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August 18, 26
スライド概要
令和8年度診療報酬改定「歯科治療のデジタル化等の推進」を、院内共有用に図解しました。CAD/CAM冠の大臼歯要件撤廃、CAD/CAMインレーの750点→770点、クラスプ・大連結子の非貴金属原則化、光学印象のCAD/CAM冠への拡充までを整理。歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・医療事務向け。
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令和8年度改定 歯科デジタル化の要点|CAD/CAM冠の大臼歯要件が原則撤廃へ
https://www.daitoku0110.news/p/dental-digital-cadcam-crown-revision
病院事務長。急性期から回復期まで多岐にわたる医療機関で勤務。 医事、介護事務、経理、財務、税務、監査、総務、設備、情報システム、地域連携、法人業務まで、幅広い部門で自ら実務を経験し全体を統括。福祉業界の知見やイベント開催経験に加え、課題解決のためにAIエージェントを作成し、法人を支援した実績も多数有する。 【公開資料】主に以下の2テーマでスライド・動画を提供。 1. 令和8年度診療報酬改定(算定要件・疑義解釈など)や施設基準、医療DXの解説 2. AIエージェント(miiboなど)の構築・活用
令和8年度 診療報酬改定 実務アップデートガイド 歯科デジタル化の推進と貴金属依存からの脱却 明日からの臨床・算定業務で迷わないためのクリニカル・ブループリント 歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・医療事務 院内共用マニュアル
なぜ制度が変わるのか? 改定を貫く「3つの柱」 貴金属価格の高騰と変動 令和8年度 改定の意図: 貴金属依存からの脱却 CAD/CAM冠・インレーの適用拡大 (算定要件の簡素化と維持管理料の拡充) 局部義歯の非貴金属原則化 (クラスプ・大連結子における材料選択ルールの抜本的変更) 光学印象の対象拡充 (CAD/CAMインレーから「冠」への適用拡大と効率化)
CAD/CAMの要件簡素化: 広がる適応と新たな運用ルール [CAD/CAM冠・インレーの5つの見直し] 適応と評価の拡大 1. 大臼歯の条件撤廃: 咬合支持の確認が不要に。 2. 乳歯への適応追加: 先天性欠如に限り算定可能。 3. インレーの評価引き上げ: 1歯750点→770点へ。 運用の前提・ルール 4. 材料選択時の参照要件: 歯科医学会の「基本的な考え方」の参照が必須に。 5. 維持管理料の対象拡大: クラウン・ブリッジ維持管理料の対象範囲が整理・拡大。
大臼歯・乳歯の適応マップ: 咬合支持要件の撤廃 現行 (Before) 対側・同側の咬合支持確認必須 金属アレルギー患者は医科との情報提供必須 複雑だった算定条件(第一・第二大臼歯への材料III使用時の咬合支持確認、アレルギー患者の医科連携要件)。 改定案 (After) 対側・同側の咬合支持確認必須 金属アレルギー患者は医科との情報提供必須 ・大臼歯: 「大臼歯に材料(III)又は(V)を使用する場合」に一本化。アレルギー患者も同規定で算定可能(医科連携要件は削除)。 ・乳歯: 「後継永久歯が先天的に欠如している乳歯」が新規追加(永久歯に準じて算定)。
クラウン・ブリッジ維持管理料の対象範囲アップデート IN / OUT 対象に含まれるもの (Included) 金属アレルギー患者に対する非金属歯冠修復 (新規追加) CAD/CAM冠 (新規追加) チタンブリッジ (支台歯とポンティックの合計が5歯以下の区分) (新規追加) 対象外として残るもの (Excluded) 金属アレルギー患者に対する高強度硬質レジンブリッジ (現状維持)
運用上の注意点: 適応拡大に伴う「材料選択の根拠」 適応が広がる一方、CAD/CAM冠の耐久性(破損リスク)に対する懸念から、新たな参照要件が追加されました。 Step 1: 大臼歯・乳歯へのCAD/CAM適用を検討。 Step 2: 【必須要件】日本歯科医学会「基本的な考え方」(令和8年3月策定)を参照。 Step 3: 他の歯冠補綴物・修復物との比較考慮を実施。 カルテ記載/患者説明
局部義歯(クラスプ・大連結子)の新たな基本ルール 製作の実態に合わせ、「非貴金属材料」が原則に。貴金属への依存から脱却するための明確なプロセス化。 局部義歯のクラスプ・大連結子の製作 非貴金属材料 (コバルトクロム合金・不銹鋼など) を使用 通常通りの算定。 貴金属材料 (14カラット金合金・金銀パラジウム合金など) を使用 【特段の理由】が必要 【カルテ(診療録)への理由記載】が必須。
局部義歯 部品別マテリアル選択・算定マトリクス 基本となる材料 (Default) 特段の理由で可能な材料 (Exceptions - Requires Charting) 撤廃された現行の制限 (Removed Restrictions) 鋳造鉤 (Cast Clasp) 鋳造用コバルトクロム合金 14K金合金, 金銀パラジウム合金 14K金合金の「2歯欠損まで」の制限削除。 線鉤 (Wire Clasp) 不銹鋼, 特殊鋼 14K金合金 「2歯欠損まで」の制限削除。 コンビネーション鉤 鋳造用コバルトクロム合金 (鋳造鉤・レスト部分) 金銀パラジウム合金 なし。 大連結子 (旧称:バー) 鋳造用コバルトクロム合金 (1鋳造バーの場合) 金銀パラジウム合金 名称定義: 離れた位置にある義歯床同士、または義歯床と間接支台装置を連結するものへ明確化。
光学印象の対象拡充とタイムパフォーマンス Tray prep, Impression material, Setting time... 従来法 光学印象 【約6分程度短縮】 ・対象がCAD/CAMインレーから「CAD/CAM冠」へ拡充(クラウン形状の印象精度が同等以上との根拠に基づく)。 ・CAD/CAM冠の適応拡大(大臼歯等)と合わさることで、口腔内スキャナー導入の恩恵が飛躍的に高まります。 CAD/CAM冠の適応拡大 導入のメリットの最大化 光学印象の対象拡充
光学印象における算定の必須要件 すべての条件を満たす必要あり 施設基準の届出: 地方厚生(支)局長へ適合を届け出た保険医療機関に限定 手技の要件: デジタル印象採得装置を用い、直接法により印象採得と咬合採得を実施 算定単位: 製作物ごとに算定。印象採得・咬合印象・咬合採得の「別算定は不可」
Synthesis & Action: 明日から院内で取り組むべき3つのアクション Action Plan 【判断基準のインプット】日本歯科医学会の「CAD/CAM冠・インレーに関する基本的な考え方」を院内全体で読み込み、症例ごとの材料選択の基準を言語化する。 【カルテ記載の標準化】義歯で貴金属(例外材料)を選択する際の「特段の理由」について、カルテ入力時の定型文(テンプレート)や記載漏れ防止のルールを医療事務・スタッフ間で設定する。 【ワークフローの再設計】光学印象の対象拡充(冠への適用)とCAD/CAMの要件緩和によるシナジーを見据え、スキャナー稼働の最適化や予約枠の短縮(-6分)を検討する。