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September 24, 25
スライド概要
2025 年 9 月 24 日 報道関係者各位 公益社団法人 日本脳卒中協会 10 月は「脳卒中月間」、10 月 29 日は「世界脳卒中デー」 日本脳卒中協会は、世界脳卒中機構 (World Stroke Organization:WSO) が定めた世界脳卒中デー (World Stroke Day:WSD) 10 月 29 日に向けて、毎年 10 月を「脳卒中月間」として活動を推進しています。 『過信より 受診で防ぐ 脳卒中』 今年の脳卒中月間の標語は、 日本脳卒中協会では毎年日本全国から標語を募集しています。今年は応募総数 411 作品のなかから予防 のための生活習慣病治療を促す東京都の西川泰樹氏 の作品が選ばれました。この標語を掲載したポスター を全国の医療機関等に掲示することで、脳卒中の症状と早期受診の重要性をお伝えします。 また、日本脳卒中協会も加盟している WSD のテーマは EVERY M1NUTE COUNTS 『脳卒中?1分・1秒でも早く救急車を!』 (日本脳卒中協会訳) 世界脳卒中デー キャンペーンの一環として、各地のモニュメント・建造物を、シンボルカラーであるイ ンディゴ・ブルーにライトアップします。国内では 8 月末現在、下記で予定されています。 札幌テレビ塔 青森県観光物産館アスパム 青森銀行記念館 八戸市北の防人大湊 海望館 韮山反射 炉 滋賀医科大学附属病院 医療法人清仁会シミズ病院 医療法人清仁会亀岡シミズ病院 大阪城 岸和田城 明石海峡大橋 米子城 米子駅前米っ子合掌像 琉球新報社本社ビル また、今年の脳卒中月間では、日本脳卒中学会、日本脳卒中医療ケア従事者連合と共催で脳卒中メディ アフォーラムを 10 月 15 日 14 時からステーションコンファレンス東京(千代田区丸の内サピアタワー6 階:オンライン併用)で開催します。 皆さまには、ぜひ脳卒中月間の機会に脳卒中の予防や世界脳卒中デーについて取り上げていただきます ようお願い申し上げます。 2025 年のポスター 2024 年のライトアップ例 本件に関するお問い合わせ: (公社)日本脳卒中協会事務局 担当:新山 Tel: 06‐6629‐7378 Fax: 06‐6629‐7377 Email:[email protected] 1
公益社団法人日本脳卒中協会について https://jsa-web.org 1997 年 3 月に任意団体として設立し、2005 年 3 月に社団法人、2012 年 10 月 1 日に公益社団法人に移 行しました。脳卒中医療従事者、患者・患者経験者とその家族等で構成し、新たな脳卒中発症を減少させる ことと、脳卒中患者・家族の不安とハンディキャップを軽減し生活の質の改善を図ることを目指して活動し ています。 日本脳卒中協会は 2002 年から 19 年間に亘り毎年 5 月最終週の「脳卒中週間」を中心に啓発活動を行ってきま したが、2021 年からは世界脳卒中機構 (World Stroke Organization:WSO) が定めた世界脳卒中デー (World Stroke Day:WSD) の 10 月 29 日と歩調を合わせ、毎年 10 月の一ヵ月間を「脳卒中月間」として、集中的な活動を行な っています。2025 年 9 月現在、46 都道府県に 8 の支部があり、脳卒中を発症した患者さんやご家族を始め、医 療従事者、行政・福祉関係者、一般の方々への情報提供や調査研究活動などを行っています。 世界脳卒中機構 (WSO)について https://www.world-stroke.org 世界脳卒中機構/は脳卒中との闘いを先導する世界的な組織です。2006 年 10 月に、国際脳卒中学会 (International Stroke Society) と世界脳卒中連盟 (World Stroke Federation) が発展的に合併して設立されました。その 使命は予防、治療、長期的ケアを通じて脳卒中の世界的な重荷を軽減することです。世界中の個人および支援団 体を含む脳卒中関連団体が加盟する世界的な団体で、日本脳卒中協会もその会員です。世界保健機関 (WHO) と 公式な関係のある唯一の脳卒中に関する国際的非営利団体です。 脳卒中メディアフォーラムについて フォーラムを(公社)日本脳卒中協会(理事長 峰松一夫 国立循環器病研究センター名誉院長)とともに 主催する(一社) 日本脳卒中学会(理事長 藤本 茂 自治医科大学 内科学講座 神経内科学部門教授) は、脳卒中医療を担う脳神経外科,脳神経内科,リハビリテーション科,放射線科など多岐にわたる診療科 に所属する医師等で構成する医学会として、日本の脳卒中医療の発展,脳卒中患者とその家族の生活の質の 向上のために活動しています。同じく、(一社) 日本脳卒中医療ケア従事者連合(理事長 宮本 享 京 都大学附属病院特任教授 脳卒中療養支援センター長)は、脳卒中に対する情報提供・相談支援を担うメ ディカルスタッフをはじめ様々な職能団体が組織的に連携するために 2021 年 12 月に設立されました。フォ ーラムでは、脳卒中相談窓口の課題、脳卒中循環器病総合支援センターの活動の現状、当事者主体の啓発活 動や患者支援活動等について解説する予定です。 本フォーラムへご参加いただける方は https://forms.gle/BDxApaFnJJTvvAmm7 へご登録 願います。フォーラムについての詳細は脳卒中メディアフォーラム 広報事務局(担当 中島 涼介 0902417-9232 [email protected] まで お問い合わせください。 2
