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January 18, 21
スライド概要
2021/01/18 Ltech#13 事業開発エンジニアとは?~実装は甘え~
有賀 和輝
LIFULL HOME'Sを運営する株式会社LIFULLのアカウントです。 LIFULLが主催するエンジニア向けイベント「Ltech」等で公開されたスライド等をこちらで共有しております。
2021.01.18 Ltech#13 3時間でプロトタイプをユーザーにお 届け!LIFULLの高速仮説検証プログラ ムとは? 有賀和輝(@kzkiq2nd) C opyri ght © L IFUL L A l l Ri ght s Re se rve d.
1.自己紹介 2.LIFULL新規事業と課題 目次 3.高速仮説検証プログラム「Right It Sprint」 4.高速プロトタイピングと技術 5.30回以上の実施で見えてきたこと
有賀和輝 @ k zk i q 2n d 株式会社LIFULL社長室 事業開発エンジニア 開発会社CTO兼、事業会社テックリードを経て「100の社 会課題解決」を目指すLIFULL新規事業構築支援チームに 2019年に参加。事業開発を支援するエンジニアとして開 発知見を提供している。
2.LIFULL新規事業と課題 LIFULL新規事業のキーワード 「100の社会課題解決に取り組む」
2.LIFULL新規事業と課題 100の社会課題解決に取り組む • 2025年までに100の社会課題解決に取り組む • あらゆる分野の社会課題がターゲット • トップダウン、ボトムアップ両方向
2.LIFULL新規事業と課題 新規事業提案制度「SWITCH」 • 年間応募数百案、入賞案は10〜20案ほど • 全従業員対象のボトムアップ • 社外の事業経験者を新規事業サポートに
2.LIFULL新規事業と課題 新規事業提案制度「SWITCH」 既存のコピーではなく0から価値を構築する • 子会社化3社 • 事業化5件 • 検証中■件
2.LIFULL新規事業と課題 0から価値を作る新規事業構築の課題 • 高い不確実性 • 新規事業のプロダクト開発初挑戦も多い • 初手で計画しすぎ、大きく作り出してしまう事も
2.LIFULL新規事業と課題 定番セオリー“小さく早く作ってユーザーに見せる” • 不確実さを着実に切り崩す • ユーザーとの対話を多くすることの学習効果 • 「知識」と「実際やる」には大きな隔たりがある
3.高速仮説検証プログラム「Right It Sprint」 高速仮説検証プログラム「Right It Sprint」 • “小さく作って早く見せる”をプログラム化 • 3~5時間で、検証計画から設計、実装まで • 訓練されたサポーターチーム
3.高速仮説検証プログラム「Right It Sprint」 ベースは既存書籍やプログラムから • The Right It(邦題:No Flop!) • 仮説検証の基本アイデアを引用 • The Design SprintとGoogle入社WS • グループワーク化の参考に • デザインリサーチの教科書 • プロトタイピング前後の段取り設計を引用
3.高速仮説検証プログラム「Right It Sprint」 プログラムの段取り • ユーザーを主語にした仮説の構築(1h) • 検証方法を設計(1h) • 制作実装(1h)
3.高速仮説検証プログラム「Right It Sprint」 チーム構成 事業案とチーム状況によってサポーターを選択 構成例 • オーナーチーム2名 • サポーターエンジニア1名 • サポーターデザイナー1名 • サポーターリサーチャー1名 (スポットで専門家に10分だけ参加してもらう手配をすることもある)
3.高速仮説検証プログラム「Right It Sprint」 ユーザーを主語にした仮説をつくる • 「ユーザーは〇〇という反応をするはずだ」という形 • 仮説をつくると「私、全然相手のこと知らない…」となるこ とも多い
3.高速仮説検証プログラム「Right It Sprint」 ユーザーがどう反応するか?に数字を組み込む 仮説と実績を突き合わせることで、解像度を高める 「少なくともX%のYはZする」 • 広告●リーチでCTR●%でCV●件するはずだ • ●という機能に●という評価を●%がつけるはずだ
3.高速仮説検証プログラム「Right It Sprint」 その場で検証すべき内容を定め、作る 課題例A:ユーザーにニーズがあるかわからない 検証案A:ティザーサイトを作って対象ターゲットに広告 検証案B:営業資料を作ってメール配布 検証案C:モックアップを作ってユーザーリサーチ 検証案D:SNS投稿を作って反応収集
