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May 01, 26
スライド概要
【講演内容】
MySQLの最新開発動向として、最新のアーキテクチャ変更やリリースモデルの進化、MySQL 9.7に向けた新機能やロードマップを解説します。OCIとの統合戦略やコミュニティとの連携強化、新機能の方向性について紹介します。
1. MySQLの開発動向とリリースモデル
- HeatWaveを中心とした進化の流れ
- LTS / 革新リリースモデル
2. MySQLの新戦略と開発方針
- OCIとの統合(Unified Vision)
- エコシステム拡大とコミュニティ連携
3. MySQL 9.7 Early Accessの概要
- 新機能の先行提供とフィードバックモデル
- コミュニティ版への機能拡張
4.今後の主な新機能トピック
- JSON Duality View
- OpenTelemetry対応
- OCI Key Management Service連携
- レポートアプリケーション/可観測性の強化
【発表者】
日本オラクル株式会社
テクノロジー事業開発ディレクター
Open Source Data Platforms
梶山 隆輔 氏
【イベント情報】
HeatWavejp Meetup #18
https://heatwavejp.connpass.com/event/387800/
HeatWavejpは、MySQL HeatWave の良さを知っていただき、参加者同士でノウハウやナレッジを共有できるユーザーコミュニティです。参加者同士のつながりを深めるため、以下の活動を行ってまいります。 COMMUNICATION *Slackやconnpassを活用したユーザー同士のコミュニケーションの場の提供 EVENT *オンライン/オフラインでのMeetupセミナーや勉強会の開催(隔月程度) SHARING *製品情報や最新アップデート、リリース情報の共有 INTERACT *参加者のコミュニティ・ネットワークやユーザー同士の交流を促進
MySQL 開発アップデート かじやまりゅうすけ
はじめに 現時点で公開されている情報を元に 作成しています ※の付いている項目は講演者の私見を大 いに含みます。オラクルとしての公式見解で はありません。
ここ数年のMySQLの開発になにが起きてたの? HeatWave, HeatWave, HeatWave … サービス名称は二転三転 2020年9月: MySQL Database Service -> 2020年12月: MySQL Database Service with Analytics Engine -> プレスリリース翌週: MySQL HeatWave Database Service -> 2024年3月: MySQL HeatWave Service -> 2024年7月: HeatWave -> 2025年夏頃: MySQL HeatWave 2023年4月 イノベーション・リリースとLTSリリースで 構成される新しいリリースモデルを発表 2024年4月にMySQL 8.4 LTSリリース
イノベーション・リリースと LTS(Long-term Support) リリースで構成される 新しいリリースモデルを発表 v8.3 v8.1 v8.4 LTS v5.7 v8.0 2015 v8.2 v9.0, 9.1, 9.2 ... 9.6 2020 v10.x ... 2025 高速クエリ処理 エンジン搭載した MySQL HeatWave リリース MySQLの第1世代クラウド・サービス MySQL Cloud Serviceをリリース v9.7 LTS* 機械学習機能 HeatWave AutoML リリース MySQLの第2世代クラウド・サービス MySQL Database Serviceをリリース サービス名称が HeatWaveに変更に 生成AI機能を統合した HeatWave GenAIリリース サービス名称が MySQL HeatWaveに変更に
MySQL 8.0のGAリリース後に追加された機能 データディクショナリ 共通テーブル式 (CTEs) Window 関数 ロール 透過的データ暗号化 ヒストグラム 降順インデックス ドキュメントストア マルチマスター・レプリケーション 不可視インデックス リソースグループ ロックオプション パスワード再利用ポリシー GA後 インスタントADD COLUMN LATERAL句 バイナリログ暗号化 CHECK制約 CLONEプラグイン JSONスキーマ検証 Hash JOIN VALUES文 InnoDB ReplicaSet InnoDB ClusterSet Generated Invisible Primary Keys
2026年ここまでの流れ 1月末 preFOSDEM MySQL Belgian Days 2026 MySQL開発チームの新体制と新方針の「三本柱」を発表 段階的に方針の具体策を発表 2/25, 3/23に、進捗の共有とコミュニティからのフィードバックをいただく MySQL Community Roadmap Webinar実施 次回は4/21の予定 5月末にはカリフォルニアにてイベントを物理開催の方向 3月中旬にMySQL 9.7.0 Early Access Releaseを公開
MySQL and OCI—A Unified Vision MySQL単独の開発チームからOCI部門へ オラクルのオープンソース/クラウドの戦略に統合 刷新されたオラクルの役員層によるMySQLの戦略作成 新体制 Clay Magouyrk, CEO Greg Pavlik, EVP, Al and Data Management Services for OCI 前職はHortonworksのCPO Jason Wilcox, SVP, Data Services at Oracle 経歴: 前職はEVP of Product & Engineering at Datamin (2016-2025) それ以前はMicrosoftに17年在籍
