251 Views
June 15, 26
スライド概要
「もうプロンプトは書かない。私の仕事はループを書くことだ」— Claude Code作者の Boris Cherny の言葉です。OpenClaw作者の Peter Steinberger も、別ルートで同じ結論に辿り着きました。
このスライドは、Claude Code の /loop(時間で回す)と /goal(完了するまで回す)が何をしていて、何がすごいのかを10枚で整理したものです。/goal の本当の発明は、賢いプロンプトではなく「作業者と判定者を分けたこと」。AIが「やったつもり」で止まる問題を、構造で潰しました。
▼Zenn記事で全文(無料)
https://zenn.dev/kenimo49/articles/write-loops-not-prompts-goal-loop
著者: ken imoto / Propel-lab / kenimoto.dev
CLAUDE CODE / エージェント運用 もうプロンプトは 書かない ループを書く — Claude Code作者とOpenClaw作 者が辿り着いた /goal と /loop ken imoto エンジニア / Propel-lab ループを書く時代 kenimoto.dev
「ループを書く」とは プロンプトは一発で終わる。ループは、止めるまで回り続ける仕組 み。 「もうClaudeにプロンプトを送らない。プロンプトを送るのはループの方。私 の仕事はループを書くことだ」 — Boris Cherny (Claude Code作者) Stage 1 手で書く +補完 Stage 2 並列セッション +手動prompt Stage 3 ループがpromptを出す (IDEを消した) ループを書く時代 02 kenimoto.dev
/loop — 時間で回す 一定間隔で繰り返す。間隔を省くとClaudeが自分でペースを決め る。 /loop 5m /babysit # PRレビュー対応・auto-rebase /loop 30m /slack-feedback # SlackフィードバックからPR作成 /loop /post-merge-sweeper # 見落としたレビューを拾う /loop 1h /pr-pruner # 古い不要なPRを閉じる Borisが実際に回しているループ。どれも「定期的に様子を見て、あれば対応する」監視・メンテ型。 ループを書く時代 03 kenimoto.dev
/goal — 完了するまで回す 時間ではなく、完了条件で回す。満たすまでClaudeが勝手に次の ターンへ。 /goal all tests in test/auth pass and the lint step is clean ターン実行 Claudeが作業 別モデルが判定 条件は満たされたか? 未達なら次へ 達成で終了 理由を添えて継続 ループを書く時代 04 kenimoto.dev
本当の発明 — 判定を、外に出す 賢いプロンプトではない。作業者と判定者を分けたことが効いてい る。 completion is decided by a fresh model rather than the one doing the work 完了の判定は、作業をしたモデルではなく、別の新鮮なモデルが下す(公式ドキュメント) 作業者が判定 「やったつもり」 で止まる 別モデルが判定 止まるべき所で 止まれる ループを書く時代 05 kenimoto.dev
/loop と /goal — どう違う 時間で回すか、完了で回すか。それだけ。 /loop /goal 次のターン 時間間隔が経過 前のターンが終わったとき 止まる条件 自分で止める / 完了と判断 別モデルが条件達成を確認 向く用途 監視・定期メンテ 明確なゴールの達成 監視なら /loop、達成なら /goal。組み合わせると繰り返し作業が回しやすい。 ループを書く時代 06 kenimoto.dev
もう一人の作者も、同じ結論に OpenClawの Peter Steinberger。別ルートで「ループを設計しろ」 へ。 brains & muscles 頭脳=外部 LLM(Claude/GPT/Ollama)、筋肉= ローカル連携。徹底してlocal-first get_goal ゴール・目的・使ったトークン・ト ークン予算まで読めるツール。ゴー ル駆動で数時間〜数日回す 敵対的な自己改善 自分のコードを書き換える危険を、 提案役と評価役の別エージェントに 分けて抑える 3つ目に注目。判定を作業者から切り離すのは、/goalとまったく同じ発想。 ループを書く時代 07 kenimoto.dev
何がすごいのか 設計する対象が、「何をするか」から「いつ止まるか」へ移った。 これまで プロンプトを 磨く 「何をするか」を人間が指示する。一手の手精度を 上げる仕事。 これから ループを 書く やるべきことの発見と「終わったか」の判定を、 仕組みに委ねる。止め方の設計。 ループを書く時代 08 kenimoto.dev
どう使うか 監視は /loop、完了させたい仕事は /goal。cronからも回せる。 /loopで監視 公開予約が発火したか、数字に変化はあるか。定期的に 様子を見るタスク。 /goalで完了 移行が終わって全テストが緑になるまで。明確なゴール があるタスク。 # 非対話でも使える。完了までのループが一回の呼び出しで完結 claude -p "/goal CHANGELOG.md に今週マージした全PRのエントリがある" ループを書く時代 09 kenimoto.dev
プロンプトを書く側から、 ループを書く側へ。 この記事(無料・全文) zenn.dev/kenimo49/articles/write-loops-not- prompts-goal-loop 関連書籍 — ハーネス・エンジニアリング Zenn Book zenn.dev/kenimo49/books/harness- engineering-guide Kindle amazon.co.jp/dp/B0GF8VGSPC 「ループを書く」「判定を分ける」を、設計の原則から実装パターンま で。 ken imoto — kenimoto.dev / Propel-lab ループを書く時代 10 kenimoto.dev