【令和8年度改定】精神科リエゾンチーム加算の全容|300点から最大1,000点へ

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July 18, 26

スライド概要

令和8年度診療報酬改定で、精神科リエゾンチーム加算が「認知症・せん妄300点」と「それ以外700点」の2区分に再編。区分2には複数回診療加算300点が新設され、週最大1,000点に。見直しの背景、点数構造、区分判定と記録整備の実務ポイントを図解で解説します。

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精神科リエゾンチーム加算が300点から最大1,000点へ|令和8年度改定の全容
https://www.daitoku0110.news/p/psychiatric-liaison-team-fee-revision

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病院事務長。急性期から回復期まで多岐にわたる医療機関で勤務。 医事、介護事務、経理、財務、税務、監査、総務、設備、情報システム、地域連携、法人業務まで、幅広い部門で自ら実務を経験し全体を統括。福祉業界の知見やイベント開催経験に加え、課題解決のためにAIエージェントを作成し、法人を支援した実績も多数有する。 【公開資料】主に以下の2テーマでスライド・動画を提供。 1. 令和8年度診療報酬改定(算定要件・疑義解釈など)や施設基準、医療DXの解説 2. AIエージェント(miiboなど)の構築・活用

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各ページのテキスト
1.

令和8年度改定: 精神科リエゾン チーム加算の全容 最大1,000点への移行と実務対応の完全ガイド 総合医療センター 経営企画室 | 2025年10月

2.

精神科リエゾンチーム加算は最大1,000点の 評価体系へ移行します 2つの区分 へ再編 現行の一律評価を廃止し、 対象疾患に応じた2区分 (300点・700点)へ再編。 複数回診療 加算の新設 専門的な介入を要する患者 に対する週2回以上の診療に 対し、300点の上乗せ評価を 新設。 最大1,000点 の算定 区分2の患者において、基本 点数700点+加算300点に より、週あたり最大1,000点 の算定が可能に。

3.

チームの多様な専門性と一律の評価基準の間に 生じていた乖離 多様な精神疾患への 専門的介入 週1回300点の一律評価 現行制度では、患者の状態や必要とされる介入の難易度に関わらず、週1回300点の一律評価にとどまっていました。これにより、統合失調症や重度うつ病など、高度な専門性を要する精神科リエゾンチームの実際の貢献が診療報酬に反映されていないという課題が存在していました。

4.

令和6年度実態調査が証明した精神科リエゾンチームの 介入範囲の広さ せん妄 97.7% 抑うつ 90.1% その他の精神疾患 88.5% 認知症 83.2% 自殺企図 77.9% 認知症・せん妄への対応は他の加算(認知症ケア加算等)でも一部カバーされていますが、抑うつや自殺企図などの多様な精神疾患に幅広く対応できるのは、精神科リエゾンチーム加算の届出施設に特有の強みです。

5.

認知症・せん妄以外の多様な精神疾患への介入を 評価の中心へ据える これまでの評価軸 認知症・せん妄を含む すべての介入を一律に 評価。 これからの評価軸 認知症・せん妄以外の 多様な精神疾患に対する 高度な専門的介入を高く 評価し、インセンティブ を再配分する。

6.

介入対象疾患に応じた2つの算定区分と新たな基本点数 区分1 区分2 対象となる 主な疾患 認知症又はせん妄 抑うつ、自殺企図、 その他の精神疾患 (認知症・せん妄以外) 改定後の 基本点数 300点 700点 算定上限 両区分とも「週1回に限り」算定可能。 認知症ケア加算1 との併算定 両区分とも不可(現行通り)。

7.

区分2の患者に対する週2回以上の診療を評価する 「複数回診療加算」の新設 対象は「区分2 (認知症・せん妄 以外)」の患者の のみ。 + 精神科リエゾン チームによる 「週2回以上」の 診療。 = 複数回診療加算 として 「週1回に限り」 300点を上乗せ。 区分1(認知症・せん妄)の患者に対して週2回以上介入しても、 この加算は算定できません。

8.

専門的な介入が最大1,000点の 算定につながる新しい報酬構造 現行 改定後 区分1 改定後 区分2 (最大1,000点) 300点 300点 加算:300点 基本:700点 算定頻度の「上限(週1回)」 は改定前後で変わりませんが、 対象疾患と介入頻度に応じて 1回あたりの単価が劇的に向 上します。

9.

算定区分を正確に見極めるためのトリアージ・フローチャート 精神科リエゾンチームによる 介入が必要な患者 認知症またはせん妄を 有しているか? Yes 区分1 (300点)へ No 抑うつ、その他の精神疾患、 または自殺企図を有しているか? No 算定対象外 Yes 区分2 (700点)へ チームによる診療を 週2回以上実施したか? No 基本点数 (700点)のみ算定 Yes 複数回診療加算 (+300点)を追加算定

10.

併存疾患(グレーゾーン)における区分判定の原則とカルテ記載 認知症・せん妄 抑うつ・その他 の精神疾患 併存症例(グレーゾーン) 複雑な症例の例: 「抑うつと認知症を併存する患者」や「術後 せん妄から精神症状が遷延した患者」など、 区分の境界に位置するケース。 判定の絶対原則: チームが「どの病態を主たる対象として介入し たのか」が区分の決定要因となります。 監査対応: 区分2 (700点)を算定する場合、精神症状の評 価結果とともに、「認知症・せん妄以外の精神 症状を主たるターゲットとして介入した明確な医 学的根拠」を診療録に記録することが必須です。

11.

新たな評価基準を満たすための診療記録・運用コンプライアンス 要件 区分の根拠の明記: 認知症・せん妄の有無、および主たる介入対象となった精神症 状の評価結果の記録。 診療回数と日時の管理: 複数回診療加算 (週2回以上)の算定根拠となる、各回の正 確な診療日時の記録。 参加職種と評価内容: 精神科医師、看護師、精神保健福祉士等の多職種が共同して 実施した具体的な評価・介入内容の記載。 上限人数の管理(要確認): 現行の「1チームにつき週概ね30人以内」という要件が 改定後にどう扱われるか、今後の通知・疑義解釈での確認と院内周知。

12.

施行に向けて準備すべき院内プロトコルの再構築 Step 1 (現状把握) 現在のリエゾンチーム介入患者の疾 患分布を分析し、区分2に該当する 患者のボリュームを予測する。 Step 2 (記録フォーマット の改修) 電子カルテ上のリエゾンチーム記録 テンプレートを改修し、主たる介入 対象(区分判定根拠)と診療回数を 漏れなく記載できる仕様に変更する。 Step 3 (多職種での 運用ルール策定) 週2回以上の介入を要する患者のス クリーニング基準と、チーム内での 訪問スケジュールの調整ルールを確 立する。 適切な記録と運用管理が、高度な専門性に対する正当な評価(最大1,000点)の獲得に直結します。 施行前の準備が極めて重要です。