>100 Views
October 08, 25
スライド概要
株式会社GAIBAKO代表取締役。 ゲーム制作、AI研究、イラスト。
株式会社GAIBAKO AIをゲーム開発に 活用して楽をしたい 2024/7/9
自己紹介 GAIBAKOは面白いことを 追い求めている会社です。 GAI(ガイさん)と言います。 Xフォロワー24000人 ゲーム開発、イラスト制作、AI動画制作など 趣味 サルサダンス、ドラム、ピアノなど音楽大好きです。 最近ボイトレも始めました。声がいいらしいです。 いろんなことしてますが、絵描くのが一番好きです。
実績 ・2日で10万DLされたCrabhouseゲーム制作者。 ・なんかそこそこAIについてよく話してます。 ・細密画、トライバルアーティストとして活動。 ・個展開催 ・壁画アート多数 ・ボカロ曲MVイラスト製作 ・DJとして音楽イベントの主催 ・ボードゲームデザイン ・スノボウェアデザイン ・ネットラジオパーソナリティ ・AppStoreランキング1位獲得 ・二次創作小説投稿サイトでなぜか100万PV越え
本日の目的 ゲーム開発において 本当に活用できるAIは あるのか知る。
最新のAI情報と ゲーム開発
U ni t y AI Unityから発表された公式AI「Muse」「Sentis」 Muse:プロンプト入力で2D/3Dテクスチャ、スプライトアート、アニメーシ ョン、サウンドエフェクトを生成。 神ツール(になる気がする)現在オープンベータ。 Sentis:AIモデルをアプリの中に取り込める。ローカルでAI実行することによ るスピードアップが見込める。神ツールになる。
Luma AI スマホで手軽に3Dモデル生成。とてもリアル。
いうて 最新のはわかったけど、 実際に役にたつの?
簡単なゲームに おけるAI活用
Claude Artifacts 最近でてきたゲームチェンジャー 本当になんでもできる。ただし生成トークン数制限があるのでコツが必要。 業務活用レベルならかなり役に立つが、アプリとして完成したものが作れるかというと、けっ こう努力がいる。
ゲームを何で作るか Unity?UE?JS? 本当になんでもできる。ただし生成トークン数制限があるのでコツが必要。 業務活用レベルならかなり役に立つが、アプリとして完成したものが作れるかというと、けっ こう努力がいる。
ゲーム開発案件 活用
ゲーム開発の工程 企画 プロトタイプ製作 システム構築 グラフィック製作 3Dモデル製作 アニメーション エフェクト製作 音楽、SE製作 シナリオ製作 バランス調整 リリース
どの工程でAIを使う? 全てで使えます。 ・コンセプト、設定・ストーリー、システムなどのアイデア出し ・プログラムコード(プロトタイプやシステム構築)の生成 ・キャラクターデザイン、テクスチャ、背景、オブジェクト、ロゴなどの生成 ・CGモデル生成、リギング等の生成 ・アニメーションの生成 ・画像の認識+エフェクト等の追加 ・ゲームシステムの説明文やセリフの生成 ・登場人物・キャラクターのボイス生成 ・BGM生成
企画 Claude,Perprexity,ChatGPT Mapify,Figma テキスト生成AIで企画を詰める。 ゲーム製作において企画は超重要、というか一番大事。 AIをフル活用する。 ただし、AIに斬新なアイデアを思いつかせることは非常に困難。 (大体既存) なので、組み合わせしたりランダムにしたり深堀したりを繰り返しつつ、 自身のゲームプレイ経験と照らし合わせてイメージを膨らませていく。 AIに委ねるとつまらないものができる可能性が高いので、ここは自分のセンスの 発揮のしどころ。
ツール Claude ChatGPT Perprexity Mapify Figma シナリオ製作、ゲーム案壁打ち、プロット、マイルストーン、シ ステムフローチャートなど ゲーム案の調査。最新の話題のゲームなど マインドマップ。アイデアをより具体的に。 デザインアイデア。AIを使ってより柔軟に。
プロトタイプ製作 Claude artifacts, figma 画面構成、画面遷移、デザインなど、見た目に関する大枠を決める。 実際に思いついたゲームロジックをartifactsで簡単に再現してもらい 本当に面白いかチェックする。 figmaAIは画面を自動で作成してくれるし、自身で編集もできるので アプリ製作のワイヤーフレームを作成するのに適切。 まあ慣れているものならExcelでもNotionでもCanvaでもなんでもいい。 プロトタイプなんていらん!って人はそのままゲーム作成しながら考えたりする。
