「人間>思考>兵器」 ~ アジャイルさが求められる環境で成果を出すために大切なこと

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January 09, 25

スライド概要

Agile Studio のディレクターとして、新しい開発拠点である Agile Studio Park FUKUI BASE(ASPFB) の立ち上げを経験してみてわかったことは、OODAでおなじみジョン・ボイドが言うところの「人間、思考、兵器の三位一体」の大切さです。
ここでの「兵器」とは、拠点としてのASPFBを、「思考」とはASPFBを立ち上げるための作戦やプロセスを、「人間」とはASPFBに関わってくれた社内外の人たちだと考えてください。もちろんそれぞれの要素はどれも重要なのですが、アジャイルさ(不安定な状況でのスピード感)が求められる環境では、各要素の連携と優先度を意識することで成果に繋がりやすくなります。
不安定さが増す環境において、プロダクトの開発や組織の変革などのハードな取り組みをされている方々にとって、何かのヒントになれば幸いです。
(「兵器」であるASPFBのポイントは、ぜひ現地現物でご確認ください。見学随時受付中です)

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本業は永和システムマネジメント http://agile-studio.jp のアジャイル実践者。副業で福井県のCDO補佐官としてDX支援やってます。

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各ページのテキスト
1.

「人間>思考>兵器」 アジャイルさが求められる環境で成 果を出すために大切なこと RSGT2025 2025.1.8

2.

福井県CDO補佐官 岡島 幸男 永和システムマネジメント 取締役 CTO/ Agile Studio ディレクター / 未来デザイン室 室長 福井大学 非常勤講師(ソフトウェア工学) 2

4.

アジャイルさが求められがちな人たちへ ● プロダクトマネジメント:プロダクトマネージャ・オーナー ● 事業運営:経営者 ● 組織変革:チェンジリーダー

5.

究極のスポンサーセッションをお届けしたい ● 自社新拠点のアピール・宣伝をあからさまに、隠さずに ● 皆さんにとって有意義な話題を満々に盛り込むことで ● 皆さんの認知をアップデートし、行動変容を促す

6.

結論:ジョン・ボイドの金言に従え 「人間、思考、兵器、この順序を守れ!」 1. 2. 3. 人間:戦略や戦闘の中心は人間であり、彼らの意思決定能力や柔軟性が最も 重要。人間の直感や経験、チームワークが戦局を左右する。 思考:状況を分析し、適切な戦略や戦術を考える思考プロセス。ボイドの提唱し たOODAループ(Observe-Orient-Decide-Act)は、この思考プロセスを体系化 したもの。 兵器:思考で導き出された戦略を実行するための手段としての兵器や技術。た だし、最新の兵器を持つことよりも、それを効果的に活用する人間と戦略が重 要。

7.

人間編

8.

1.人で戦略を示す ~企画を気持ちよく通すために

9.

拠点は作って終わりではない

10.

実際の企画書 新拠点 Agile Studio Park の意義 内部環境分析 外部環境分析 ● ● アジャイル開発の一般化による 競争激化(アジャイルバブル崩 壊の恐れ) 福井県内においてもますます厳 しい採用競争(知名度) ⇒ 圧倒的かつ持続的なブランドとな る必要性 ● ● 新拠点 意義 Agile Studio はじめ働きやすい 職場環境は当たり前に 良い環境なのに低い自尊心(知 名度・地元存在意義?) ⇒ 誇りをもってワクワク働く象徴が 欲しい 「Agile と言えば永和らしいぞ」と全国民に知ってもらいたい。 そのためのインパクトあるきっかけを! 1. 2. 3. マーケティング・営業・開発・採用まで「戦略的&機動的」に利用できる 社員にとってのインパクト、ワクワク感が演出できる 地域にとって重要かつ優良な会社であることがアピールできる

11.

そこで働きたい人を見つけることファースト ● 全社戦略との整合性は当然 のこととして ● 企画書を書く前に、入居して 欲しいチームを真っ先に誘っ た ● 彼らが戦略を実現する

12.

実際の企画書 新拠点 Agile Studio Park の意義(続き) 1. 戦略的&機動的な利用 ○ ○ ○ ○ 2. 社員にとってのインパクト ○ ○ 3. 本質は、Agile Studio の原点である「共創開発拠点」。 駐在する開発チームは、時局に合わせ戦略的に選ぶ。今なら北國銀行。金融DX事業の成長 は優先度が高く、継続受注や拡大するためのコミュニケーションの拡大も狙う。 駅に近く、見込み顧客層である全国の金融機関からの見学を誘致しやすい。 学生にも積極的に見学してもらうことで、採用面でのインパクトも高い。 ワクワク感。新幹線効果のある今こそ、FUKUMACHI BLOCKに構えることが重要。 時流に乗ることは、経営ビジョンである、アジリティの具現系。 地域に対するアピール ○ ○ 市街地に出すことで、健全で優良な会社であることの表現。 学生とその親や学校に対する認知度向上。

13.

