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September 12, 23
スライド概要
2023/7/10に開催されたUnity産業DXカンファレンスの講演スライドです。
講師:竹内 一生(ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社)
リアルタイム3Dコンテンツを制作・運用するための世界的にリードするプラットフォームである「Unity」の日本国内における販売、サポート、コミュニティ活動、研究開発、教育支援を行っています。ゲーム開発者からアーティスト、建築家、自動車デザイナー、映画製作者など、さまざまなクリエイターがUnityを使い想像力を発揮しています。
Unityグラフィックスの最前線: 新技術の可能性を体感しよう ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社 Senior Solution Engineer 竹内 一生 2023
Unity 高品質レンダリングテクニック 動画
Unity 高品質レンダリングテクニック 実践してみよう Unityレンダリングテクニック
Unity 高品質レンダリングテクニック Built-in Render Pipeline ・従来から継続 ・後継はURP ・近年アップデート少ない URP HDRP ( Universal Render Pipeline ) ( High Definition Render Pipeline ) ・最新の汎用パイプライン ・表現の自由度が高い ・負荷の調整範囲が広い ・最新の高精細パイプライン ・写実的な表現向き ・高性能ハード向き
Unity 高品質レンダリングテクニック
Unity 高品質レンダリングテクニック
Unity 高品質レンダリングテクニック PLATEAU SDK for Unity 都市データ PLATEAUデータをUnityへ • 直感的なCityGMLインポート • 3D都市モデル調整 • 3次元都市モデルのエクスポート機能 • 3D都市モデルの属性にアクセスするための C# API
Unity 高品質レンダリングテクニック Pixyz 3DCAD,BIM,点群 3DCAD,BIM,点群データをUnity へ • 45 以上のフォーマットをサポート • Unityに最適化されたインポート • LOD と UV の作成、メッシュのマージ と分解
Unity 高品質レンダリングテクニック Volume Framework
Unity 高品質レンダリングテクニック Physically Based Sky 物理ベースの空 太陽の傾きによる空と光の変化 • ミー散乱、レイリー散乱 • 標高による大気密度の違い
Unity 高品質レンダリングテクニック Fog 大気・霧 大気や霧による遠方のかすみ • 奥行き、高さ方向で濃淡を設定 • Volumetric Fogは通過光の散乱も再 現
Unity 高品質レンダリングテクニック Cloud Layer 画像ベースの雲 最大8階層の雲 • 太陽光による陰影、色の変化 • 風に流れるアニメーション • 地上に落ちる影
Unity 高品質レンダリングテクニック Shadows 影の設定 シャドウマップの表示設定 • 影描画の最大距離 • 解像度切り替えの距離
Unity 高品質レンダリングテクニック Exposure カメラの露出 環境を適切な光量で撮影 • 固定(EV) • 絞り&シャッター速度&ISO • 自動露出 + 露出補正
Unity 高品質レンダリングテクニック Depth Of Field 被写界深度 ピント距離前後のボケ • 手動設定 • 物理ベース(カメラ設定)
Unity 高品質レンダリングテクニック White Balance ホワイトバランス 感覚と写実の色調差を補正 • 色温度の調整 • 色かぶり補正
Unity 高品質レンダリングテクニック Lens Distortion 歪曲収差 レンズ特性による周辺の歪み • 樽型、糸巻型
Unity 高品質レンダリングテクニック Vignette 周辺光量落ち 写真四隅、周辺が暗くなる現象 • 円形 • マスクテクスチャ
Unity 高品質レンダリングテクニック Film Grain 粒状性 フィルム濃度による粒子感 • 粒子サイズ、強度など
Unity 高品質レンダリングテクニック Before
Unity 高品質レンダリングテクニック After
Unity 高品質レンダリングテクニック After After BIM
Unity 高品質レンダリングテクニック Summary まとめ
Unity 高品質レンダリングテクニック HDRP
Unity 高品質レンダリングテクニック HDRP PLATEAU+BIM
Unity 高品質レンダリングテクニック HDRP PLATEAU+BIM Volume Framework Physically Based Sky
Unity 高品質レンダリングテクニック HDRP PLATEAU+BIM Volume Framework Physically Based Sky Fog
Unity 高品質レンダリングテクニック HDRP PLATEAU+BIM Volume Framework Physically Based Sky Fog Cloud Layer (Visual Environment)
Unity 高品質レンダリングテクニック HDRP PLATEAU+BIM Volume Framework Physically Based Sky Fog Cloud Layer (Visual Environment) Shadows
Unity 高品質レンダリングテクニック HDRP PLATEAU+BIM Volume Framework Physically Based Sky Fog Cloud Layer (Visual Environment) Shadows Exposure
Unity 高品質レンダリングテクニック HDRP PLATEAU+BIM Volume Framework Physically Based Sky Fog Cloud Layer (Visual Environment) Shadows Exposure Depth of Field
