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December 07, 23
スライド概要
2023/12/7 Japan Power Platform Conference 2023 - メインイベントRBトラックにて登壇した資料です。
Power Platform、Micorosoft 365らへんについて勉強しています。 気ままに勉強会 主催運営 https://kimamani.connpass.com/ たなの覚え書き(blog) https://tana-techlog.net/
マネージド環境とは何か? Power Platform管理者が押さえておくべき ポイント
本イベントのスポンサー様 Gold Sponsor Silver Sponsor Facilities & Staff Sponsor
自己紹介 Power Platformに魅了されたパンダ。 推しはPower Automate。 Power Platformの仲間が増えると嬉しいです。 X(Twitter) : @dreams_panda ブログ : https://tana-techlog.net/ Docswell : https://www.docswell.com/user/tanapandalove たな Community: 気ままに勉強会(主催・運営) https://kimamani.connpass.com/ (Yuka Tanabe) Microsoft MVP (Business Applications) Community: ほんとに気まま(主催・運営) : https://tanapanda.connpass.com/ 3
よう 気ままに勉強会 土曜日 20:00 ~ 21:30
本セッションのターゲットユーザー • Power Platform の導入に携わる方 • Power Platform の運用・管理に携わる方 5
注意事項 • 本セッションは、以下の公式ドキュメントの内容および実機検証の内容 をまとめたものです。 [参考] マネージド環境の概要 - Power Platform | Microsoft Learn https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-platform/admin/managed-environmentoverview?WT.mc_id=DX-MVP-5005072 [参考] Microsoft Power Platform 導入のベスト プラクティス - Power Platform | Microsoft Learn https://learn.microsoft.com/ja-jp/powerplatform/guidance/adoption/methodology?WT.mc_id=DX-MVP-5005072 • 2023年12月時点の情報となります。 今後のアップデートにより変更となる可能性があります。 6
アジェンダ • Power Platform における「環境」 • マネージド環境 とは • マネージド環境の機能 • マネージド環境を利用した管理の例 • さいごに 7
Power Platform における「環境」 8
Power Platformの環境とは • アプリ、フロー、チャットボットやビジネスデータを保存・管理・共有する 場所 • 環境は、テナント配下に作成される • 環境は、リージョン(地域)のデータセンターに配置される • アプリやフローなどは、環境または、環境内のDataverseに保存される テナント ぱんだ Corp. サンドボックス 開発者 実稼働 実稼働 既定値 ぱんだ Corp. Japan(default) 実稼働 ぱんだ Corp. US 環境 Power Apps Power Automate Dataverse Power Apps Power Automate Dataverse [参考] 環境の概要 – 環境スコープ - Power Platform | Microsoft Learn https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-platform/admin/environments-overview?WT.mc_id=DX-MVP-5005072#environmentscope 9
環境の種類 • 種類によって特性が異なるため、目的に合わせて使い分けが必要 種類 内容 環境作成に 必要な空き容量 実稼働 恒久的な運用用途を目的とした環境 1GB 既定値 テナントすべてのユーザーがアクセス可能な 特別な種類の運用環境。 ※自動的に作成される「既定の環境」 自動作成 サンドボックス コピーやリセットが可能で主に開発やテスト 用途を目的とした環境 1GB 試用版 30日間のみ利用可能で期限切れ後、自動的 に削除される環境 不要 ※ 1ユーザー1環境まで 開発者 個人利用を目的とした環境 不要 ※ 1ユーザー3環境まで Microsoft Dataverse for Teams 選択したTeamsチームごとに作成される環 境 不要 ※ テナント全体で作成でき る環境数に制限あり POINT 環境を作成するには 「1GB」の空きが必要 = 容量が付与される ライセンスの購入 が必要 [参考] 環境の概要 - Power Platform | Microsoft Learn https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-platform/admin/environments-overview?WT.mc_id=DX-MVP-5005072 [参考] 既定の環境のセキュリティ保護 - Power Platform | Microsoft Learn https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-platform/guidance/adoption/secure-default-environment?WT.mc_id=DX-MVP-5005072 10