事業戦略と人の想いがかみ合うポイントを探す

14.

2.よい共犯関係 ~ パートナーとの共創による創発

15.

率直なフィードバックがもたらす価値

16.

率直なフィードバックがもたらす価値

17.

率直なフィードバックがもたらす価値 こんな素材は普通内装に使いません! 私、福井と恐竜が大好きなんです! CM用にドローン飛ばしますか!

19.

3.べたなストーリー ~より多くの人に共感いただくために

20.

先人が築いてきた想いを背負い

21.

開発拠点からのスタート 2018年 Agile Studio Fukui 開設 (本社 1F) 2019年 ASF Co-Class 開設 (本社 4F) 2020年 Agile Studio スタート (コンサル部隊合流)

22.

ブランドとしての Agile Studio 築き守りたいブランドイメージ ● アジャイルにおける長年の実績 ● リモート時代に適応した共創の場 ● 組織やチームを元気にする

23.

アジャイルをもっと日本に広めたい 取り組み Agile Studio ウェビナー/カフェ Agile Studio Webサイト メルマガ 外部イベントスポンサー Agile Studio 見学 Agile Studio サロン/Friends (コミュニティ)

25.

なぜ今さら新拠点をつくるのか

26.

ESM をさらに飛躍させるため 2018 2020 at representing

27.

発射台をつくりたい 2018 2020 at representing 2024 leveraging

28.

人間を飛躍させる ● 良い発射台としての拠点 ○ 人が集まってくる ○ 対話する ○ 無我夢中でモノづくりをする ○ アイディアがわいてくる ○ ビジネスが生まれる 「人間、思考、兵器、この順序を守れ!」

29.

4.持ちつ持たれつ ~社内ステークホルダー対応

30.

拠点の場合は社内全部門がステークホルダー ● 偉い人のお願いを聞くだけでなく、お願いをする ○ なので戦略との整合性が重要で大前提 ● 実際に管理してくれる管理部門を置き去りにしない ○ マーケティング目線と、管理目線。こだわりのあるポイントをあえて、 ずらす

31.

思考編

32.

5.制約を活用する ~メリハリのつけ方

33.

4か月弱で立ち上げる

34.

9/22 ふくいGirls未来のテックリーダープロジェクト

35.

スケジュールは雄弁に語る 9月22日、この拠点のコンセプトを表現し、注目を集 めることができるイベントの予定がある。どうしてもこ の場所でこのイベント開催したい! ● なぜこのスケジュールなのかをパートナーである設計会社に理解・納得し てもらうことに心血を注ぐ ● 理由が明確になることでパートナーも判断に迷わない ○ 工期を短縮しつつコンセプトを実現できるデザインへ ○ ネットワーク工事は後回し

36.

6.よきライバルを見つける ~差別化要因を重視する

37.

同じビルに入居する同業他社 ● 他人と比べるなら、ここだけは負けない、というポイントを作れ ● ポイントは客観的事実である必要はない ● 大事なのは、ここだけは負けない、と語れるかどうか ● エレベーターピッチを何度もやってみること

38.

7.直感からロジックを組む ~感覚重要

39.

運命を感じたらそれを理屈に落とせ ● 新幹線効果で騒がれているので それなりの理由は作れる状況だ が…。 ● 内覧の日、窓から本社が見える 部屋を紹介された ● 直感的にここに拠点を作るしかな いと思えた。これぞ運命

40.

8.コアコンセプトは独断で ~腹をくくる

41.

新拠点に込めたコンセプト

42.

https://esm.co.jp/vision

43.

Agile Studio ×

44.

「共に創り、共に育まれる」の先にある境地 「共創拠点」 Agile Studio Fukui 「共育拠点」 ASF Co-Class

45.

共に遊ぶように無我夢中で仕事する 「共創拠点」 Agile Studio Fukui 「共育拠点」 ASF Co-Class 「共遊拠点」 Agile Studio Park FUKUI BASE

46.

デザインコンセプト:パーク&ガレージ Agile Studio Park FUKUI BASE Park = Garage +

51.

ご利用・ご見学お待ちしております

52.

KAG・CL・ESM合同LT(2024/11/30)

53.

AgileJapan北陸サテライト( 2024/12/14)