11K Views
August 01, 23
スライド概要
2022年 第81回公衆衛生学会総会にて口頭発表したスライドです
行政保健師の仕事と子育てを両立しながら博士号(保健学)を取得。保健医療福祉分野の皆さんのお役に立てるよう、GIS(地理情報システム)で街と人の健康を地理空間的に見える化したり統計解析しています。奨励賞(日本公衆衛生学会)、ノミネート賞(内閣官房主催イチbizアワード)を受賞。大阪医科薬科大学 公衆衛生看護学分野 助教。
GISと人流データ及びPLATEAUによる 滞在人口の経年比較 堀池諒1), 板谷智也2), 中井寿雄3) 1)大阪医科薬科大学看護学部公衆衛生看護学分野 2)金沢大学医薬保健研究域 3)金沢医科大学看護学部 第81回日本公衆衛生学会総会 第13分科会「健康危機管理」13-2 演題番号:O-13-2-5 セッション日時:2022年10月9日(日) 11:00〜12:00 会場:第8会場(YCC県民文化ホール(練習室5)) 1
COI開示 発表者名:堀池諒、板谷智也、中井寿雄 ▶演題発表に関連し、発表者らに開示すべきCOI関係にある 企業などはありません。 2
目的 ▶COVID-19対策のモニタリング指標の1つが滞在人口 ▶GIS(地理情報システム)*を用いて2019年~2021年 における滞在人口の経年的・地理的増減を明らかにする ▶3Dの建築物データを重ね合わせ、滞在人口分布エリア の特徴を明らかにする *GIS:パソコンで地図を作り、色々なデータを重ね て分析し、データを地理的に可視化するシステム 3
方法 地図 人流データ 鉄道 建物用途 4
方法 3D都市モデル ▶1km四方のエリアに何人いるかわかる ▶建物等の高さや用途、構造等がわかる ▶2019~2021年の1ヶ⽉間における1 日あたりの平均値 ▶全国56都市の3D都市モデルを国土交 通省がPLATEAUプロジェクトとして運用 https://www.soumu.go.jp/main_content/000746696.pdf https://www.mlit.go.jp/plateau/about/ 5
人流オープンデータ 2019/12 -滞在人口- 2020/12 2021/12 大阪府人口密度(約4,600人)以上のメッシュ (2019→2020→2021) ・最小値:4,635→3,608→3,588 ・最大値:162,589→95,843→128,809 6
人流オープンデータ 2019年を1とした 2020年増減比 -増減比2019年を1とした 2021年増減比 大阪府人口密度(約4,600人)以上のメッシュ (2019→2020→2021) ・最小値0.3→0.3 ・最大値1.36→1.36 7
3D都市モデル ▶滞在人口が多いエリアの建物を 用途別に色分け 都市計画基礎調査実施要領(令和3年5月改訂 国土交通省都市局) 8
業務施設 商業施設 住宅,共同住宅 店舗兼用住宅 文教厚生施設 建物用途ごとに分布エリアが異なる。流行リスクに合わせたエリア別介入の目安となり得る。 9
結論 ▶GISを用いることで人流及びエリアの特徴が明らかと なった。 ▶本研究はオープンソースのGISソフト、オープンデータ であるデータを用いているため、誰もが無償で同様の分 析を実施可能である。 ▶より詳細な人流データは高額であるため、EBPM推進 のためにオープンデータ化の推進が望まれる。 ご清聴ありがとうございました 10