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July 05, 26
スライド概要
はじめまして、yukikoと申します。 IT教育支援や、DX推進が可能です。 ◆ スキル LPIC レベル2 AI / Python Splunk BI(データ可視化・分析) ◆ その他 新卒・未経験の学生向けに、エンジニア転職を応援する資料を趣味で作成しています。 もしよろしければご活用ください。
HEIAN FLOWER LANGUAGE 素敵な花言葉 平安模様編 ― 王朝の花に込められた祈りと美意識 うさうさ研修工房 資料編 2026
序論 平安の花と「花言葉」 『源氏物語』の四季と「かさねの色目」に息づく、花への眼差し 1 2 3 物語の花 かさねの色目 花言葉(花ことば) 『源氏物語』は各巻に四季の草花を描写。 桜・梅・藤・桐は春、萩・菊・撫子は秋を彩る 象徴として頻出する。 表地と裏地の配色で花や季節を表現する 平安装束の色彩美学。「藤」の色目は表・ 薄色、裏・萌黄で藤の花を模した。 花に想いを託す習わし自体は西洋由来だ が、和歌・物語が育んだ日本の花の象徴 性と重なる部分が多い。 秋の七草 ― 山上憶良が詠んだ七つの花 ● 『万葉集』の「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」の歌に由来。派手さより「趣(おもむき)」を愛でる美意識を象徴する七種で、本 編ではこのうち萩・撫子・女郎花・桔梗を取り上げる。 出典: KYOTO SIDE「平安時代にめでられた草花」/ tenki.jp「藤の花」/ minne「秋の七草」を基に作成 1
春の花 桜(さくら) 咲いて散るまでの潔さが、平安人の無常観と重なった花 精神美 優れた美人 純潔 名の由来・特徴 『源氏物語』の巻名にもなった花で、平安貴族が花見の宴で 最も愛でた春の花のひとつ。当初「花」といえば梅を指した が、平安中期以降は桜を指す言葉へと変わっていった。 平安の物語に見る花 「花の宴」の帖では、桜が満開の南殿で観桜の宴が催され、 光源氏がこの場で舞を披露する。京都府立植物園には物語 ゆかりの植物が多く植えられている。 桜色 #F2C6D0 山吹色 #E8A33D 出典: KYOTO SIDE「平安時代にめでられた草花」/ドクセル「日本の古典に見る花々」を基に作成 2
春の花 梅(うめ) 『万葉集』の時代、「花」といえばまず梅を指した香り高い花 高潔 忍耐 気品 名の由来・特徴 奈良時代に中国から伝来し、当初「花」の代名詞だった梅。寒 さの中で他に先駆けて咲くことから、忍耐と気品の象徴とされ てきた。 平安の物語に見る花 『源氏物語』では紅梅・桜・藤・桐など多くの巻に登場し、物語 序盤から春の景物として描かれる。菅原道真の「東風吹か ば」の和歌でも知られる。 紅梅色 #C2536B 出典:ドクセル「日本の花言葉図鑑」/ KYOTO SIDE「平安時代にめでられた草花」を基に作成 萌黄 #6E8F52 3
春の花 藤(ふじ) 後宮「藤壺」の名の由来、房状に垂れ咲く高貴な紫の花 歓迎 決して離れない 恋に酔う 名の由来・特徴 「なつかしき色」と称され、奈良時代から愛される紫の花。かさ ねの色目「藤」は表に薄色(薄紫)、裏に萌黄を配し、萌黄色 の葉を背景に咲く藤を表現した。 平安の物語に見る花 帝の後宮「飛香舎」に藤が植えられていたことから、そこに住 む妃は「藤壺」と呼ばれた。作者・紫式部も出仕当初は「藤式 部」と呼ばれている。 藤色 #8A6BA1 萌黄 #6E8F52 出典: tenki.jp「藤の花」/ positivedaily.fun「源氏物語に登場する観賞用の花一覧」を基に作成 4
秋の七草 撫子(なでしこ) 「大和撫子」の由来、控えめで清楚な秋の七草のひとつ 純愛 可憐 無邪気 名の由来・特徴 「撫でるように可愛がる子」が語源とされ、我が子を慈しむ心 情がそのまま花言葉に重なる。清楚で可憐な女性の理想像 「大和撫子」の由来ともなった。 平安の物語に見る花 『源氏物語』では巻名や人物描写に撫子が用いられ、秋の野 の草花として親しまれた。秋の七草のひとつでもある。 撫子色 #D96E7A 出典:ドクセル「日本の花言葉図鑑」/ minne「秋の七草は何がある?」を基に作成 萌黄 #6E8F52 5
秋の七草 萩(はぎ) 秋の訪れを告げ、しなやかに枝垂れる小さな蝶形の花 思案 内気 前向きな恋 名の由来・特徴 「秋」の字を冠する、秋を代表する花のひとつ。彼岸のお供え 「おはぎ」の名の由来ともなった、古くから日本人の暮らしに根 づく花。 平安の物語に見る花 『源氏物語』では桐・撫子とともに秋の景物として描かれ、しな やかに枝垂れる姿が儚さと美しさの象徴とされた。秋の七草 の一つでもある。 蘇芳 #8F3A4B 萌黄 #6E8F52 出典:ドクセル「日本の古典に見る花々」/ minne「秋の七草は何がある?」を基に作成 6
秋の七草 女郎花(おみなえし) 「他の花を圧するほど美しい女性」を意味する黄金色の花 美人 はかない恋 親切 名の由来・特徴 歴史的仮名遣いは「をみなへし」。「をみな」は女性、「へし(圧 す)」は圧倒するという意味で、美人を圧倒するほど美しいと いう意匠から名づけられた。 平安の物語に見る花 『万葉集』『枕草子』『源氏物語』『紫式部日記』など多くの古典 に登場する秋の七草のひとつ。細い茎の先で揺れる黄色い 花に儚げな美しさが重ねられた。 山吹色 #E8A33D 出典: GreenSnap「女郎花の花言葉」/華凛の花言葉/こども植物園を基に作成 萌黄 #6E8F52 7
