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September 09, 26
スライド概要
神経性やせ症(拒食症・神経性食欲不振症)の基本概念や特徴的な症状、脳や心理面のメカニズム、治療法について解説します。低体重、体重増加や肥満への強い恐怖、ボディーイメージの歪み(身体像障害)といった主要な特徴をはじめ、偏った食事、異常な食べ方、吐き出し(チューイング)、他人に多く食べさせたがる行動や大食い動画への執着など、食行動に現れる具体的なサインを解説しています。
また、過活動や過食・排出行動が伴うケース、思春期・青年期の女性に多く見られる発症傾向についても触れています。背景にある心理的要因として、完璧主義やコントロール感への執着、成熟拒否、親の干渉への抵抗、外見への過度な固執などを取り上げ、さらに飢餓状態によるレプチンの減少や脳の認知の柔軟性低下がもたらす固執のメカニズムを紐解きます。
治療面では、特効薬が存在しない中で、やせ願望を抱えつつも食事を摂り体重を回復させることが本質である点、カウンセリングや体重測定の頻度制限(週1〜2回)、入院治療における段階的なカロリー増量プログラム(リフィーディング症候群への注意や経鼻胃管の利用など)についてわかりやすく解説しています。
精神科医、大学教員かつYouTuberです。資料は講義での使用OKです。 私がYouTubeで使用している資料につき公開をご希望の方がいたら、該当する動画のコメント欄でお知らせください。
神経性やせ症 の基本
拒食症 神経性食欲不振症 神経性無食欲症 神経性やせ症 Anorexia Nervosa
神経性やせ症 A 低体重 B 体重の拒絶 拒食、肥満恐怖・痩せ願望 C 認知の歪み 身体像障害、痩せの深刻さの否認 自己評価が体重・体型に過剰に左右される
やせ 願望 単なる美容的な欲求とは異なる 自己価値やコントロール感を 痩せでしか獲得できないというとらわれ
頻繁に 体重測定 しては一喜一憂
食べ物の カロリー表記を 気にする
肥満恐怖 拒食 単に「太るのが嫌」という一般的な感 情とは異なる。 わずかな体重増加や食事に対しても、 強い不安や罪悪感を抱く。
食べる量が 少ない
偏った食事
調理方法や 盛り付けに口出し
食べ方の異常 細かく刻んだり 奇妙な味付けをしたり 噛む回数が多かったり やたら時間がかかったり 順番にこだわったり
身体像障害 ボディイメージの障害
肥満恐怖 やせ願望 低体重
神経性食欲不振症 神経性無食欲症 食欲がない?
食べ物に関する思考に とらわれている 食食 食 食食食食 食食 食食食 食 食 食 食
口に入れて 噛んで味わって 吐き出す人も
YouTubeなどで 沢山食べるのを 見たがる人も多い
家族等に 沢山食べさせたがる
食への関心は 強いのに 食べるのが怖い
約半数に 過活動
過食が伴うことが多い
カロリーを出そうと 排出行動に およぶ人もいる
思春期~青年期 の発症が一般的
女性に 多い
普通はダイエットして ある程度で満足し 維持できないことも多い
痩せる過程で さらに痩せに とらわれるのが 神経性やせ症
ダイエットが 引き金を引く 体型への不満 「痩せ=良い」と認識する価値観 メディアの影響 などを背景とする
体重減少が 達成感や 自己統制感 をもたらし 体重増加や食事が 不安 と結びつく
脂肪細胞から出るレプチン の減少により 食事を報酬として認識する機能に 障害が生じ 食事制限が 報酬として 認識されるようになる
飢餓状態により 脳の認知的な 柔軟性が低下し 食事や体重への 固執が 持続する 病的な
成熟拒否 大人の体に 変化することに 不安を感じている 例もある
外見への 過度な固執 家族などが自分や他者の外見に 批判的なコメントをしているのを 聞いていると発症しやすくなる
親の干渉を 拒む心理が 拒食という形で 表れている 例もある
人間関係の苦悩、家庭環境、学業や将来への プレッシャーなど、対処に苦しむ状況を経験し 食べなければ 確実に減る体重の コントロール できるものに すがっている 例もある
50% 軽快 30% 改善 20% 慢性化 Fisher. Adolesc Med. 2003 PMID 12529198
治療薬は ない
① 体重の 回復 精神的 改善 ②
やせ願望や肥満恐怖がありながら 食事を摂り 体重を回復させること こそ治療
体重計 乗るのは週1~2回
体重がまだ そこまで減ってなければ カウンセリングで 治療されることもある
食事が困難で 入院することも多い 身体的拘束での経鼻胃管 が必要になることも
神経性やせ症 • やせ願望 • 肥満恐怖 • 身体像障害 • 過食・嘔吐 • 過活動