公衆衛生学会2023_口演資料_しきさいちゃん(G-COM-C)

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November 02, 23

スライド概要

JAXAの人工衛星しきさい(G-COM-C)の観測プロダクトを公衆衛生に適用する取り組みを発表しました。みなさんも「しきさいちゃん」で分析して発表(推し活)しましょう

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行政保健師の仕事と子育てを両立しながら博士号(保健学)を取得。保健医療福祉分野の皆さんのお役に立てるよう、GIS(地理情報システム)で街と人の健康を地理空間的に見える化したり統計解析しています。奨励賞(日本公衆衛生学会)、ノミネート賞(内閣官房主催イチbizアワード)を受賞。大阪医科薬科大学 公衆衛生看護学分野 助教。

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各ページのテキスト
1.

GISと気候変動観測衛星を用いた熱中症 対策の地域別介入優先順位決定方法の検討 サテナビ HP 堀池諒1), 板谷智也2), 中井寿雄3),田中 健太郎4) 1)大阪医科薬科大学看護学部公衆衛生看護学分野 2)宮崎大学医学部看護学科 3)金沢医科大学看護学部 4)大阪公立大学看護学部 第81回日本公衆衛生学会総会 第16分科会2「保健所・衛生行政・地域保健」 演題番号:O-16-2-1 セッション日時:11月2日(木) 13:55〜14:55 会場:第7会場(つくば国際会議場 会議室405) 1

2.

日本公衆衛生学会 COI開示 演題発表に関し発表者らに 開示すべきCOI企業等はありません。

3.

自己紹介 堀池 諒 @GISPHN #GIS保健師 #博士(保健学) #EBPM #オープンデータ 大阪医科薬科大学 看護学部 公衆衛生看護学分野 助教 GISの連載を開始しました→ 保健師ジャーナル2023年8月号 3

4.

目的 ▶熱中症対策を実際に観測された温度に基づいて実施 ▶エビデンスに基づき介入する地域を決定できる ▶GIS(地理情報システム)と気候変動観測衛星「しきさい」 を用いて65歳以上人口を小地域単位(町丁・字)で検討 4

5.

方法 ▶大阪府吹田市を対象エリア ▶2023年7月27日の観測データを利用 (最高気温39.5℃を最寄りのアメダスで記録した日) ▶地表面温度データは JAXA(宇宙航空研究開発機構)が運 用する気候変動観測衛星「しきさい」が観測 ▶小地域単位の65歳以上人口は estat より国勢調査デー タをダウンロード 5 背景地図として地理院タイル、行政区域として国土数値情報を使用

6.

方法 しきさいちゃん サテナビ HP 分解能250m 観測誤差2℃以内 世界でJAXAだけの技術! JASMES HP

7.

結果 JASMES HP 250m

8.

結果 地表面温度 等高線 65歳以上人口

9.

結果 53℃ 54℃ 55℃ 56℃ 57℃ 58℃

10.

結果 区分 58℃小地域 57℃小地域 56℃小地域 55℃小地域 54℃小地域 53℃小地域 合計 65歳以上 地域数 地域割合 65歳以上人口 人口割合 3 6 19 36 38 21 123 1.5% 3.1% 9.8% 18.6% 19.6% 10.8% 63.4% 1,775 1,399 7,238 14,263 20,941 10,124 55,740 2% 1.6% 8.2% 16.1% 23.7% 11.4% 63%

11.

結論 ▶GIS と気候変動観測衛星しきさい(G-COM-C)を用い ると、250m という精細な地域ごとの実際に観測された 地表面温度分布が利用できた。 ▶地表面温度別の居住人口を算出でき、熱中症対策立案や 評価を数値に基づいて実施することが可能 ▶今後は熱中症搬送者数や死亡者数を用いて分析したい 11

12.

謝辞 しきさい(G-COM-C)データ利用に関し ご支援をいただきありがとうございました! 国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 JAXA 第一宇宙技術部門 衛星利用運用センター SAOC ご担当者様 12