秋の七草 桔梗(ききょう) 平安の和歌では「きちかう」、星形に咲く気品ある紫の花 永遠の愛 気品 誠実 名の由来・特徴 秋の七草の「朝貌の花」は桔梗を指すという説が有力。蕾が 風船のように膨らむことから英名は「バルーンフラワー」。俯き がちに咲く佇まいに気品を見出された。 平安の物語に見る花 『源氏物語』の時代の和歌では「きちかう」と呼ばれ、秋の野を 彩る花として親しまれた。武将・大名の家紋にも用いられ、格 式の高さを物語る。 桔梗色 #5A4570 山吹色 #E8A33D 出典:庭革命「桔梗の花言葉」/ irohakamon.com「桔梗紋」を基に作成 8
秋の花 菊(きく) 不老長寿を願う重陽の節句を彩る、気高い秋の花 高貴 高潔 真実 名の由来・特徴 中国で不老長寿の霊薬とされたことから高貴・高潔のイメージ が定着。旧暦 9月9日の重陽の節句では、菊の花を用いて邪 気を払う習わしがあった。 平安の物語に見る花 『源氏物語』では桐・栴檀とともに秋の景物として描かれ、気 高く咲く姿が長寿への願いと重ねられた。平安貴族は「菊の 着せ綿」で夜露を含ませ、香りと薬効を移す風習も行った。 白菊色 #F5F1E8 出典:ドクセル「日本の花言葉図鑑」/ KYOTO SIDE「平安時代にめでられた草花」を基に作成 山吹色 #E8A33D 9
配色 花を彩る「かさねの色目」 表地・裏地の配色で四季の花や風物を表した、平安装束の美意識 ● かさねの色目は、単色ではなく表裏・重ねの配色によって季節の草花や自然現象を象徴的に表現する平安装束の美学。ここでは本編に登場した花に対応す る代表色を掲載する。 藤色 蘇芳 山吹色 (ふじいろ) #8A6BA1 (すおう) #8F3A4B (やまぶきいろ) #E8A33D 「藤」の色目は表・薄色、裏・萌黄。晩 春から初夏、藤の花期にのみ着用が 許された。 蘇芳の樹皮で染めた赤紫。萩や紅葉 を象徴する重々しく気品ある色。 山吹の花に由来する黄金色。女郎花 や菊芯の色としても親しまれた。 萌黄 桜色 桔梗色 (もえぎ) #6E8F52 (さくらいろ) #F2C6D0 (ききょういろ) #5A4570 萌え出る若葉の緑。多くの花の色目で 裏地として用いられる基調色。 桜の花びらのようなごく淡い紅。春の 宴を彩る代表的な色目。 桔梗の花のような、青みを帯びた気品 ある紫。秋の装束に好まれた。 ※ 色名の定義は文献・資料により差異があるため、上記は複数の伝統色資料を照合した代表値。 出典: tenki.jp「藤の花」/ 543life.com「源氏の色」を基に作成・照合 10
構造化データ
花言葉データの YAML構造化
教材制作・デザイン制作・生成AIワークフロー向けの構造定義
●
本編8種の花を、id / 花言葉 / 由来 / 物語での用例 /
代表色(HEX)のキーで構造化。
●
season(春・秋の七草)で分類し、贈答シーンや教材
の切り口に応じた絞り込みに使える形にした。
●
colors 配下の hex は本編スライドと同一値。デザイン
ツールや生成 AIへの入力としてそのまま利用できる。
hanakotoba_heian.yaml
flowers:
- id: sakura
name_ja: 桜
season: 春
hanakotoba: [ 精神美, 優れた美人, 純潔]
origin: 花見の宴で愛でられた春の花
genji_episode: 花の宴(光源氏が舞う場面)
colors:
primary: {name: 桜色, hex: 'F2C6D0'}
- id: fuji
name_ja: 藤
season: 春
hanakotoba: [ 歓迎, 決して離れない , 恋に酔う]
genji_episode: 藤壺(後宮の呼称の由来)
colors:
primary: {name: 藤色, hex: '8A6BA1'}
本編スライドの解説内容を構造化データとして再整理( YAMLファイルとして別途出力)
- id: kikyo
name_ja: 桔梗
season: 秋の七草
hanakotoba: [ 永遠の愛, 気品, 誠実]
note: 平安の和歌では「きちかう」と呼称
11
まとめ 花に想いを重ねる、王朝の美意識 ● 平安の花文化は『源氏物語』の四季描写、秋の七草、かさねの色目という三つの視点が重なり合って形づくられている。 ● 現代の花言葉と古典の花の象徴性は起源こそ異なるが、「気品」「誠実」「希望」といった前向きな意味の重なりが多く見られる。 ● 各花の花言葉・由来・代表色をYAML構造化データとして整理することで、教材制作やデザイン制作、生成AIワークフローへの再利用が可能 になる。 参考文献・出典 KYOTO SIDE「平安時代にめでられた草花」/ tenki.jp「藤の花」 ドクセル「日本の古典に見る花々」「日本の花言葉図鑑」/ minne「秋の七草は何がある?」 GreenSnap「女郎花の花言葉」/ 庭革命「桔梗の花言葉」/ irohakamon.com「桔梗紋」 543life.com「源氏の色」/ positivedaily.fun「源氏物語に登場する観賞用の花一覧」