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April 29, 26
スライド概要
クラウドネイティブ会議プレイベント in Nagoya × 俺の勉強会1周年祭
エンジニア
AIで建てた天守、 石垣は大丈夫?
02 / 09 お前、誰よ?
02 / 09
AIが速くしたのは、 コードを書く速さだけ じゃない AIがもたらしたもの • 作る速度が 上がった • 試す回数が増えた • 荒い案でも完成品っぽく見えるようになった
AI時代に怖いのは、 欠陥が後ろまで潜る こと 例:B2B SaaSの管理画面 • 管理画面は1日でそれっぽくできる • 一覧・検索・編集もすぐ動く • でもA社からB社のデータを見られる • 触れる。でもそのままでは出せない
この話を、城でたとえると 天守 石垣 見えて評価されやすい部分 壊してはいけない境界 立って見えていることと、崩れないことは違う
石垣とは、 壊してはいけない境界 壊してはいけない境界とは • 誰が何に触れてよいか • 何を守れば事故を防げるか • どの状態なら止めるべきか
AIは偶有的複雑性を圧縮する。でも本質的 複雑性は残る。 偶有的複雑性 技術やツール、プロセスの制約から生じる複雑性、環境構築、 本質的複雑性 問題そのものの複雑性、ドメイン固有の制約、現実世界の制約、 デプロイ手順、メモリ管理、ビルド設定など ステークホルダー間の要求の矛盾など AIは実装や接続の複雑さを大きく減らす。でも「誰に何を見せてよいか」は自動では 決まらない。 本質的複雑性はAIに任せる前に人が向き合う必要がある。
だから今、 価値が上がるのは 境界を判断するこの3つの力 絞 守 止 何でも作らず、 「誰の何を解 壊したら事故になる 境界を見 動いていても、 出してはいけ 絞る力 決するか」を 小さく切る力。 守る力 抜く力 止める力 ない状態なら 止める力
AIは書ける。 でも、出してよいかは人が決 める。 • AIは量と速度を増やせる • でも、AIは境界の責任を持てない • 最後の判断は人に残る
天守は目立つ。 でも、残る価値は石垣に宿る。
時間が余ったらする話 ちなみに名古屋城の石垣は西国大名20名により築かれました が、特に重要な天守台は石垣は、築城の名手と言われている 加藤清正が任されたとされています。 名古屋城で目立つのは天守です。でも、城を支える最重要部 として力が注がれたのは天守台石垣だった。 だから今日の話も、ただ速く目立つものを建てることより、 支える土台をいかにして守るかが大事だ、という話です。