精神腫瘍学 がんと精神症状について
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February 27, 22
スライド概要
癌と精神症状について精神科医としてYouTubeで解説するのに使用した資料です。レクチャーなどでの使用OKです。
精神科医、大学教員かつYouTuberです。資料は講義での使用OKです。 私がYouTubeで使用している資料につき公開をご希望の方がいたら、該当する動画のコメント欄でお知らせください。
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各ページのテキスト
Cancer 蟹 ラテン語で
がん患者の 半数に 約 精神的問題が 生じる
がん患者の精神障害 気分障害 適応障害 主にうつ病
がんによる症状や 治療の副作用での せん妄 も生じうる
抗がん薬の副作用で 認知機能に影響 がでることも
がんに関する 精神的問題を扱う 精神腫瘍学
モリソン先生の ルールアウト 精神症状の潜む 身体疾患６６
抑うつ状態が最多 躁状態はほとんど起こらない
一般的な うつ病や不安症は 男：女＝１：２
一般的にうつ病 男：女＝１：２だけど がんに併存する 気分障害に 男女差なし
慢性的な疾患の経過で の続発性の抑うつ が生じうる
病名告知に対する 反応性の抑うつ が生じうる
がん患者の 自殺率は 一般人口の2倍 前立腺がん 膵臓がん 肺がん 頭頸部がん に多い
抑うつと同じくらい 不安が出現 特に診断早期
パニック発作などの 不安症状は • 強い痛み • 呼吸器症状 がある患者に 生じやすい
薬物療法の副作用や 栄養失調のため 約1/4で せん妄が生じる がんの末期症状としても生じる
外見的変化や 体の一部の喪失で 例：乳がん PTSD のDSM-5診断基準を満たす症状 が生じうる
モリソン先生の ルールアウト 精神症状の潜む 身体疾患６６
特に どんなときに 気をつける？
身体障害、栄養失調、激しい痛みなど がんの重篤な症状は 反応性精神症状の 予測因子
気分障害，アルコール依存症などの 精神障害の既往歴は 反応性精神症状の 予測因子
副作用の強い 抗がん剤は 反応性精神症状の 予測因子
頭頸部や乳房など 見た目に関わる手術は 反応性精神症状の 予測因子
家族がいない 友人が少い 適切な疾患教育をうけていない などの 不十分な支援体制 反応性精神症状の 予測因子
特に どんなことに 気をつける？
可能な治療を 提示することは 反応性精神症状に対する 保護因子
モリソン先生の ルールアウト 精神症状の潜む 身体疾患６６
未告知の患者では 精神症状は少ない がん患者の精神症状は 診断に対するショックによる 心因性のものと考えられる
メカニズムは不明だが 半数は 患者の 前に 身体症状が現れる 抑うつ症状が生じる 例）膵臓がん
生理的メカニズムが 直接 精神症状を 引き起こすがんもある • カルチノイド症候群 • 多発性骨髄腫 • 特定の肺がん 感情に影響するホルモンや神経伝達物質を分泌する