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October 01, 26
スライド概要
はじめまして、yukikoと申します。 IT教育支援や、DX推進が可能です。 ◆ スキル LPIC レベル2 AI / Python Splunk BI(データ可視化・分析) ◆ その他 新卒・未経験の学生向けに、エンジニア転職を応援する資料を趣味で作成しています。 もしよろしければご活用ください。
うさう さ研修工 房 講義の進め方フレームワーク 研修講師のための声かけフレーズ集 査読済み研究に基づく、5ステップの進行サイクル Rowe (1986) / Titsworth & Kiewra (2004) / Roediger & Karpicke (2006) / Angelo & Cross (1993)
WHY 「何を教えるか」だけでは、講義はうまく進まない 章立てや資料の中身(スロープ設計・8ブロック構成)を作り込んでも、当日の「進め方」——問いかけ方、間の取り方、区切り方 ——が場当たり的だと、聞き手の理解や記憶には残りにくい。進め方そのものにも、研究に裏づけられた型がある。 発問しても 沈黙が怖い 説明した内容が 翌週には消えている 理解度が つかめないまま進む つい自分で答えを 言ってしまう 聞いただけで 終わっている 質問はある?と聞いても 手が挙がらない 講義の進め方フレームワーク|声かけフレーズ集 2
FRA MEWOR K 講義進行の5ステップ・サイクル 15〜20分のまとまりごとに、このサイクルを1周させる。1回の講義の中で、内容の区切りに合わせて何度か繰り返す。 1 2 3 4 5 予告 展開 発問+間 想起チェック まとめ+橋渡し オーガナイザーキュー 内容の説明 ウェイトタイム リトリーバル/モヤっと 次の区切りへ ① へ戻り、次のまとまりへ 講義の進め方フレームワーク|声かけフレーズ集 3
STEP 1 この 区切 りで 何を 話すか を最 初に 宣言す る 予告(オーガナイザーキュー) フレーズ例 本題に入る前に、「これから何を、いくつ話すか」を一言で宣言 する。聞き手は話の地図を持った状態で聞けるため、メモの取り 方や理解の深さが変わる。 「今日は大きく3つのポイントを話します。まず1つ目は〜」 「ここからは〇〇のパートです」 研究的根拠 「結論を先に言うと〜」 Titsworth & Kiewra (2004):口頭での構成キュー(organizational lecture cues)を入れた講義は、入れない講義より学習者のノートの構成点が約 40%、詳細が約45%多くなった。 講義の進め方フレームワーク|声かけフレーズ集 4
STEP 2 予告 した 中身 を、区切 りの 長さを 意識 して 話す 展開(内容の説明) フレーズ例 1つのまとまりは15〜20分を目安にする。人の集中力が一つの情報 源に向き続けられる時間には限りがあるとする見方が根強く、長 時間の一方向の説明は避けた方がよいとされる。 「ここまでで前半終わりです。一度区切ります」 「少し詰め込みすぎたので、ゆっくり戻ります」 研究的根拠 「ここは今日で一番大事なところです」 Bligh (2000)/Johnstone & Percival (1976):20分前後で集中の乱れが生じ やすいとする観察研究がある一方、Wilson & Korn (2007) はこの「10〜15 分で急落する」という主張を裏づける強い証拠は乏しいと指摘している 。目安として使いつつ、聞き手の反応も見る。 講義の進め方フレームワーク|声かけフレーズ集 5
STEP 3 問い かけ たら 、す ぐに答 えを 言わ ずに待 つ 発問+間(ウェイトタイム) フレーズ例 発問した直後、教える側はつい1秒未満で沈黙を埋めがちである。 意識して3秒以上待つだけで、返ってくる答えの質が変わることが 分かっている。 「(問いかけた後、3つ数えるつもりで待つ)」 「すぐ答えなくて大丈夫です、少し考えてみてください」 研究的根拠 「分からなければ、分からないと言ってもらって大丈夫です」 Rowe (1986):質問後の待ち時間(wait time)を3秒以上に延ばすと、学 習者の回答が長くなり、根拠を伴う応答や自発的な発言が増えた。 講義の進め方フレームワーク|声かけフレーズ集 6
STEP 4 見る だけ ・聞 くだ けで終 わら せな い 想起チェック フレーズ例 説明を聞いただけの状態と、一度自分の言葉で思い出す(想起す る)状態とでは、後で覚えている量が大きく変わる。加えて、ど こが分かりにくかったかを一言で書き出してもらうと、次に説明 すべき点が明確になる。 「ここまでの内容を、隣の人に一言で説明してみてください」 「今、一番モヤっとしている点を1つだけ書いてください」 研究的根拠 「さっき話した3つのポイント、言えますか?」 Roediger & Karpicke (2006):再読を繰り返した群より、思い出す練習( 小テスト)をした群の方が、1週間後の保持率が高かった(61% vs 40% )。/Angelo & Cross (1993):「モヤっとポイント」技法により、理解が 浅い箇所を短時間で把握できる。 講義の進め方フレームワーク|声かけフレーズ集 7
STEP 5 区切 りの 終わり に、もう 一度 地図を示す まとめ+橋渡し フレーズ例 その区切りで何を話したかを短く要約し、次に何が始まるかを予 告する。ここでもう一度オーガナイザーキューを使うことで、区 切りの前後がつながって記憶される。 「ここまでで〇〇についてでした」 「次は〇〇に入ります」 研究的根拠 「ここまでで質問があれば、一つだけ受け付けます」 Titsworth & Kiewra (2004) の知見は、講義の冒頭だけでなく、区切りの節 目でも構成キューを使うことの効果を支持する。 講義の進め方フレームワーク|声かけフレーズ集 8
SUMMA RY フレーズ早見表 ステップ フレーズ例 ① 予告 「今日は大きく3つ話します、まず1つ目は〜」 ② 展開 「ここまでで前半終わりです。一度区切ります」 ③ 発問+間 「すぐ答えなくて大丈夫です、少し考えてみてください」(3秒待つ) ④ 想起チェック 「隣の人に一言で説明してみてください」 ⑤ まとめ+橋渡し 「ここまでで〇〇でした。次は〇〇に入ります」 講義の進め方フレームワーク|声かけフレーズ集 9
EVIDE NCE 研究的根拠まとめ 知見 出典 構成キュー(予告・まとめ)でノートと記憶が向上 Titsworth & Kiewra (2004), Contemporary Educational Psychology 発問後の待ち時間3秒以上で回答の質が向上 Rowe (1986), Journal of Teacher Education 思い出す練習は再読より長期記憶に有利 Roediger & Karpicke (2006), Psychological Science 「モヤっとポイント」で理解の浅い箇所を把握 Angelo & Cross (1993), Classroom Assessment Techniques 集中は一定時間で途切れやすいという見方(異論あり) Bligh (2000)/Johnstone & Percival (1976)/Wilson & Korn (2007) 講義の進め方フレームワーク|声かけフレーズ集 10
型は、資料だけでなく 進め方にも作れる スロープ設計・8ブロックで「何を話すか」を組み立て、この5ステップで「どう進めるか」を組み立てる。両方 が揃って、初めて講義の型が完成する。 講義の進め方フレームワーク|声かけフレーズ集 11