Unity 高品質レンダリングテクニック HDRP PLATEAU+BIM Volume Framework Physically Based Sky Fog Cloud Layer (Visual Environment) Shadows Exposure Depth of Field White Balance
Unity 高品質レンダリングテクニック HDRP PLATEAU+BIM Volume Framework Physically Based Sky Fog Cloud Layer (Visual Environment) Shadows Exposure Depth of Field White Balance Lens Distortion
Unity 高品質レンダリングテクニック HDRP PLATEAU+BIM Volume Framework Physically Based Sky Fog Cloud Layer (Visual Environment) Shadows Exposure Depth of Field White Balance Lens Distortion Vignette
Unity 高品質レンダリングテクニック HDRP PLATEAU+BIM Volume Framework Physically Based Sky Fog Cloud Layer (Visual Environment) Shadows Exposure Depth of Field White Balance Lens Distortion Vignette Film Grain
Unity 高品質レンダリングテクニック HDRP PLATEAU+BIM Volume Framework Physically Based Sky Fog Cloud Layer (Visual Environment) Shadows Exposure Depth of Field White Balance Lens Distortion Vignette Film Grain Lighting
Unity 高品質レンダリングテクニック HDRP PLATEAU+BIM Volume Framework Physically Based Sky Fog Cloud Layer (Visual Environment) Shadows Exposure Depth of Field White Balance Lens Distortion Vignette Film Grain Lighting
近日中に Unity Learning Materialにて 動画公開予定
Unity2022 グラフィック機能のアップデート Unity2022 のアップデート
Unity2022 グラフィック機能のアップデート Unity2022 – Render Pipeline共通
Unity2022 グラフィック機能のアップデート Unity2022 – Common Splines Splines パッケージを使うと、川や道路、カメラトラッ クなど、パスに関連する機能やツールを簡単に開発でき ます。Splines パッケージにはいくつかのデフォルトコ ンポーネントが含まれています。 ・Instantiate:スプラインに沿ってアイテムのコピーを生成 ・Animate:ゲームオブジェクトをスプラインに沿って動かす ・Extrude:スプラインに沿ってチューブメッシュを構築
Unity2022 グラフィック機能のアップデート Unity2022 – Common Material Variant Material Variantを使うと、テンプレートとなるマテリ アルから共通のプロパティを持つバリアントを作成し、 異なるプロパティのみをオーバーライドすることができ ます。
Unity2022 グラフィック機能のアップデート Unity2022 – URP & HDRP
Unity2022 グラフィック機能のアップデート Unity2022 – URP & HDRP Full Screen Shader Graph Full Screen Shader Graphを使用して、画面ビュー全体 に表示されるカスタム エフェクトを作成します。たと えば、キャラクターがダメージを受けたときに画面を赤 くしたり、画面に水滴を表示したりすることができます。 Full Screen Shader Graphは下の機能を介して使用しま す。 URP Full Screen Renderer Feature HDRP Fullscreen Custom path, Custom Post Process, C# script
Unity2022 グラフィック機能のアップデート Unity2022 – URP & HDRP Main Light Direction Node このバージョンから、Shader GraphにはシーンのMain lightの向きにアクセスするための新しいノードが含まれ ています。
Unity2022 グラフィック機能のアップデート Unity2022 – URP
Unity2022 グラフィック機能のアップデート Unity2022 – URP Forward+ Forward+ レンダリングを使用すると、Forwardレンダ リングのオブジェクト単位のライト個数制限を回避でき ます。ただしカメラ毎の制限は引き続き適用されます。 ・ PCまたはコンソール プラットフォーム: 256 ・モバイルプラットフォーム: 32 (OpenGL ES 3.0 以前: 16)
Unity2022 グラフィック機能のアップデート Unity2022 – URP Rendering Layers Rendering Layerを使用すると、特定のゲームオブジェ クトにのみ影響を与えるように特定のライトを設定でき ます。このバージョンでは、 Rendering Layerはライト だけでなくデカールとも連携します。
Unity2022 グラフィック機能のアップデート Unity2022 – URP Temporal AA Temporal anti-aliasing (TAA) は、現在と過去にレンダ リングされたフレームの結果を使用して、現在のフレー ムのジャギーを除去し、フレーム間の連続的なジャギー を軽減するアンチエイリアシング技術です。
Unity2022 グラフィック機能のアップデート Unity2022 – URP LOD Cross Fade LOD クロスフェードを使用すると、カメラまでのオブ ジェクトの距離に基づいて、現在のメッシュLODと次 のLODの間でブレンドするよりスムーズなトランジ ションを実現できます。
