金融プラットフォーム開発の面白さ

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July 13, 26

スライド概要

Finatextは金融サービスの本来の価値を再発明することをミッションに、GoやAWS、gRPCといったクラウドネイティブ技術で基幹システムを刷新しています。証券ビジネスプラットフォーム(BaaS)はマルチテナント構造を採用し、口座管理や税計算など共通機能をAPIとして提供し、パートナーは独自体験に集中できます。また、抽象度の高い設計により複数サービスで機能を再利用可能にし、証券業界初のパスキー認証など先進的な認証基盤も実装しています。

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各ページのテキスト
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Welcome Fintech #6 夏の大トーク大会 ! 金融プラットフォーム開発の 面白さ Finatext | Kobayashi Takuma (@takuma5884rbb) © 2026 Finatext Holdings Ltd.

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ABOUT ME 小林 拓磨 Kobayashi Takuma @takuma5884rbb CAREER ROLE エンジニア 4 年目 フルサイクルエンジニア RECRUITING HOB BY 新卒採用リーダー 料理とランニング © 2026 Finatext Holdings Ltd. 2

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ABOUT F I N AT E X T Finatext は、金融サービスのあり方への問題意識から創業しました。 現状の課題 解決に必要なこと F I N AT E X T の ア プ ロ ー チ 金融の便益が、 一部の人にしか届いていない 全システムの質の向上 × 業務・サービスの変革 金融機関とともに変革する 「パートナー」 本来、金融サービスは人々の生活をもっと豊 かにするポテンシャルを持つはず。 基幹からフロントまで全てのシステムと、業 務・サービスの両方を変えることが不可欠。 AI 中心のテクノロジーで基幹システムとデー タ基盤をアップデートし、業務とサービスを 連続的に変革。 GROUP MISSION GROUP VISION 旧来の複雑さにとらわれず、ゼロからサービスとして組み直す。 誰もが自然に使えて、安心して頼れる金融を、あたりまえに。 金融を“サービス”として再発明する 金融がもっと暮らしに寄り添う世の中にする © 2026 Finatext Holdings Ltd. 3

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IMAGE VS REALITY 金融システム開発の「イメージ」と、 Finatext の「実態」。 世間のイメージ Finatext の実態 ✕ COBOL が動くレガシーな巨大システム ○ Go 、 AWS 、 gRPC ✕ ウォーターフォールと分厚い仕様書 ○ 細かいデプロイ粒度で、小さく頻繁にリリース ✕ 「触るのが怖い」基幹システム ○ 万が一に備えたロールバック体制で、 細かくリスクコントロール ✕ ベンダー任せ開発・運用 ○ 業務設計や BPO まで一気通貫で伴走 © 2026 Finatext Holdings Ltd. 4

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SECURITIES BaaS 証券サービスに共通して必要な機能を、 API として提供しています。 証券サービス A 証券サービス B 証券サービス C API API API S E C U R I T I E S B U S I N E SS P L AT F O RM 証券ビジネスプラットフォーム「 BaaS 」 証券口座の管理 残高の管理 税計算 ほか共通機能 口座開設・審査・維持 保有資産・取得単価 特定口座・ NISA ・損益通算 注文・約定、入出金 など どの証券サービスにも必要な機能を基盤が共通提供するから、パートナーはサービス独自の体験づくりに集中できる。 © 2026 Finatext Holdings Ltd. 5

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SECURITIES BaaS #1 「残高」を因数分解すると、ズレの連鎖が見えてきます。 残高 コアデータ 取得単価 購入価格+手数料 損益 税金 売買の価格差 法律に従い計算 トータルリターン 分配金まで考慮 さらに 外国株なら「為替」計算。 NISA の非課税枠は時価ではなく「簿価」で管理される。 ズレは連鎖する 約定で金額がズレる 取得単価がズレる © 2026 Finatext Holdings Ltd. 損益がズレる 税金までズレる 6

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SECURITIES BaaS #2 単なるマルチテナントではない、「二重マルチテナント」という構造。 約 50 マイクロサービス 33 プロダクト 6 チーム で内製 証券ビジネスプラットフォーム BaaS 証券会社 A プロダクト 1 証券会社 B プロダクト 2 プロダクト 3 プロダクト 4 テナントごとに異なる外部接続先や DB は、アプリケーションコードから透過的に切り替えて、ビジネスロジックの共通化を守る。 © 2026 Finatext Holdings Ltd. 7

