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March 17, 23
スライド概要
市販の3Dプリンターで歯列矯正用のアライナーを作成し、その機械的特性を比較検討した研究です。Orthodontics & Craniofacial Research (2021) に投稿された矯正海外論文です。PubMedからEvidence-Based Medicine (EBM) 、科学的根拠に基づいて矯正情報をお届けしています
矯正歯科の海外最新論文をPubMedから紹介します。特にマウスピース型矯正(インビザライン)論文中心にお届けします。
Key-words: 3D-printing, clear aligners Comparative analysis of mechanical properties of orthodontic aligners produced by different contemporary 3D printers Spiros Zinelis1 | Nearchos Panayi2 | Georgios Polychronis1 | Spyridon N. Papageorgiou3 | Theodore Eliades3 Orthod Craniofac Res. 2022;25:336–341. DOI: 10.1111/ocr.12537 紹介者:矯正海外論文サイト https://kyousei-kaigaironbun.com
目次 1 2 3 4 5 6 • Introduction • Materials and Methods • Results • Discussion • Conclusions • References
目次 1 2 3 4 5 6 • Introduction • Materials and Methods • Results • Discussion • Conclusions • References
1. Introduction 【本研究の目的】 5種類の3Dプリンターで作成された矯正用アライナーの特性を調査することを目的とする
目次 1 2 3 4 5 6 • Introduction • Materials and Methods • Results • Discussion • Conclusions • References
Materials and Methods Sample preparation Zinelis et al. (2021) より 5種類の3Dプリンターを対象とした(表1)。 Deltaface CADソフトウェア(Coruo, Limoges, France)を用いて、フルアーチ矯正アライナーを 設計した。
目次 1 2 3 4 5 6 • Introduction • Materials and Methods • Results • Discussion • Conclusions • References
3. Results HM (マルテンス硬度)は、最大荷重時の圧痕深さが深く なるにつれて減少している。 最大荷重に達した後の徐荷曲線が急であれば、EIT(押込み 弾性率)の値が大きくなることを示している。 Zinelis et al. (2021) より
3. Results Zinelis et al. (2021) より
3. Results Zinelis et al. (2021) より ・HM (マルテンス硬度)の中央値 降順:SLS (108.5 N/mm2 )、L12 (103.0 N/mm2 )、KAR (101.5 N/mm2 )、MIC (100.0 N/mm2 )、 PRO (94.0 N/mm2 ) ・EIT (押込み弾性率)の中央値 降順:SLS (108.5 N/mm2 )、L12 (103.0 N/mm2 )、KAR (101.5 N/mm2 )、MIC (100.0 N/mm2 )、 PRO (94.0 N/mm2 ) ・ηIT(弾性指数)の中央値 降順:SLS(32.8%)、L12(31.6%)、KAR(31.3%)、MIC(30.5%)、PRO(29.5%)
3. Results 事後比較検定によると、 EIT(押込み弾性率) SLSは、L12を除いて高い。L12はPROよりもEITが高い ηIT(弾性指数) L12 は PROよりも高く、KAR、SLS は L12より高い Zinelis et al. (2021) より
目次 1 2 3 4 5 6 • Introduction • Materials and Methods • Results • Discussion • Conclusions • References
4. Discussion 3Dプリンターで製造した矯正用アライナーの特性を評価した結果、統計的に有意差が明らかになった。 3Dプリンターで製造した矯正用アライナーのHMの範囲は、PETGポリマー製クリアアライナーの値(92 ~101N/mm2 )と同様であり[18]、インビザライン(118~122N/mm2 )より低い[18-20]ことが分かった. また、EITの範囲はインビザライン(2467~2616MPa)と一致する[18-20]が、サーモフォーミングで製作 されたクリアアライナー(2212~2374MPa)より高く[18]、この結果は最近発表した結果と一致する[10]。 さらに、 ηITの範囲は、インビザライン(40.0~40.8%)およびクリアアライナー(34.0~35.9)[18-20] は、3Dプリント装置よりも高い弾性指数を示す. 本研究の結果、異なる3Dプリンターで製造した矯正用アライナーの統計的な特性の有意差が示されたが、 この違いが歯列矯正の臨床的効果に影響を及ぼすということは明らかになっていない。今後の検討が必要 である。
目次 1 2 3 4 5 6 • Introduction • Materials and Methods • Results • Discussion • Conclusions • References
5.Conclusions Within the limitations of this study, the mechanical properties are dependent on 3D printing devices used for the manufacturing of orthodontic aligners.
目次 1 2 3 4 5 6 • Introduction • Materials and Methods • Results • Discussion • Conclusions • References
References
記事監修 Dr. 堀井和宏 (Kazuhiro Horii) 日本矯正歯科学会 臨床指導医(旧専門医)・ 認定医 日本舌側矯正歯科学会 American Association of Orthodontists 〒520-0832 滋賀県大津市粟津町4-7 https://www.horii-kyousei.com