新たな方針の三本柱 – エコシステム拡大 デベロッパー向け機能をコミュニティ版への積極的な提供 エコシステムの拡大と強化のためのツール群の拡充 MySQLコミュニティとの連携のための透明性の向上
新たな方針の三本柱 – 具体的な施策(の一部) デベロッパー向け機能のコミュニティ版への積極的な提供 → MySQL 9.7アーリー・アクセス・リリース エコシステムの拡大と強化のためのツール群の拡充 → Planet MySQL改良、コントリビューター・ガイド MySQLコミュニティとの連携のための透明性の向上 → ロードマップ・ディスカッション、ワークログ公開 段階的&継続的にレビューと改良を進める
コミュニティ版に含める機能の選択 まずは各種のリスク、実装難易度が低いものから ※ 9.7のFeature Freezeが近いのでやれるところから ※ コンパイルオプションのみで変更できるかなど ※ 利用しているライブラリの互換性などが難易度に影響 MySQLの機能の安定性や バージョンアップしやすさは維持 各リリースサイクル(※ 3ヶ月ごと)に検討
MySQL 9.7 Early Access Release MySQL 9.7 LTS コミュニティ版に導入予定の新機能を いち早く検証し、フィードバックをいただくためのリリース labs.mysql.com からダウンロード可能 マルチスレッド・アプライヤーや InnoDB Clusterフロー制御のメトリクス グループ・レプリケーション PGOで最適化したコミュニティ版バイナリ ハイパーグラフ・オプティマイザ JSON Duality (DMLの利用) ※従来はSELECTのみ可 OpenTelemetryサポート OCI Key Management Serviceのサポート フィードバックはバグデータベース bugs.mysql.com から ◼ ◼ 状態監視、自動ノード削除、自動復旧 フェイルオーバー時の最新のトランザクションを 考慮したプライマリ選定 https://blogs.oracle.com/mysql-jp/mysql-community-early-access-builds-jp
※これから決まること 2026年4月リリース予定のMySQL 9.7.0 LTSで 利用できるコミュニティ版と商用版の機能の最終版 まだまだ調整中 9.7.0 LTSリリース以降の機能追加/拡張の方法 9.7.x LTSで追加?10.x イノベーション・リリースで追加? 今後のMySQL Enterprise Editionの提供内容 サポートサービスとセキュリティ関連はそのままの可能性
今後のイベントなど 5/13(水) 15:00-16:00 ウェビナー Oracle Cloud ウェビナー 「MySQLの最新ロードマップを 展望」 MySQL 9.7 LTSの最新機能 コミュニティとの連携方針と 具体策 当日時点で最新の状況を ご紹介予定となっています 日時未定 日本MySQLユーザ会 MySQL 9.7 LTS新機能紹介 コミュニティからのコントリビューショ ンに関するアップデート
2026年4月リリースの機能の解説 以降のスライドは基本的に全部※
PGOで最適化したコミュニティ版バイナリ 木下さん https://buildup-db.blogspot.com/2024/11/mysql80.html Mark Callaghan https://smalldatum.blogspot.com/2024/10/theimpact-of-pgo-lto-and-more-for.html
ベクトル関数 MySQL 9.0でVECTORデータ型と関連関数を実装 DISTANCE()関数はMySQL HeatWaveのみで 利用可能というクソみたいな制限素敵な仕様 mysql> SELECT DISTANCE(@v1, @v2, ‘COSINE’); +-----------------------------+ | DISTANCE(@v1, @v2, ‘COSINE’) | +-----------------------------+ | 0.10679465532302856 | +-----------------------------+ 1 row in set (0.00 sec)
ハイパーグラフ・オプティマイザ HeatWave内のオプティマイザ用として8.0.32で実装され ていた 8.0時点ではデバッグモードでは利用できたが、 リソース消費量が大きくベンチマークによっては マイナスの影響も 裏でいろいろありすぎて一部を闇歴史Advent Calendar 2022に書いたが 実際はもっともっとひどいことになってた
JSON Duality View 表のデータをJSONドキュメント形式で見せるビュー MySQL 9.4.0で実装 コミュニティ版はSELECTのみ対応 DMLは HeatWaveと 商用版のみ 利用可能
OpenTelemetry オープンソースの可観測性フレームワークへの 対応 MySQL 8.1 Enterprise Editionで実装 可観測性データ (トレース、メトリック、ログ)の 対応範囲を徐々に拡充
OCI Key Management Service対応 透過的データ暗号化やバイナリログ、監査ログの 暗号化などで利用するKeyringのコンポーネント 現時点でのコミュニティ版では平文の鍵ファイルのみ対応
アプライヤー & フロー制御メトリクス レプリケーション関連の可観測性を強化するための 統計情報の収集 MySQL 8.1 Enterprise Editionで実装 複数のコンポーネント component_replication_applier_metrics: アプライヤー・スレッドの稼働統計 component_group_replication_flow_control_stats: グループ・レプリケーションのフロー制御関連の稼働統計