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August 09, 26
スライド概要
はじめまして、yukikoと申します。 IT教育支援や、DX推進が可能です。 ◆ スキル LPIC レベル2 AI / Python Splunk BI(データ可視化・分析) ◆ その他 新卒・未経験の学生向けに、エンジニア転職を応援する資料を趣味で作成しています。 もしよろしければご活用ください。
うさうさ研修工房 OpenClaw 導入検討資料 経営者・技術者に向けて、事実ベースで判断材料を提供する Client Briefing Deck — For Decision-Makers & Engineers 2026
この資料の構成 2部構成:経営判断編 → 技術検討編 Part 1|経営判断編 Part 2|技術検討編 • OpenClawとは(一言で) • アーキテクチャ概要 • できること・活用シーン • セキュリティ設計 • コスト構造 • 運用設計(VPS・複数人・監視) • リスクと対策 • 導入前の技術チェックリスト • 導入ステップ • まとめ・参考リンク • 判断のポイント
PART 1 経営判断編 コスト・リスク・導入ステップを事実ベースで整理する
OpenClawとは(一言で) What it is, in plain business terms チャットツール( Slack/Teams/WhatsApp等)を窓口に、 AIが実際に PC・サーバー上の作業を代行するオー プ ンソースの仕組み 提供元 コミュニティ主導の OSS(Anthropic非公式)/MITライセンス 位置づけ 既製のSaaS製品ではなく、自社で構築・運用する「仕組み」 向いている業務 定型作業の自動化、社内問い合わせ対応、情報収集・整理など 📖 公式GitHub: github.com/openclaw/openclaw
できること・活用シーン Where it fits in daily operations 問い合わせ対応の一次窓口 定型ファイル・情報の整理 チャットで受けた質問に AIが下書き回答、担当者は確認・修正のみ 資料の要約、フォーマット変換、データ整理などの反復作業 社内ナレッジの検索窓口 軽微な作業の自動実行 マニュアルや過去資料をもとにした問い合わせ対応 定期レポート作成、通知、簡単なファイル操作など ※ 効果は業務内容・データ量・運用体制により異なります。まずは小さな業務でのPoC(試験導入)を推奨します
コスト構造 What it actually costs — no surprises 費用項目 内容 目安 ソフトウェア本体 MITライセンスで無料 0円 AIモデル利用料 API従量課金(利用量に応じて変動) 軽量利用で月数千円〜 サーバー費用(本番運用時) VPS等での常時稼働 月数百円〜 運用工数 設定・監視・トラブル対応を行う人的コスト 要見積り ⚠ 実際の注意点:デフォルト設定のまま使うと、AIモデルが自動的に高額な上位モデルに流れ、想定外の課金が発生した事例が報告されています。モデ ル選定と使用量監視の運用設計が重要です。
リスクと対策 Honest risk assessment Anthropic非公式のOSSである サポート窓口が存在しない。障害時は自社/委託先での一次対応が前提 自己ホスト型=運用責任は自社側 セキュリティ設定・アップデート対応を怠ると外部から到達されるリスク コストが変動しやすい モデル選定と使用量監視を怠ると想定外の課金が発生しうる 複数人・複数組織運用は未成熟 個人利用が既定設計。チーム利用には追加の設計判断が必要 エージェントは意思を持たない 誤指示や不正入力(プロンプトインジェクション等)には弱い
導入ステップ Recommended path: small, safe, staged 評価 PoC → 個人PCで小さな業務を1つ試す (費用ほぼ0円、期間1〜2週間) 本番設計 → 効果・手間・コストを確認 継続可否を判断 本番運用 → VPS移行、権限設計、 コスト監視の仕組みを整備 推奨:いきなり全社導入・本番運用はしない。小さく試して効果を確認してから段階的に広げる 対象業務を広げながら 定期的に見直す
判断のポイント Decision checklist for management ☐ 対象業務は自動化に適しているか 定型的・繰り返しが多い業務ほど効果が出やすい ☐ 運用できる技術者を確保できるか セットアップ後も設定・監視・トラブル対応が必要 ☐ コスト監視の仕組みを作れるか 使用量を定期確認する運用ルールが前提 ☐ 情報の取り扱いルールを整備できるか 自己ホスト型でも、権限設計を誤ると情報漏えいリスクがある ☐ 非公式OSSであることを許容できるか 公式サポートがない前提での BCP・体制設計が必要
PART 2 技術検討編 アーキテクチャ・セキュリティ・運用設計を技術者向けに整理する
アーキテクチャ概要 How it actually works チャットアプリ Gateway → Slack / Teams / WhatsApp等 利用者の窓口 Node → 指示を解釈し実行計画を立てる 中枢(AIモデルと連携) 実際にPC/サーバー上で 操作を実行する実行部 設計思想:自己ホスト型(オンプレ /VPS上で自社が運用)。クラウド SaaSのようにデータをベンダーに預ける方式ではない MCP(Model Context Protocol)等を介して外部ツール・社内システムとも連携可能 📖 公式: docs.openclaw.ai/ja-JP/install
セキュリティ設計 Defense in depth, by design 権限プロファイル 明示オプトイン制 full/coding/messaging/minimal 等。minimalから始めて必要な分だけ広げる(最小 権限の原則) system.run・screen.record・camera.snap等の危険度が高い操作は事前許可が必 須 ペアリング承認 DM/グループのアクセス制御 新しい端末の接続は都度承認する運用にできる dmPolicy(pairing/allowlist/open)・groupPolicyで送信可能な相手を制御 セッション分離 監査コマンド 複数人がDMできる設定では送信者ごとに会話コンテキストを分離 openclaw security audit --deep で稼働中Gatewayを点検、--fixで安全な修復 📖 公式: docs.openclaw.ai/ja-JP/gateway/security
運用設計(本番運用時) Production-grade operations checklist 領域 設計のポイント 稼働環境 VPS/クラウドで24時間稼働。Control UIは直接公開せずSSHトンネル/Tailscale経由でアクセス 複数人運用 個人利用が既定のため、テナント(組織)ごとにGatewayを分離するなど明示的な設計が必要 コスト監視 /usage系コマンドやControl UIのダッシュボードで期間・モデル別の使用量を定点観測 バックアップ VPSを信頼できる唯一の情報源として扱い、状態とワークスペースを定期バックアップ 詳細な本番運用手順は別紙「OpenClaw 本番運用編」を参照してください 📖 公式: docs.openclaw.ai/ja-JP/vps ・ /reference/api-usage-costs
導入前の技術チェックリスト Before you commit engineering resources ☐ 権限プロファイルの設計方針を決めているか(minimal基準) ☐ 使用するAIモデルとコスト上限の運用ルールを決めているか ☐ 本番運用する場合、VPS/クラウドの選定は済んでいるか ☐ 複数人が使う場合、アクセス制御(dmPolicy等)を設計したか ☐ セキュリティ監査(security audit)を定期実行する運用にしているか ☐ 障害時の一次対応者・エスカレーション先を決めているか
まとめ / Summary OpenClawは無料のOSSだが「コスト0」ではない。API利用料と運用工数を見込む 非公式OSSかつ自己ホスト型のため、セキュリティ・障害対応の責任は自社側にある 小さくPoCし、効果を確認してから段階的に本番へ広げるのが安全な進め方 参考: docs.openclaw.ai/ja-JP/install ・ /gateway/security ・ /vps ・ /reference/api-usage-costs