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INSURANCE & CREDIT 保険とクレジットにも、全く違う顔をした手強さがあります。 INSURANCE Inspire CREDIT Crest 保険ビジネスプラットフォーム クレジットプラットフォーム 商品は実体ではなく「契約のテンプレート」 借入と返済を繰り返す循環型ライフサイクル 状態は上書きせず、履歴を積み上げる 理論で議論し、モジュラーモノリスを採用 EC の SKU ・在庫とは主語が違う。データの主体はあくまで「契約」。 事故のあとに特約を解約されても、事故時点の契約状態を再現して査 定する。 残高・日割り利息の計算がどんどん複雑になる。 法規制で縛られた状態遷移は、 Go のジェネリクスでコンパイル時に 検証。 今日はダイジェストのみ。どちらも、それだけで一本の発表が組めるほど奥深い領域。 © 2026 Finatext Holdings Ltd. 8

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RIGHT ABSTRACTION #1 一つの機能が、複数のサービスから、絶妙に違うユースケースで使われます。 プラットフォームは単一プロダクトではなく、運用とパートナーのビジネス展開までを見据えて設計する。 サービス A のユースケース ある機能 例 : 口座開設、入出金、 サービス B のユースケース 通知、認証 … 絶妙な違い 全く異なるわけでも、完全に 同じわけでもない。 サービス C のユースケース 設計には両極の失敗がある ✕ 具体的すぎる 特定ユースケースに寄り、再利用性が低い。類似 実装を再生産してしまう。 ○ 使いやすい抽象度 複数サービスで使い回せて、システムの汎用性が 最も高い状態。 © 2026 Finatext Holdings Ltd. ✕ 抽象的すぎる 利用側が足りないロジックを個別実装。使わない 場合と同等の労力に。 9

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RIGHT ABSTRACTION #2 「 Slack に投稿する」ではなく、「外部サービスに投稿する」と設計します。 例 : 「ログを Slack に投稿する」機能を作ったあとで、 Discord にも投稿したくなったら? ✕ Slack API を直接呼ぶ ○ 「外部サービスにログを投稿する」 Slack ログ発生箇所 Slack API ログ発生箇所 抽象 IF Discord Slack のインターフェースに依存した実装に。 内部実装を用意して呼び分けるだけ。 Discord 対応は大改修になる。 汎用性が最も高く、横展開が容易。 「適切な抽象度」を探り当て、開発を続けながら維持するのは、言葉以上に難しい © 2026 Finatext Holdings Ltd. 10

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P L AT F O R M LEVERAGE 基盤側のひとつの実装が、証券業界初のパスキー認証になりました。 Enabling Team 発・社内 OSS 2025 年 8 月・スマートプラス clearance 証券業界初のパスキー認証 Ory Hydra + Amazon Cognito + 独自マルチテナント層の 第一弾は三菱 UFJ アセットマネジメント「 mattoco+ 」。 認証認可基盤。パスキー( WebAuthn )対応を基盤側に組み 以降、パートナー企業のサービスへ順次展開。 込み。 パートナーは追加費用なしで、フィッシング耐性のある次世代認証を利用可能に 出典 : スマートプラス プレスリリース( 2025 年 8 月 6 日) https://smartplus-sec.com/news/press/20250806 © 2026 Finatext Holdings Ltd. 11

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RECAP 金融プラットフォーム開発の、面白さの正体。 01 02 「使いやすい抽象度」の探求 03 プラットフォームのレバレッジ 法規制、監査、お金の正確性。破れないか 複数サービス・絶妙に違うユースケース。 基盤に載せた工夫は、全パートナー・その らこそ、設計の前提が明確になる。 答えのない設計判断に向き合い続ける。 先の全エンドユーザーに一気に効く。 絶対に破れない制約 制約が厳しいほど、設計はクリエイティブになる。 © 2026 Finatext Holdings Ltd. 12

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BOOK & INDEX 今日話せなかった内容は、技術同人誌でお楽しみください。 INDEX — 今日話せなかった内容 BOOK Finatext グループ 技術同人誌 クラウドネイティブ編 横断的技術編 証券 BaaS 保険・クレジット 電子版はこちら techbookfest.org データ・ AI © 2026 Finatext Holdings Ltd. Platform Engineering / Two Person Integrity などの守りの仕 組み Enabling Team / 業務 AI アシスタント Alfred / AI 営業アシスト FAA 複雑な法規制対応。 FIX ・ ITCH ・専用線などの外部システム接続 約款のデータモデル化 / BiTemporal Data Model / Type-safe FSM 100TB 規模のオルタナティブデータ基盤と、データ ×AI の事業展 開 13