Unity2022 グラフィック機能のアップデート Unity2022 – URP Improvements to the Render Pipeline Converter ・「初期化と変換」ボタンを追加 ・特定のダイアログに、選択要素の数と合計数を表示 ・各コンバータをクリックすると詳細情報を表示 ・ダイアログの外観と使いやすさを改善 ・マテリアルリスト内の項目がソート可能 ・パッケージ内のマテリアルをより適切に処理 ・Shader Graphシェーダーを無視 ・インデックス作成を大幅に高速化
Unity2022 グラフィック機能のアップデート Unity2022 – URP Display Stats in Rendering Debugger Display Statsパネルは、Playモードでのみ表示されま す。これを使用して、プロジェクトのパフォーマンスの 問題をデバッグできます。
Unity2022 グラフィック機能のアップデート Unity2022 – HDRP
Unity2022 グラフィック機能のアップデート Unity2022 – HDRP Water System Water Systemを使用すると、海、川、プールのような 非常にリアルな水面が簡単にレンダリングできます。ま たシミュレーションベースのコースティクス、水中のレ ンダリングなどさまざまな機能が含まれています。
Unity2022 グラフィック機能のアップデート Unity2022 – HDRP Adaptive Probe Volume このシステムを使用すると、Light Probeを自動的に配 置し、ピクセルごとの照明を作成できます。 Probe Volumeシステムは、ボリューム フォグをサポー トします。これを使用して、SSGIの結果を改善するこ ともできます。 The image above uses assets from ArchVizPro Interior Vol.7 HDRP from the Unity Asset Store.
Unity2022 グラフィック機能のアップデート Unity2022 – HDRP Volumetric Material HDRPではLocal Volume FogがShader Graphで作成し たマテリアルをサポートします。 これを使用して、多様で動的なフォグ効果を作成できま す。
Unity2022 グラフィック機能のアップデート Unity2022 – HDRP Local Volume Fog blending Local Volume FogコンポーネントにはBlending Mode が追加されました。このプロパティを使用して、部屋の 中の霧を除去するなど、さまざまな効果を作成できます。 これにあわせて複数のボリュームをブレンドする順序を 制御するためのPriorityプロパティも追加されています。
Unity2022 グラフィック機能のアップデート Unity2022 – HDRP Improvements to the Cloud Layer Before ・物理ベースの空を使用時に太陽光の減衰を考慮 ・Raymarching不使用時にも太陽光の色を反映 ・Raymarchingステップ数変更時の散乱の一貫性向上 ・プロパティ名をThicknessからDensityに変更 ・プロパティ名をDistortionからWindに変更 After
Unity2022 グラフィック機能のアップデート Unity2022 – HDRP Six way smoke Visual Effect Graph 6方向からのカスタム ライトマップを使用して、さまざ まなライティング条件下で煙にダイナミックな陰影をつ けることができます。他の技術では実現できなかった、 背面から光を当てたときの内部シャドウやライトリムな ど、ボリュメトリックライティングを表現することがで きます。
Unity2022 グラフィック機能のアップデート Unity2022 本日ご紹介した機能 Common URP HDRP ・Spline ・Forward+ ・Water System ・Material Variant ・Rendering Layers ・Adaptive Probe Volume ・Temporal AA ・Volumetric Material ・LOD Cross Fade ・Local Volume Fog blending ・Improvements to the ・Cloud Layer URP & HDRP ・Full Screen Shader Graph ・Main Light Direction node Render Pipeline Converter ・Display Stats in Rendering Debugger ・Six way Smoke
Unity2022 グラフィック機能のアップデート 今後の予定
Unity2022 グラフィック機能のアップデート Future – URP New URP Templates ・マルチシーン(異なるURPの使用例を代表して) ・物理ベースレンダリング ・スタイライズされた植生シェーダ ・コードを書かないフルスクリーンエフェクト ・Shader Graphを使ったカスタムライティング
Unity2022 グラフィック機能のアップデート Future – URP Adaptive Probe Volume URP のAdaptive Probe Volumeのコア機能とユーザー エクスペリエンスが有効になります(Unity2023.1予 定)
Unity2022 グラフィック機能のアップデート Future – URP & HDRP Screen Space Lens Flare フレーム バッファから自動的に生成されるレンズ フレ アと光の効果を簡単に追加できます。さまざまな光源か らのレンズ フレア エフェクトのオーサリングとレンダ リングが可能になります。URP と HDRP の両方に搭載 予定です。
Unity2022 グラフィック機能のアップデート Future – HDRP Water System Water Systemに詳細な水の流れを加えるCurrent Map、 高低差をつけるDeformationなど、より特定の状況に合 わせるための仕組みが多数搭載されます。
Thank you 2022