環境戦略 • 組織でどのような目的・役割を持った環境が必要か • 利用者の責任範囲はどこかを明確に 環境の目的・役割の例① 環境の目的・役割の例② 既定の環境 生産性 テナントのすべてのユーザー DLPポリシー 許容度「低」 小規模、生産性アプリを対象 リリースまで2週間未満 パワーユーザー環境 重要 より高度なアプリ作成者向け DLPポリシー 許容度「中」 中程度の複雑さのアプリを対象 リリースまで3か月未満 カスタム環境 クリティカル 部署固有のユースケース専用 DLPポリシー 許容度「高」 高度で複雑なアプリを対象 リリースまで3か月以上 [参考] 環境戦略の確立 - Microsoft Power Platform - Power Platform | Microsoft Learn https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-platform/guidance/adoption/environment-strategy?WT.mc_id=DX-MVP-5005072 11
マネージド環境 とは 12
マネージド環境 • 管理者がPower Platformを大規模に管理できるようにするための プレミアム機能 • 設定を有効にすることでより多くの管理機能を利用可能に より多くの制御 より少ない労力 より多くのインサイト [参考] マネージド環境の概要 - Power Platform | Microsoft Learn https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-platform/admin/managed-environment-overview?WT.mc_id=DX-MVP-5005072 13
マネージド環境で利用可能な機能の例 [参考] マネージド環境の概要 - Power Platform | Microsoft Learn https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-platform/admin/managed-environment-overview?WT.mc_id=DX-MVP-5005072 14
マネージド環境のライセンス要件 • マネージド環境にアクセスするすべてのユーザーにスタンドアロン版 ライセンスが必要 <例> • • • • Power Apps Premium Power Automate Premium Power Automate Process Dynamics 365 Enterprise など POINT マネージド環境の 利用者は スタンドアロン ライセンスが必須 POINT 現時点では「従量課金」 では要件を満たさない ので注意! [参考] ライセンス - Power Platform | Microsoft Learn https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-platform/admin/managed-environment-licensing?WT.mc_id=DX-MVP-5005072 15
マネージド環境の機能紹介 16
Power Apps と Power Automate のライセンス使用状況(プレビュー) • ライセンス状況を監視し、必要な対策を可視化 • ライセンスに問題がある環境を特定 [参考] Power Apps と Power Automate のライセンス使用状況を表示する (プレビュー) - Power Platform | Microsoft Learn https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-platform/admin/view-license-consumption-issues?WT.mc_id=DX-MVP-5005072 17
ウェルカムコンテンツ(プレビュー) • Power Apps利用可能な環境の説明、ガイドラインや学習コンテンツ への誘導メッセージの表示が可能 POINT Markdownで 記載可能 [参考] 作成者のウェルカム コンテンツを有効にする (プレビュー) - Power Platform | Microsoft Learn https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-platform/admin/welcome-content?WT.mc_id=DX-MVP-5005072 18
ウィークリー ダイジェスト • 週次での利用状況メール配信 • 一定期間利用されていないアプリ・フロー • よく利用されているアプリ・フロー POINT 「テナントレベルの 分析」の有効化が 必要! [参考] 使用状況の分析情報 - Power Platform | Microsoft Learn https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-platform/admin/managed-environment-usage-insights?WT.mc_id=DX-MVP-5005072 19 19
