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February 11, 23
スライド概要
FP1級勉強用スライド
法人保険の仕訳問題 攻略 法人保険の問題は捨て問ではない! 1
目次 1. 簿記の基本 2. 法人保険の仕訳の基本(原則 処理) 3. 基礎編の問題の解法ステップ 4. バレンタインショック以前 5. バレンタインショック以降 2
簿記とは⇨会社やお店の取引を 記録すること 1.簿記の基本 農家のお姉さんの取引:100円の商品を現金100円を受け取って売った。 仕訳:借方 現金100 / 貸方 売上100 3
仕訳とは⇨取引の記録 1. 仕訳のルール:取引を「原因」と「結果」の2つの側面に注目して 分類する 農家のお姉さんの取引:100円の商品を現金100円を受け取って売った。 1.簿記の基本 仕訳のルール 結果 現金100円を受け取った 原因 商品100円を売った 2. 仕訳のルール:取引の2側面を「借方(左)」「貸方(右)」に 分けて記入する 3. 仕訳のルール:該当する勘定科目をそれぞれ記入する 仕訳:借方 現金100 / 貸方 売上100 4
簿記の5要素(超重要) 取引の「原因」と「結果」の2つの側面を借方と貸方にわけて記録する 結果 1.簿記の基本 5つの要素と 借方貸方 現金100円を受け取った 借方 原因 商品100円を売った 貸方 借方 負債 費用 貸方 収益 資産 純資産(資本) (資産-負債) 貸借対照表(B/S) 利益(もうけ) (収益-費用) 損益計算書(P/L) 重要ルール:借方と貸方の合計金額は必ず一致する(貸借一致) 5
取引の2つの側面を5要素の増減に着目して 借方と貸方に分ける 結果 1.簿記の基本 どっちが借方 でどっちが貸 方? 現金100円を受け取った 資産(現金)が増えた(借方) 借方 原因 商品100円を売った 収益(売上)が増えた(貸方) 貸方 借方 負債 費用 貸方 収益 資産 純資産(資本) (資産-負債) 利益(もうけ) (収益-費用) 貸借対照表(B/S) 増えたらホームポジションのまま 損益計算書(P/L) 減ったら逆側に書く 6
例)現金100円を払って、車を買った。 結果 車をゲットした 原因 資産(車両運搬具)が増えた 1.簿記の基本 どっちが借方 でどっちが貸 方? 借方 増加はホームポジション のそのままの左に書く 現金を100円払った 資産(現金)が減った 貸方 減少はホームポジション の逆側の右に書く 負債 資産 純資産(資本) (資産-負債) 7
◉5要素の増減と借方貸方のまとめ 1.簿記の基本 借方・貸方ま とめ 5要素 増えた 減った 資産 借方 貸方 負債 貸方 借方 純資産 貸方 借方 収益 貸方 借方 費用 借方 貸方 ◉保険の勘定科目 資産になるもの 損金になるもの(費用) 前払保険料 支払保険料 保険料積立金 定期保険料 現預金 福利厚生費または給与 収益になるもの 雑収入 8
契約者・保険金受取人が法人、被保険者が役員従業員の場合 ① 貯蓄性が高い保険(終身保険や養老保険、個人年金保険)⇨資産計上 例)会社が終身保険の保険料を100万円支払った。(年間保険料:100万円) 仕訳:保険料積立金 100万円 / 現預金 100万円 資産(保険料積立金)が増えた(借方) / 資産(現預金)が減った(貸方) 2.法人保険の 仕訳の基本 (原則処理) 例)4年後、従業員が死亡して終身保険の保険金500万円を会社が受け取った。 仕訳:現預金 500万円 / 保険料積立金 400万円 / 雑収入 100万円 資産(現預金)が増えた(借方)/ 資産(保険料積立金)を取り崩して (減らして)かつ、収益(雑収入)100万円増えた 積み立ててた積立金を 取り崩す 9
契約者・保険金受取人が法人、被保険者が役員従業員の場合 ② 保証性の保険(定期保険、医療保険)⇨損金算入 例)会社が定期保険の保険料を100万円支払った。(年間保険料:100万円) 仕訳:支払保険料 100万円 / 現預金 100万円 費用(支払保険料)が増えた(借方) 2.法人保険の 仕訳の基本 (原則処理) / 資産(現預金)が減った(貸方) 例)4年後、従業員が死亡して死亡保険金500万円を会社が受け取った。 仕訳:現預金 500万円 / 雑収入 500万円 資産(現預金)が増えた(借方)/ 収益(雑収入)が500万円増えた 雑収入を得た 10
保険金受取人が役員従業員・遺族の場合 ③ 貯蓄性保険(終身保険や養老保険、個人年金保険)⇨損金算入 例)会社が終身保険の保険料を100万円支払った。(年間保険料:100万円) 仕訳:給与 100万円 / 現預金 100万円 費用(給与)が増えた(借方)/ 資産(現預金)が減った(貸方) 2.法人保険の 仕訳の基本 (原則処理) 例)4年後、従業員が死亡しての死亡保険金500万円を遺族が受け取った。 仕訳:会社の仕訳なし(法人側は経理処理不要) ④ 保証性保険(定期保険、医療保険)⇨損金算入 例)会社が定期保険の保険料を100万円支払った。(年間保険料:100万円) 仕訳:給与(福利厚生費) 100万円 / 現預金 100万円 ハーフタックスプランとかはテキスト見て💦 11
3.基礎編の問 題の解法ス テップ 1. 定期保険か逓増定期保険か終身保険か?(保険 の種類チェック) 2. 契約者保険金受取人と被保険者をチェック 3. 保険契約日がバレンタインショック以前以降か チェック 12
バレンタインショックとは 2019年2月14日に国税庁から 「法⼈向けの定期保険の税制の⾒直し」の発表があった 返戻率が50%以上の保険商品 4.バレンタイ ンショック以 前 いわゆる節税保険にメスが入った ◉新税制の対象となる保険 •逓増定期保険 •長期平準定期保険 •終身がん保険 ※上の表に当てはまらない場合は全額損金算入(2018年1月基礎編問12) 13
5. バレンタ インショック 以降 ※ 50%以下は全額損金 保険料30万円以下は全額損金 14
6. 過去問 2021年5月試験基礎編 この問題では最高解約返戻率が70%以下なので 40%資産計上→(1)が正解 15
2023年1月試験基礎編 1. 2. 3. 定期保険(保険の種類チェック) 保険金受取人は会社 契約日2009年5月1日(バレンタインショック以前) 満了時年齢=95歳 被保険者の契約時年齢+保険期間 2=50+45*2=140歳 ⇨長期平準定期保険に該当 保険料のうち1/2は資産計上(前払保険料) 4500万円 1/2=2250万円が前払保険料として資産計上されている 払済終身保険に変更➡2250万円の前払保険料を取り崩す➡2が正解 16
2021年1月試験基礎編 1. 2. 3. 定期保険(保険の種類チェック) 保険金受取人は会社 契約日2015年12月1日(バレンタインショック以前) <払済保険への変更処理> 変更時点での旧保険の解約返戻金相当額を新しい保険の 「保険料積立金」(資産)として振り替える ➡積立金などの資産があれば取り崩し、差額を雑収入 とする 仕訳)保険料積立金 650万円/ 雑収入650万円 満了時年齢=70歳(70歳超ではない) ⇨長期平準定期保険に該当しない(原則処理) 保険料は全額損金、資産計上はなし➡3が正解 17