システム構築(プログラミング) Claude,Cursor,GithubCopilot ゲーム開発において最も必要で最も難解な部分。 ロジックの作成。 ゲーム画面の構成、ゲームの流れを決めて、それを要件として記載。 要件定義→クラス図の作成→各クラスごとにプログラム→デバッグ の流れが多い。 全て丸投げするとデバッグでえらい目に合うので、めちゃめちゃ小規模で ない限りは自分で見ながら次を考えた方がよい。
プログラミング×AI Cursorが神 プログラミングは正直作業でしかないので、AIが一番得意とするところ。 ClaudeやGPTでも指示すればプログラムを出してくれはするが、ツールとして 非常に使いやすいのがCursor。 Cursorはエディターなので、VisualStudio、VSCodeの代わりとして使う。 日本語で「こんな関数書いて~」ってお願いするだけで書いてくれるし、 バグがでてたら予測で直してくれる。 というか予測が優秀。同じような処理とか、別のクラスで書いた処理を反映させる時とか 全部自動で予測してくれる。 単純にプログラムする時間が短縮されるのでストレスフリー。 これ使った後に普通にプログラムすると、テキストを打つ量が違いすぎてストレスマッハ。 Github Copilotも予測してくれるが、エディターとしてはCursorが現状最強。
プログラミング×AI Github Copilot AIを活用した強力なコーディングアシスタント。主要なIDEに プラグインとして統合で き、リアルタイムでコード提案を行う。 コメントや関数名から意図を理解し、適切なコードを生成。プロジェクト全体の コンテ キストを把握し、一貫性のあるコードを提案する能力が特徴的。 単純な補完だけでなく、複雑なアルゴリズムやデザインパターンまで理解し、 提案でき る。ドキュメンテーションやテストケース作成もサポート。 既存の開発環境で使用できるため、学習コストが低く、すぐに生産性向上を 実感でき る。ただし、生成されたコードは常に検証が必要。
プログラミング×AI Claudeで作業の可視化 個人で作る場合でも、案件で作る場合でもゲーム開発はやることが非常に多い。 本来はNotionとかでマイルストーンや作業タスクを洗い出していたが、 「こういうゲームを作成するから、必要な機能洗い出して、3か月で作成するための マイルストーン作成して」 とかお願いするだけで完了。 クライアントにも印象がよい。 (ただし実装できる場合に限る) artifactsのおかげですべて可視化できる。 ちなみに、artifactsのコツとして、サンプルになるゲームや会社を指示すると、 それに応じてUIが変わったりデザインが反映されて一気にシャレオツになる。
グラフィック製作 StableDiffusion,Midjourney,DALL-E 背景グラフィック、UI構成、ボタンデザイン、スプライトアニメーション キャラクターデザイン、エフェクト製作、テクスチャ、ロゴ。 とにかく使おうと思えばいくらでも使える。 ただし、時間が溶ける。 こういうの!という完成図を頭の中でイメージしてからでないと 際限なく生成してよいものを求めてしまうので、ある程度妥協が必要。 著作権に注意。
コラム AIとゲーム プラットフォームによるAI規制 ゲーム配信プラットフォームのSteamでは 一時期AI生成物を使ったゲームの配信を 禁止していたよ。 今は、権利を侵害していないことを約束す ることを前提に許可しているよ。
3Dモデル製作 Tripo,Luma AI 3Dモデルを作成するAI。 なんて便利なんだ!と思ったりもしたが、精度はいまいち。 もちろん使おうと思えば使える・・・が、 AIを活用したゲーム!と主題をAIにすれば別だが、単純にゲームの中で 使うとなったらクオリティ不足。 実用にはまだ耐えない。 例えば「みんなのMOZOO」はテキストから生成された3Dモデルで交流するゲーム。 AIをテーマにすれば割といろいろとできないこともない。