共有制限 • キャンバスアプリの共有範囲を制限 • 制限なし • セキュリティグループとの共有を除外 • 共有を許可するユーザーの最大数を設定 POINT 設定後、反映まで 最大で1時間かか る可能性あり [参考] 共有制限 - Power Platform | Microsoft Learn https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-platform/admin/managed-environment-sharing-limits?WT.mc_id=DX-MVP-5005072 20
Copilotでアプリの説明を作成(プレビュー) • キャンバスアプリの説明をAIが生成 [参考] キャンバス アプリを保存して公開する - Copilot でアプリの説明を作成する (プレビュー) - Power Apps | Microsoft Learn https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-apps/maker/canvas-apps/save-publish-app?WT.mc_id=DX-MVP-5005072#create-anapp-description-with-copilot-preview 21
既定の環境ルーティング(プレビュー) • 初めてPower Appsにユーザーがアクセスした際に、専用の個人向け 開発者環境を提供 • 「既定の環境」がすべてのユーザーで共有するSharePointのような共有環境 であるのに対して、OneDrive for Businessのような個人環境 環境ルーティング 既定の環境 ぱんだ Corp (default) 開発者環境 ぱんだA 開発者環境 ぱんだB POINT 開発者環境 ぱんだC テナント設定の 「開発環境の割り 当て」が「すべての ユーザー」に設定 必要 [参考] 既定の環境ルーティング (プレビュー) - Power Platform | Microsoft Learn https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-platform/admin/default-environment-routing?WT.mc_id=DX-MVP-5005072 22
Power Platform Advisor(プレビュー) • マネージド環境内のアプリ推奨事項を提案 • 所有者がいないアプリ • 過去60日使用されていないアプリ • すべてのユーザーと共有されているアプリ など POINT 「テナントレベルの 分析」の有効化が 必要! • Power Platform Admin V2 コネクタ(プレビュー)を使用した自動 化も可能 [参考] Introducing Power Platform Advisor | Microsoft Power Apps https://powerapps.microsoft.com/en-us/blog/announcing-the-public-preview-of-power-platform-advisor/ [参考] Use Power Platform Advisor (preview) - Power Platform | Microsoft Learn https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-platform/admin/power-platform-advisor?WT.mc_id=DX-MVP-5005072 23
環境グループ(プレビュー) • マネージド環境の設定をまとめて設定可能 POINT 「限定プレビュー」 申し込みでいち早 く確認可能 [参考] Power Apps accelerates the shift toward modern, AI-infused apps with governance at scale | Microsoft Power Apps https://powerapps.microsoft.com/ja-jp/blog/power-apps-accelerates-the-shift-toward-modern-ai-infused-apps-withgovernance-at-scale/ 24
マネージド環境を利用した管理の例 25
以下の設定を行った場合のシナリオ • 既定の環境ルーティング • ウェルカムコンテンツ • 共有制限 • AIによる説明の生成を有効にする • ウィークリー ダイジェスト
利用者 – Power Appsポータルにログイン 環境名が 「ユーザー名」 Power Apps 触るぞ! ① 「既定の環境ルーティング」で マネージド環境の「開発者環境」を作成 ② 開発者環境に移動し 「ウェルカムコンテンツ」が表示 27
利用者 – キャンバスアプリ作成 キャンバスアプリ できた! ③ キャンバスアプリを作成・公開 ④ 「AIによる説明の生成」でアプリの説明が自動入力 28
利用者 – 共有 同僚につかって もらおう! ⑤ 「共有制限」で2名以上の共有ができない 29
管理者 – 利用状況の確認 アプリの利用 状況は? ① 「ウィークリー ダイジェスト」で毎週 の利用状況確認確認 ② 60日間 使われていないアプリを 「Power Platform Advisor」で削除 30
さいごに 31
マネージド環境 vs CoEスターターキット CoEスターターキットは必要ない? <マネージド環境> • 公式にサポート • 今後もさらなる機能追加に期待 <CoEスターターキット> • 未サポート ※ コミュニティの有志が作成したツール • 定期的なアップデート作業が必要 • マネージド環境ではカバーしていない機能 決めるのは「あなた」です ※ 組織の要件しだいです Power Platform 管理者は、 組織において、利用者に安心を与える存在 Power Platform の価値を最大限引き出すことのできる存在 32
THANK YOU ! 33