AI時代の兎と亀_LT

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August 24, 26

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1.

AI時代の兎と亀

2.

お前、誰よ?

4.

誰もが知っている童話の「兎と亀」。童話では足の速い兎 が負けたのは、足が遅かったからではなく途中で昼寝して、 走るのをやめたから。 それではAI時代、兎エンジニアと亀エンジニアはどのよう な物語を紡いでいくのでしょうか?

5.

兎エンジニアとは 何者 か? AIを「丸投げ業者」として使うエンジニア • 「この機能作って」「このバグ直して」 出てきたコードをそのまま貼る • 動けばOK、中身は読まない 思考せずにAIを動かしている状態 • スピードは圧倒的 短期のアウトプット量は爆増

6.

兎エンジニアの口ぐせ 動いたからヨシ! なんか動かないから よくわからないけど、 もう一回AIに投げよう AIが書いたから大丈夫でしょ 「実は今の自分、けっこう兎かも」 ——そう思った人ほど、この先の話が効きます。

7.

亀エンジニアとは何者か AIを「家庭教師」として使うエンジニア • 同じAIでも使い方が全く異なる コードを作成してからが本番 • コードをもらったら「なぜ?」を聞く 他に選択肢はあるか?この実装の欠点は? • AIを自分の成長のために使う 24時間365日常に働いてくれる先生

8.

亀エンジニアの質問例 — 明日から使えるプロンプト Q このコードを一行ずつ、 Q この設計のトレードオフを Q 私の理解が正しいか、 なぜそう書くか説明して 3つ挙げて 逆に質問して確かめて

9.

なぜ兎エンジニアは生まれるのか まず認めるべき事実 — 短期的には、評価が高い。 • 兎はアウトプットが速く、量も多い。 • 「動くものが早く出てくる」方が、その場では褒め られやすい • 一方、亀の「理解に時間をかけた」は成果として見 えにくい。同じ期間でも、進捗は兎の方が派手で、 マネージャー視点では亀の方がサボって見える

10.

兎エンジニアは「共犯関係」から生まれる 生産性を上げたい組織と個人の共犯関係によって、兎は量産される。 組織側の論理 個人側の論理 • とにかく早く、多く • 楽をしたい、早く終わらせたい • ベロシティ・納期・工数削減 • 評価されたい • 速く多く出す人が高く評価される • 理解に時間をかけても報われにくい 誰も悪意はない。双方が合理的だからこそ、構造的に産み出される。

11.

兎の限界 — 個人に起きること 思考は外注できるが、 理解は外注できない。 AIに任せられるのは思考の結果のみ、 理解するためには、自分の頭を通すし かない。 理解が積み上がらないと― • レビューで良し悪しが判断できない • ハルシネーションを見抜けない • 変更に対するリスクが読めない

12.

兎の限界 — 組織に起きること 兎しかいない組織は、意思決定能力を失う。 1 動いてはいるが 誰も全体像を 理解していない 2 3 4 変更の影響範囲が リスクを = 意思決定が 読めない 見積もれない できない そして——兎しかいない組織は、数年後に設計ができなくなる。 設計・アーキテクチャ判断は、積み上げた理解の上にしか立たない。 兎しかいない組織は気づいたときには、AIがないと何もできなくなる。

13.

レースのゴールはどこか • 童話と違い、現実のレースに明確なゴールテープはない。走り続 けるレースでは「短い距離の速さ」より「長い距離を走り続けら れる能力」が効いてくる • PoCのような状況で短期間で使い捨てのプロダクトなら兎の働き 方も有り • AIはこれからも賢くなり続ける、人間は使い方次第 兎は短期的に生産性が高いが、長期的にはその人に何も残らない。 亀は短期的にはコストだが、長期的にはその人に価値になる。

14.

AIは優秀で、これからも賢くなります。 その優秀なAIを、優秀な“丸投げ業者”として使うか、 優秀な“家庭教師”として使うかは、あなた次第です。

15.

参考文献 • • AIで伸びる若手/空洞化する若手(広木大地): (https://newspicks.com/news/16966000/body/?ref=topic-dx) 2026年のソフトウェア開発を考える(2026/07版)(t_wada): (https://speakerdeck.com/twada/agentic-software-engineering-202607-findy-edition)

16.

時間が余ったらする話 本編では、開発の全てをAIに任せるのは良くないと書きましたが、 将来的にどうなるかは分かりません。私自身、3年前まではAIに仕 事のコーディングを任せることができるとは思ってませんでした。 AIの進化は速いので近い将来、開発の全てを任せることができるよ うになるかもしれません。 過去には、電卓が世の中に出た時にソロバンを使わずに電卓を使う と、計算力が衰えると言われた事がり、その頃に比べて計算能力は 衰えたかもしれませんが、特に困る事はありません。 まあ、実際にはこの先どうなるかは分からないです。