アニメーション Unity Muse,T2M-GPT 3Dモデルを動かすモーションを製作できるAI。 Museはまだだが、T2M-GPTは環境構築が割と面倒ではあるが そこそこ実用的。テキストからモーションを作成できる。 が、自分の求める動きがクオリティ高くできるかは・・・ すなおにMixamo使った方が早くて確実かもしれない。 とはいえ、うまくいけばいろいろ活用の幅は広がりそう。 早くUnityMuseが一般公開されてほしい。
エフェクト Domo,RunwayなどV2V エフェクトに特化したAIツールはまだない(と思う) が、リアルタイムVFXツールの「Embergen」を使うと化ける。 EmberGenは炎や煙,爆発などに特化したGPUベースのツールであるため動作 が軽く,使いやすいうえに,最初から数十種類のプリセットが用意されている のでコストパフォーマンスが高い。 ここで作成したエフェクトをAIに放り込み、画風をアニメっぽくしたりすると ゲームにそのまま活用できる。 いじってないが、AfterEffectsに中間コマ補完のAI「FlowFrames」などがあ るようで、その辺もエフェクト製作に便利そうだ。
Embergen そもそもゲームに適している。 便利なものはAIを活用すればさらに便利に。
音楽、SE Suno,SOUNDRAW,Stable Audioなど 音楽に関するAIはかなり多数存在する。 が、ゲーム音楽やSEはすでに多数の優秀なフリー素材、有料素材が存在してい る。 わざわざAIで生成するメリットがあるかというと・・・そこまではない。 とはいえ、 「なんかこういうゲームのバトルでありそうな音」とかで SEを生成できるのは便利なこともある。 頭の中で鳴っているが検索できないなど。 もちろん、自分で作れるならその方が早い人もいる。 音楽AIの成長は目覚ましいものがあるが、なんでもいいならフリーでよくない? っていう感じ。
PV製作 Sora,Luma Dreammachine,Runway ゲームといえば広告。 動画製作も間違いなく必要になる。が、現状思い通りのものが作成できる 動画生成はない。 特に、ゲームの場合はコンテンツが決まっているので、一貫性が重要になる。 そういうのを意識しない動画構成にすることもできるので、やりようはある。 ゲーム画面+イメージ映像みたいな(昔のゲームCMみたいな) とはいえ、素材を気軽に作れるようになったのは間違いないので、 AI生成動画を活用した広告も増えつつある。 ゲームに関しても、 「プロの動画クリエイターが活用」する範疇では 大いに期待できる。adobeのアップデートにも期待。
まとめ ゲーム開発とAI
楽ができるかと言われるとやり方次第 プログラミングは良いが、 素材は難しい。 効率化を考えるとコーディングは非常に良い。 Cursorは今すぐにでも使い始めるべき。 (有料をお勧めする) Claude artifacts、figmaでのモックアップ製作も優秀。 だが、画像や3Dモデル、音楽に関しては微妙かもしれない。
素材は、時短で選ぶべきかどうか とにかく簡易的につくりたい! ならば選択肢。 AIだから優れている、というのは「スピード」のみ。 基本、金かけて優秀な人に依頼できるならその方がよい。 金ない、それっぽいものができればなんでもいい、流行りの AIつかってつくりたい。ってことであれば 著作権に留意することを前提にしたらよい。 だが、そうでないならもろもろ買った方が早いことの方が多い。
結論 既存過程の効率化に絞れば、ゲーム開発において AI活用は現時点でも非常に優秀。 完成品をつくるのでなく、既存業務を効率化、最適化する。 やはりClaude、ChatGPTなどのLLMは壁打ちに最適なのは 言うまでもない。 artifactsの登場でイメージを具現化しやすくなったし、 Difyなどのチャットボットでもゲームっぽいものは作成できる。 大がかりに作る場合においても、モックアップをまず作ってみるの はとても重要。 ゲーム製作のとっかかりの壁が低くなったのは間違いない。
GAI もしAIに興味があったり、もっと詳しく知りたい、セミナーやってほしい、 社内教育してほしいなどあれば気軽にご連絡ください! ゲーム開発、イラスト製作についてのご相談も歓迎です! xアカウント:@kamibukuro18
GAIBAKO タノシイをカタチに https://gaibako.com/