ❸ • ステークホルダーとスクラムチームで共有 ❷ • 1度に目指すものは、たった1つ • プロダクトゴールを達成したときか、破棄した時に 次のプロダクトゴールを選択できる • スプリントごとに近づいているかを検査 • 主にスプリントレビューで検査 • 計測できなければならない(EBM、HEART) © 2023 NAGASAWA, Tomoharu ❶
プロダクトゴールの例 プロダクトビジョン 日本で「オンラインどら焼き店」のNo.1になる ❸ スマホアプリとそのアプリストア展開で、 オンラインでの存在感を拡大する ❷ 生産と配送の能力を増強し、 日本国内の顧客に販売できるようにする ❶ 金沢の顧客に販売できるウェブサイトを立ち上げる © 2023 NAGASAWA, Tomoharu
プロダクトゴールの性質: FAST Frequent discussions 頻繁な議論に着目すること Ambitiously 意欲的に設定すること Specific metrics 具体的な指標を計測すること Transparent 透明性を確保すること © 2023 NAGASAWA, Tomoharu
プロダクトゴールの基準の例: SMART Specific 具体的なもの、明確なもの Measurable 計測できる Achievable 達成可能なもの Relevant 関連するもの(プロダクトビジョンに) Time-bound 期限があるもの(※ もっと長期的なゴールもありえる) © 2023 NAGASAWA, Tomoharu
プロダクトゴールの基準の例: FOCUS Fun 惹きつけるようなワクワクするゴール Outcome-oriented 価値があるゴール Collaborative みんなで考え、みんなで決める Ultimate 何がなんでも成し遂げる(意気込みと理由) Singular 一貫性をもたらす一つに絞る © 2023 NAGASAWA, Tomoharu
Uberのビジョンで例えると VISION 10年以内に、自動車や公共交通機関を利用するより 安価な代替手段になっている 戦略的ゴール 中間ゴール 現在の状態 © 2023 NAGASAWA, Tomoharu 2018年1月までに主要都市での待ち時間を5分以内になっている 2017 年1月末までに、 各都市で50人に1人以上のドライバーを確保できている 平均して300人に1人のドライバーがいる
プロダクトゴールをどこに定めるかは◯◯による 拡張インパクトマッピング: マップの中からゴールへの近道を発見するためのツール ゴール (プロト)ペルソナ 顧客アウトカム ビジネス インパクト スプリントゴール やPBI 目標設定 誰に働きかけるか どんな恩恵があるか どう行動を変えるか インパクトのある効果 WHAT WANT WHO • よき乗車体験 HOW • 友人に勧めてくれる WHAT WANT HOW WHAT • 利用者を20%UP WHAT WHO • 女性ユーザー WANT • 安全に目的地に 到着したい © 2023 NAGASAWA, Tomoharu WHAT • リファラ特典機能 • 既存ユーザー WHY • 「シェア」ボタン HOW • 安全に利用できる ものを選択したい • 詳細情報の明記 WHAT • アラート機能 出典 Extending Impact Mapping to Gain Better Product Insights
プロダクトゴールのフォーマット 我々のプロダクトビジョンである[ビジョン]に到達するために、 [具体的な課題]を克服しなければならない。 [ゴール]を達成することで、我々は適切な方向に進むことができ、 それは[指標]が[現在の値]から[目指すべき値]になることで示される。 [プロダクト]は、[ゴール]を達成するために設計された。 我々は、プロダクトが[ゴール]を達成していないことを観察しており、 それが我々のビジネスに[具体的な悪影響]を引き起こしている。 どのようにすれば[プロダクト]を改善し、[計測可能な基準]に基づいて、 顧客がより成功することができるだろうか? © 2023 NAGASAWA, Tomoharu
プロダクトゴール 特徴 • スクラムチームとステークホルダー • 共通認識・意思疎通 • 行く先を示す • 意図を明確にするもの • ビジョンへの踏み石 注意点 • スコープを固定するものではない • 身勝手や言い訳を正当化するものではない • プロダクトバックログから 抽象化して設定しないこと • 適当に設定して、煙に巻くものではない • 設定し、計測する • 予算を通すためにとりあえず設定 • 達成 or 放棄 • なんとなくで大まかに設定 • 確約 • 一度決めたら見直さないものではない • 集中と透明性を引き出す • 常に指標を計測して検査・適応 • 勇気をもって建設的に貫く • ゴールと価値指標はEBMを参考に © 2023 NAGASAWA, Tomoharu
ところで確約 Commitment © 2023 NAGASAWA, Tomoharu
経験主義の柱とスクラムの価値基準 経験主義の柱 スクラムの価値基準 確約 信頼 透明性 勇気 集中 スクラム 適応 検査 尊敬 公開 引用: The Scrum Values (翻訳: 長沢智治、原田騎郎) © 2023 NAGASAWA, Tomoharu
Whatever it takes © 2023 MARVEL, 「Avengers: Infinity War」 © 2023 NAGASAWA, Tomoharu
スクラムの作成物(透明性)と確約 プロダクトゴール のための 序 列 スプリントゴール プロダクト バックログ を満たす のための バックログ TODO DOING DONE スプリント バックログ • 各作成物には、透明性と集中を高める情報が必要 • 確約により進捗を測定 © 2023 NAGASAWA, Tomoharu 完成の定義 インクリメント
確約と予測 プロダクトゴール 価値 完成の定義 を満たす インクリメント スプリントゴール 時間 スプリント(タイムボックス) © 2023 NAGASAWA, Tomoharu
スクラムのイベント(検査と適応)と確約・作成物(透明性) イベント スプリントプランニング 検査 適応 プロダクトゴール スプリントゴール バックログ TO DO DOI NG DO NE デイリースクラム スプリントゴール スプリントバックログ スプリントレビュー プロダクトゴール 次の プロダクトバックログ インクリメント スプリント レトロスペクティブ 完成の定義 スプリントゴール バックログ © 2023 NAGASAWA, Tomoharu TO DO DOI NG DO NE 次の スプリントバックログ
何がわからないのか、わかるまでわからない We don’t know what we don’t know until we know it. © 2023 NAGASAWA, Tomoharu
自己紹介 長沢 智治 NAGASAWA, Tomoharu サーバントワークス株式会社 代表取締役 DASA アンバサダー / 認定トレーナー @tnagasawa © 2023 NAGASAWA, Tomoharu 株式会社Helpfeel アドバイザー
プ ロ ダ ク ト の ゴ ー ル を 設 定 す る に は 何 が 必 要 か ? あ る い は プ ロ ダ ク ト ゴ ー ル と は ? Regional Scrum Gathering Tokyo 2022 #プロダクトオーナーシップと商売 Tomoharu Nagasawa
協賛 アジリティに関する導入・定着化支援サービス、研修サービスを提供いたします servantworks.co.jp ご参加くださり、誠にありがとうございました © 2023 NAGASAWA, Tomoharu