3.高速仮説検証プログラム「Right It Sprint」 その場で検証すべき内容を定め、作る 課題例B:機能がユーザーの課題を解決できるかわからない 検証案A:XD紙芝居を作ってユーザーリサーチ 検証案B:Bubbleプロトタイプを作ってユーザーリサーチ 検証案C:人力でプロダクト価値を模倣してユーザーリサーチ
3.高速仮説検証プログラム「Right It Sprint」 プログラム実施環境 • オンライン実施 • 昨年4月から実施開始した関係 • ZoomよりMeetを利用(負荷が低い) • ドキュメントを同時編集 • ConfluenceでやってきたがMiroに変更予定 • 制作ツールも同時編集対応が多い
4.高速プロトタイピングと技術 作るパターンにあわせて、サービスを選択 • STUDIO • Bubble • Adobe XD • Google製品 • form.run • LogRocket • HubSpot他(SaaS含め50種類ほど手段を準備)
4.高速プロトタイピングと技術 LPを作るならSTUDIO Pros • コラボレーション機能、リアルタイムプレビュー • シンプルなサイトが高速に作れる • GTMでLogRocket搭載可能 Cons • ブラウザパフォーマンスは低い(この時点では気にしない)
4.高速プロトタイピングと技術 おしゃれな紙芝居を作るならAdobe XD Pros • コラボレーション機能、リアルタイムプレビュー • 使えるデザイナーが多い • 非開発系メンバーでも扱える Cons • データが扱えないので紙芝居が限界 • XDバージョン違いが頻繁に起きがち
4.高速プロトタイピングと技術 動的な機能を試すなら Bubble Pros • コラボレーション機能、リアルタイムプレビュー • データを扱った動的なアプリケーションがすぐに構築できる Cons • 学習コストはそれなり • 非開発系メンバーはほぼ扱えない
4.高速プロトタイピングと技術 セッションリプレイ LogRocket は検証に有効 • ユーザー毎のブラウザ操作をトラッキング再生 • 遠隔での操作状況を確認するリサーチにも使える • Bubble(JS実行)とSTUDIO(GTM経由)に搭載可能
4.高速プロトタイピングと技術 3時間という設定の良さ • 新規事業の速度感覚をアップデートする意図 • 検証実施を重ねた結果の最速基準 • 3時間であれば社内の専門家に協力を仰ぎやすい
4.高速プロトタイピングと技術 速度と質のコツ(1)「サービス選択」と「素振り」 • 速度はサポーターチームが担保する • 1時間の構築時間で着地するための技術選定と素振り訓練 • なんとかなる(する)
4.高速プロトタイピングと技術 速度と質のコツ(2)「ミニマムなシーンを抜き出す」 • ユーザーが反応するシーンを最小限で切り出すことが大事 • 「ユーザーがどこに価値を感じるか」だけに注目 • プログラム中に「たたき台」をいくつも提案する
4.高速プロトタイピングと技術 NoCodeツールBubbleで作れるモノの射程が広がる • NoCodeとプロトタイピングの相性は抜群 • 実際に動く • 短期間で作れる • 捨てるのが惜しくない • 非コア機能ならベータ版までBubbleで担ってもよいかも
5.30回以上の実施で見えてきたこと 30回以上の実施で見えてきたこと • 速度には慣れる、まだ加速できる • ユーザーに価値を感じてもらう事のハードルの高さ • 事業チームが「仮説検証ネイティブ」になっていく • アイデアを出すハードルが下がる • 作って捨てるハードルが下がる • すぐにユーザーに見せる
5.30回以上の実施で見えてきたこと 30回以上の実施で見えてきたこと • 望ましくない結果に向き合うのは難しい • 仮説検証で結果が出ないままリリースしても、やっぱり結果はでない • 「仮説検証ネイティブ」に加えて「フェイルファースト」が鍵に
実装は甘えなのか 実装は甘え? • そもそもユーザーにとって価値あるプロダクトかどうかを知る工夫も 段取りもせずに、「きっと上手くいくはずだから、とりあえず」実装 構築するのは、市場やユーザーに対して甘い期待をしている行動 • 本格的な実装に入る前に、3時間で1回仮説検証ができる • プロフェッショナルとして、実装を甘えにしてはいけない
メンバー募集! Right It Sprintサポーター募集中! • 専門能力を短期集中高回転で社会課題解決に役立てたいメンバー募集! • エンジニア、デザイナー、リサーチャー、マーケター、PR大歓迎! • まずは業務委託、月に1回の参加から! 「Ltechを見た」と有賀までご連絡ください! メール: [email protected] Twitter : @kzkiq2nd
Ltech#13 3時間でプロトタイプをユーザーにお届け!LIFULLの高速仮説検証プログラムとは? Thanks!