AIのことは、AIを使わないと分からない― #企業のAIパラドクス #1

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July 17, 26

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AIのことは、AIを使わないと分からない
― #企業のAIパラドクス #1
https://note.com/ikematsu/n/n8866f6ec7a56

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Project Lead, Jealousy Dictionary at Chuo Koron Shinsha | Teaching AI Human Emotions through Japanese Media

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各ページのテキスト
1.

企業のAIパラドクス その「二重構造」が、私たちを苦しめる

2.

AIの価値は、AIを使わないと分からない ・AIを使っていない経営者が、投資対効果を判断する。 ・AIを使っていない管理職が、利用ルールを決める。 ・AIを使っていない会社が、導入後の業務を設計する。

3.

予算決定・ルール策定・業務設計 AIの実体験と圧倒的な効率化 決して交わらない「二重構造」 AIを使っていない経営者が、投資対効果を判断する。 AIを使っていない管理職が、利用ルールを決める。 AIを使っていない会社が、導入後の業務を設計する。

4.

現場の社員は「現状維持」を合理的に選択している 65% 「早くAIに適応しなければ取り残される」と危機感を持っている。 45% AIで仕事を再設計するより、会社が掲げる「今の目標」に集中する方が安全だと感じている。 13% 仕事の再設計に挑戦したことを「評価される」と感じている。

5.

変化を望みながらも、過去の目標に縛られる社員たち Microsoft Work Trend Index (2026年5月) AI適応 65% 「早く適応しなければ取り残される」と焦りを感じている。 13% 仕事の再設計に挑戦したことが正当に評価されると感じている。 従来の目標 45% AIで仕事を再設計するより、会社が掲げる「今の目標」へ集中する方が安全だと考えている。

6.

AIという最新ツールと、旧来の評価基準という重り AI 従来の評価基準

7.

社長の「まずAIで何かやってくれ」が生み出す悪循環 AIの本質を理解し、自ら触る時間がない。 優秀な部下に「とりあえずやっといて」と丸投げする。 「とりあえずAIで何かやってくれ」 経営者自身がAIの圧倒的な価値を実感できないままになる。 自分で使う意欲が湧かず、さらに漠然とした指示を出す。

8.

漠然とした特命 ひとりAI担当者 既存の業務・権限・評価ルール

9.

妥協の産物としての「ただのDX」と無意味な実証実験 ただのDX AI導入 孤立無援のAI担当者は、社内コンセンサスの取りやすい「DXの延長線」へと目標を下方修正せざるを得ません。 外部のAIインテグレーターも社長のマインドを変えられないため、AIの強みを活かしきれない「次善の策」としての実証実験 (PoC) でお茶を濁します。

10.

既存組織への正面突破 城の外に「出丸」をつくる

11.

戦略①:正面突破で「空気に水を刺す」 【AI筋トレ】経営者にベタ付き、毎日AIを使わせる(ムチ)&周囲を取り込み褒め殺す(アメ)。 【面従腹背】表面上は笑顔で従いつつ、裏で会社が生き残るための正義を貫く。

12.

戦略②:城の外に「真田丸(出丸)」をつくる 社長を説得して既存組織を変えようとしてはならない。少人数の別プロジェクトを作る。 古いシステム 従来の予算 しがらみ しがらみ

13.

アプローチの比較:説得より「小さな成功」を 【戦略A】正面突破 【戦略B】真田丸(出丸) ターゲット 既存の組織全体 少人数の新プロジェクト アプローチ 言葉と論理での説得 小さな事業を作り、数字で見せる 評価基準 既存の古い評価制度 シンプルな売上責任 担当者のリスク 孤立・燃え尽き(大) 独立した権限(小)

14.

AI導入で問われるのは、AIの性能ではありません。 「会社が、自分たち自身を変えられるか」という鏡なのです。

15.

パラドクスを抜け出す、経営層への5つの問い 5. 挑戦した人を、どう「評価」するのか? 4. 失敗から何を「会社の知識」として残すのか? 3. 何を新しい「成果」とするのか? 2. 誰に「権限」を渡すのか? 1. どの「判断」を変えるのか?

16.

経営の決断なくして、AIパラドクスからの脱却はない 会社が潰れそうにならない限り、この二重構造は続きます。 だからこそ、私たちが先陣を切って「真田丸」を築き、経営陣に変化を迫る事実を作るのです。 次回予告 なぜ会社はここまで挑戦しなくなったのか? AI時代の決算書には載らない 「企業AIの簿外負債」について紐解きます。 池松潤