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August 30, 26
スライド概要
令和8年度診療報酬改定における処方箋料の見直しを解説します。一般名処方加算の点数引下げ(加算1は10点→8点、加算2は8点→6点)、バイオ後続品の加算対象化、同一日の院内外処方併用時の取扱い明確化という3つの変更点と、施行までに必要な実務対応をまとめました。
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令和8年度改定|処方箋料の見直し 一般名処方加算は8点・6点へ
https://www.daitoku0110.news/p/prescription-fee-revision-2026
病院事務長。急性期から回復期まで多岐にわたる医療機関で勤務。 医事、介護事務、経理、財務、税務、監査、総務、設備、情報システム、地域連携、法人業務まで、幅広い部門で自ら実務を経験し全体を統括。福祉業界の知見やイベント開催経験に加え、課題解決のためにAIエージェントを作成し、法人を支援した実績も多数有する。 【公開資料】主に以下の2テーマでスライド・動画を提供。 1. 令和8年度診療報酬改定(算定要件・疑義解釈など)や施設基準、医療DXの解説 2. AIエージェント(miiboなど)の構築・活用
【医療法人経営者】 【医師】 【医療事務】 令和8年度診療報酬改定: 処方箋料見直しの完全ガイド 医療機関が直面する3つの変更点と、現場における必須アクション
エグゼクティブ・サマリー:処方箋料の3大変更点 現行 令和8年度 改定案 現場への影響 一般名処方加算の点数 加算1(10点) / 加算2(8点) 加算1(8点) / 加算2(6点) 外来患者数に応じた収益への累積的影響。 バイオ後続品の対象化 後発医薬品のみ バイオ後続品も加算対象に追加 処方オーダシステムのマスタ確認・判定ロジックの変更。 同一日の院内外処方併用 原則不可(例外の明記なし) 緊急時の例外とレセプト記載ルールを明文化 医事課と診療部門間の連携ルール、摘要欄の入力徹底。
点数引下げの背景:「加算の政策的役割は一巡した」 一般名処方加算の算定割合の推移 8% 60.8% 66.0% 60 40 20 0 令和4年 令和6年 57.1% 一般名処方が増えた理由として「オーダリングシステムの変更など院内体制が整備されたから」と回答した医師の割合。 システム導入・運用コストを評価するフェーズから、定着フェーズへの移行。
変更点①:点数は引き下げられるが、令和4年水準は上回る 点数 12 10 8 6 4 2 0 令和4年 令和6年 令和8年(改定案) -2点 -2点 一般名処方加算1 一般名処方加算2 1回あたりの減少は2点にとどまるが、処方箋交付回数が多い医療機関ほど累積影響に注意が必要。
変更点②:バイオ後続品の加算対象化(判定ロジック) 先行バイオ医薬品を処方 + その患者の適応症にバイオ後続品が存在する = 一般名処方加算の対象 バイオ後続品の適応のない患者に対して使用する先行バイオ医薬品は、引き続き対象外となります。
加算1・加算2の新しい算定要件マトリクス 項目 一般名処方加算1(8点) 一般名処方加算2(6点) 品目数 2品目以上 1品目以上 要件 対象となる全品目が一般名処方であること 1品目でも一般名処方されていれば算定可 ※品目数は一般的名称で計算。投与経路が異なる場合は、名称が同一でも『別品目』としてカウントされます。
バイオ後続品追加の背景:国が掲げる高いハードル 33.7% (令和6年実績・金額ベース) 80% (2029年度 目標値) バイオ後続品が80%以上を占める成分数を全体の60%以上とする 0% 100% 中医協の狙い 後発医薬品に比べ置き換えが進んでいないバイオ後続品について、患者が選択できる環境を整備するため、一般名処方加算によるインセンティブを拡大。
変更点③:院内・院外処方の同一日併用(緊急時の例外ルート) 常時の投薬 症状急変等による緊急・臨時的な対応 院内において臨時的に投薬を実施 F000 調剤料 & F100 処方料 算定不可 F200 薬剤 & 処方箋料 算定可能 逆のケース(常時院内投薬の患者に対し、在庫がないため緊急的に院外処方を出す場合)も同様に例外として認められます。
レセプト記載の実務:摘要欄への入力が必須に レセプト 摘要欄 緊急やむを得ない事態のため、令和X年X月X日に臨時的院内投薬を実施 □ 同一診療日に院内外処方を併用したか? □ F000・F100を算定から外しているか? □ 摘要欄に「日付」と「理由」を明記しているか?
診療報酬改定が及ぼす、院内オペレーションへの影響マップ Zone 1: The Doctor's Consultation Room 処方オーダ時のバイオ医薬品「一般名処方」対応。対象患者の適応確認プロセスの追加。 Zone 2: The Front Desk/Reception Zone 3: The Back Office/Manager's Room レセプト摘要欄の必須入力。イレギュラー発生時の医師から医事課への情報伝達フローの構築。 加算1(8点)・加算2(6点)による年間収益シミュレーションの再計算。
施行までに医療機関が準備すべき3つのアクション 1 点数マスタの更新 [システム管理者] 一般名処方加算1(8点)および加算2(6点)へのシステムマスタの書き換え。 2 処方オーダの運用確認 [医師/ITベンダー] 「一般名処方マスタ」へのバイオ医薬品追加に備え、自院のオーダシステムがバイオ医薬品の一般名処方に対応できるか事前検証。 3 レセプト記載ルールの徹底 [医事業務/事務長] 緊急時の院内外処方併用時における「摘要欄への日付・理由記載」漏れを防ぐため、診療部門と医事課間の連携マニュアルを策定。
最終確認:令和8年度改定の乗り越え方 点数減少という表面的な変化にとらわれず、バイオ後続品のシステム対応と緊急緊急時レセプト運用の徹底が、改定後のスムーズな病院運営を決定づけます。 事前のマスタ整備と部門間連携ルールの確立により、コンプライアンスの遵守と業務効率化を両立させましょう。