日本では、脳卒中は死亡原因の第 4 位(令和4年(2022)人口動態統計) 、介護が必要になる原因の第 2 位で あり、とくに寝たきりの最大の原因(令和4年(2022)国民生活基礎調査)となっています。脳卒中の危険因 子のうち、運動不足・喫煙・高血圧など、約 9 割は改善可能です。 発症を防ぎ、後遺症や死亡を減らすことは、本人や家族の生活を守り、社会全体の負担も抑えられます。 日本脳卒中協会は、 「脳卒中・循環器病対策基本法」の基本理念に基づき、世界脳卒中デー(WSD)を中心 とした「脳卒中月間」の活動を推進します。 発症を防ぐ 脳卒中の原因となる生活習慣や病気を知り、予防することは非常に重要です。 日本脳卒中協会では、 「脳卒中予防十か条 2025」https://www.jsa-web.org/citizen/85.html や、脳卒中 体験者が予防や早期受診の重要性を語る(脳卒中スピーカーズバンク)動画 https://www.jsaweb.org/citizen/3565.html/citizen/3565.html など、予防のための活動をさらに強化しています。 「脳卒中克服十か条」で 脳卒中の再発を防ぎ 活き活きした人生を送りましょう!! 「脳卒中予防十か条 2025」で 脳卒中を予防しましょう!! 1. 手始めに 高血圧から 治しましょう 2. 糖尿病 放っておいたら 悔い残る 3. 不整脈 見つかり次第 4. 予防には 5. 飲むならば なるべく少なく アルコール 6. 高すぎる コレステロールも 見逃すな 7. お食事の 塩分・脂肪 8. 体力に 合った運動 9. 万病の 引き金になる 太りすぎ 起きたらすぐに 病院へ 10. 脳卒中 すぐ受診 たばこを止める 意志を持て 控えめに 続けよう 1. 生活習慣 : 自己管理 防ぐあなたの 2. 学ぶ : 知る学ぶ 再発防ぐ 3. 服薬 : やめないで 4. かかりつけ医: 迷ったら 5. 肺炎 : 侮るな 6. リハビリテーション : リハビリの コツはコツコツ 根気よく 7. 社会参加 : 社会との 絆忘れず 外に出て 8. 後遺症 : 支えあい 克服しよう 後遺症 9. 社会福祉制度: 一人じゃない 10. 再発時対応 : 再発か? 脳卒中 道しるべ あなたを守る すぐに相談 その薬 かかりつけ 肺炎あなたの 命取り 福祉制度の 迷わずすぐに 活用を 救急車 3
後遺症や死亡を減らす 脳卒中は「突然」起こります。休んでいる時、仕事中、寝ている時――いつでも発症するおそれがあります。 症状には、 ・ 片側の手足や顔半分の麻痺・しびれ(顔だけ、手だけ、足だけの場合もあります) ・ 呂律が回らない、言葉が出ない、相手の言うことが理解できない ・ ものが二重に見える、視野の一部が欠ける ・ 力は入るのに立てない、歩けない、ふらつく ・ 経験したことのない激しい頭痛 などがあります。中でも代表的なのが、顔の歪み(Face) ・手の力が入らない(Arm) ・言葉が出ない・理解でき ない(Speech)の 3 症状です。これらのいずれかが突然現れた場合は、脳卒中の可能性があります。その際はた めらわずに救急車を呼ぶこと(Time to Act:顔・腕・言葉ですぐ受診)が何より大切です。世界的に知られる標 語 「Act FAST(アクト・ファスト) 」 は、この行動を呼びかけています。 脳卒中のなかでも、脳梗塞は、脳や首の血管が詰まって起こります。rt-PA 静脈注射やカテーテルによる血栓 回収療法など、非常に効果の高い治療がありますが、発症から治療までには時間制限があり、一分一秒を争いま す。また、脳卒中のうち、脳出血やくも膜下出血では、血圧を下げる治療や場合によっては緊急手術が必要で す。症状に気づかず、あるいは救急車を呼ばず受診が遅れると、治療が間に合わず重い後遺症や命に関わる事態 につながります。 万が一に備えて脳卒中の症状を理解し、 「脳卒中かも?」と思ったらすぐに救急車を呼ぶことが、後遺症を軽 くし、命を守ることにつながります。 第一に、対応が遅れない社会をつくることが最も重要です。市民一人ひとりが脳卒中の症状を知り、すぐに救 急車を呼ぶ、という行動が取れること、行政が生活習慣改善や危険因子対策を含む予防施策の実施と医療体制の 整備を推進すること、市民と行政が連携した社会こそ、脳卒中による後遺症や死亡を減らす鍵となります。 今年の World Stroke Day 2025 では、 「Act FAST(アクト・ファスト) 」 を通じて、市民の迅速な行動 と行政の予防策推進の重要性を呼びかけます。https://www.world-stroke.org/world-stroke-day-campaign/world-stroke-day 4