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September 08, 26
スライド概要
せん妄に対する適切な予防・改善のアプローチと薬物療法について詳しく解説しています。非薬物療法としては、家族の面会による安心感の確保、時計やカレンダーの設置による見当識の維持、日中の日光浴や早期離床による覚醒の促進が効果的です。また、身体抑制やカテーテル類の削減、疼痛の軽減といった身体的苦痛を取り除くケアも重要になります。薬物療法では、せん妄を悪化させやすいベンゾジアゼピン系薬剤の安易な使用を避け、メラトニン受容体作動薬やオレキシン受容体拮抗薬などを活用する視点を提示しています。さらに、アセチルコリンとドパミンの不均衡仮説や、不穏が生じた際のリスペリドン、クエチアピン、ペロスピロン、ハロペリドールといった抗精神病薬の使い分け、予防投与や低活動型せん妄における薬剤使用の注意点についてもまとめています。
精神科医、大学教員かつYouTuberです。資料は講義での使用OKです。 私がYouTubeで使用している資料につき公開をご希望の方がいたら、該当する動画のコメント欄でお知らせください。
せん妄 の治療
せん妄の予防と改善のための 家族の面会 認知機能障害や失見当識の緩和・予防 安心感を得て情動が安定
せん妄の予防と改善のための 時計やカレンダー 時計やカレンダーは、現実世界とのつなが りを取り戻し、今を認識し直す目印となる。
せん妄の予防と改善のため 日中の覚醒を促す 日中に 窓辺で光を浴びたり 人がいる場で 過ごしたり
せん妄の予防と改善のため 早期離床を促す 早期離床は 身体的な不快感を和らげる 日中の覚醒度を高める 脳のアセチルコリン活性を高め せん妄の予防・改善に貢献する
せん妄の予防と改善のため 身体抑制を減らす 離床センサーの活用など
せん妄の予防と改善のため カテーテルや 点滴など を減らす
せん妄の予防と改善のため 疼痛などの 身体的苦痛の 軽減に努める
精神診療 プラチナ マニュアル
せん妄の 薬物療法
眠れていないと思って ベンゾジアゼピン系の 睡眠薬を使うと 悪化する ベンゾジアゼピン受容体作動薬は GABAの作用を強め アセチルコリンの放出を抑制し せん妄を悪化させうる
せん妄を防ぐ薬 • メラトニン受容体作動薬 ラメルテオン • オレキシン受容体拮抗薬 スボレキサント、レンボレキサント ダリドレキサント、ボルノレキサント • 鎮静系抗うつ薬 トラゾドン
アセチルコリン・ドパミン不均衡仮説 この2つの不均衡でせん妄が発症する 注意・記憶・覚醒 に関わる アセチル コリン 精神運動、覚醒 に関わる ドパミン
抗精神病薬 せん妄に対する リスペリドン 夕方や就寝前の経口投与 非定型抗精神病薬の 代表格
抗精神病薬 せん妄に対する クエチアピン 糖尿病に禁忌 錐体外路症状が比較的少なく 半減期が短い 鎮静効果が比較的強い
抗精神病薬 せん妄に対する ペロスピロン 半減期が短く無難
抗精神病薬 せん妄に対する ハロペリドール パーキンソン症候群などの 錐体外路症状が多い 点滴や注射 による投与が可能
精神診療 プラチナ マニュアル
せん妄に対して ベンゾジアゼピン受容体作動薬は 基本的に使用しないが 抗精神病薬で不穏が抑えられないとき
せん妄に対して ベンゾジアゼピン受容体作動薬は 基本的に使用しないが 抗精神病薬で不穏が抑えられないとき ベンゾジアゼピン 受容体作動薬 ロラゼパムやミダゾラム等 追加することもある を
じゃあ、 せん妄が出そうな患者に あらかじめ 抗精神病薬?
抗精神病薬の 予防投与で せん妄は 防げない Van den Boogaard et al., JAMA 2018 PMID 29466591
じゃあ、 低活動型せん妄にも 抗精神病薬?
低活動型せん妄は 抗精神病薬で 改善しない