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November 01, 23
スライド概要
BPP行脚とは:WACATEの歴代のBPP賞受賞者のもとへ、2023夏のBPP受賞者である私が主にオンラインでお一人ずつお邪魔し、あの頃と今、セッション製作秘話、テストについてのあれこれなどを聴いたり話したりするものです。
今回は、2012冬の受賞者であるしんすく(け)さん(@snsk)にお時間いただきました
BPP行脚 しんすく(け)さん 2023/11/09(木) 20:00In Xスペース
当日までに準備したこと ご本人にチェックいただいた上で SpeakerDeckスライドを公開する
BPP行脚とは ● 概要:歴代のBPP受賞者とぐんちゃが話す場 ○ ● ● WACATEの歴代のBPP受賞者のもとへ、2023夏のBPP受賞者である私が主 にオンラインでお邪魔し、あの頃と今、セッション製作秘話、加速、アウトプット、 テストについてのあれこれなどを聴いたり話したりするもの 日時:不定期、最大22:00ごろまで 形式:1on1形式 ○ ツールは公開可否に合わせて検討 ■ 公開:Xのスペース、Zoomなど(歴代受賞者と私のみスピーカー) ■ 非公開:Zoomなど 3
BPP行脚の目的 ● 知り合う、話す ○ ● 「加速」「アウトプット」について考える ○ ● 「BPP賞はマリオのスター⭐」とリナさんというかたにアドバイスいただいた。ス ターの力を借りて歴代BPP受賞者のみなさんと話したい WACATEに参加者が一度は聞いたことのあるこの言葉の意味を考えるための インプットにしたい アウトプットの機会にする ○ 「スライド作成→当日→まとめスライド追加」の行脚プロセス自体をアウトプット の機会にしたい 4
BPP行脚バックナンバーor 予告 ● ● ● ● ● ● Mayさん (12夏&15冬) 23/09/27 in Xスペース リナさん (13冬) 23/10/03 in Xスペース なそさん (16冬) 23/10/18 in Zoom よしたけさん (17冬) 23/10/22 10:00- in Xスペース みずのりさん (10冬) 23/10/22 19:00- in Xスペース しんすくさん (12冬) 23/11/09 20:00- in Xスペース 開催回を数字で数えないことにしました🚲 バックナンバーのスライドはこちら 5
BPPの先輩がたとこんな会話がしたい ● あの頃と今 ○ ● 製作過程 ○ ● ● ● ● BPP受賞当時と現在の仕事、勉強会参加状況、視野や視座の変化など BPPセッションのテーマ決め、内容を作り込んでいく中で考えたこと 加速 アウトプット ソフトウェアテストについてのあれこれ もしも今もう一度BPPセッションするなら 上記では聞きたいことをリストアップしましたが、これらを一方的かつ網羅的に質問するというよりも、その場の雰 囲気に合わせて話したり聞いたりしたいです。 6
BPPの先輩がたと加速の話がしたい ● 期間中「加速!GOGO!」→期間後「加速…?」 ○ 雰囲気だけで盛り上がり、理解できていない、考えようとさえしていなかった自 分に気付いた ● 私がまだわからないこと ○ ○ ○ ● 「加速する」の目的語がなんなのか(成長?それ以外にあるとしたら?) 私自身、加速することを望んでいるのかどこに向けて加速したいのか ■ 「我々はマラソンをしなければならんので」←→「加速」 ■ 燃え尽きたりしないのか 「WACATEは加速装置」の意味 加速にまつわる体験談あれば知りたい ○ ○ なにがどう加速した?その結果なにが起きた? その後、同じペースで続いた?減速や停止したことはないの? 7
BPPの先輩がたとアウトプットの話がしたい ● アウトプット大切、の解像度を上げたい ○ ○ ○ ○ ○ ○ ● 目的:なんのために 意義:なにがうれしい モチベーション:なにが原動力 種類:どんなアウトプット 継続:続けるための習慣など 推奨:「〜〜はいいぞ」 上記に関連したエピソードを聞きたい ○ ○ なぜ、なんのためにどんなアウトプットをしたか その結果どうなったか 8
自己紹介 ● 名前:ぐんちゃ(@gun_chari) ○ ● 仕事:SIer C#で開発→事業会社QA→スタートアップQA ○ ● 2023冬BPPセッションの準備中 気質:ストレングスファインダーの上位と下位の要素 ○ ○ ● MacBook Proとダーツのおかげで始まったキャリア WACATE:2023夏 初参加 ○ ● 群馬から「チャリで来た」(実話) 上位:共感性、達成欲、学習欲、責任感、目標志向 下位:分析思考、原点思考、競争性、戦略性、コミュニケーション 好きなもの:コーヒー、サイゼリヤ ○ サイゼリヤの動向の先読み力を仕事に活かしたい 9
他己紹介 ● 名前:しんすく(け) (@snsk ) ○ ● 仕事:ソフトウェア品質の会社の R&D部門 & 元気なゲームQA会社のCTO ○ ● ● ● ソフトウェア/ゲームのQA/テスト界隈に浮かぶアヒル ソフトウェアを楽しくつくるためのハックな品質開発がお仕事です WACATE:2012冬 BPP ○ 「フィードバックループを作ろう」 好きなもの:ウェブとちっさいパソコンとゲーム 主な活動・主な著書・訳書: ○ 次のページ 参考:https://wacate.jp/workshops/2023winter/program/#bpp_ses , https://snsk.github.io/index.html 10
他己紹介 ● 主な活動 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ NPOソフトウェアテスト技術者振興協 会 会員 テスト自動化研究会 ファウンダー Androidテスト部 ファウンダー 東京電機大学 CySec 講師 ISO/IEC/IEEE 29119-9 Co-Editor JSTQB Technical Committee W3C CSSWG コントリビューター 各所での講演 など ● 主な著書・訳書: ○ ○ ○ ○ 『システムテスト自動化標準ガイド』 『Androidアプリテスト技法』 『テストツールまるわかりガイド』 『Foundation Level Specialist シラバス モバイルアプリケーションテスト担当者』 ○ 『ソフトウェア品質知識体系ガイド(第2版)- SQuBOK Guide V2-』(寄稿) など 11
しんすく(け)さんとこんな話がしたい アイコンのアヒルのこと ● アヒルが好きなのですか? 「フィードバックループを作ろう」 ● ● 感想: ○ DevOpsの図に似てますね ○ t-wadaさんの「質とスピード」の「『質とスピード』とトレードオフになるもの、『教 育、成長、多様性への投資』」の「成長」に「フィードバックループを回すこと」が 含まれるのかもと思いました。 疑問:この「フィードバックループ」が速まることが「加速」なのかな? ○ ただ速くなるだけでは、GIGOになりうるのかな? 参考:https://snsk.hateblo.jp/entry/2014/04/26/230305 , https://speakerdeck.com/twada/quality-and-speed-2022-spring-edition 12
しんすく(け)さんとこんな話がしたい たくさんの活動を支える技術 ● ● ● 執行役員、CTOの傍ら、コミュニティ活動、翻訳、講演 何をモチベーション、原動力に仕事や活動をされてますか? タスク管理などどうしていて、何時間睡眠ですか? 軽量品質保証 - Lightweight Quality Assurance ● ● ● ブログで概念を知りました Xで「軽品質議論」が起こったり、WACATE分科会などでテーマとして取り上げたりし たのですね その後、議論は収束したのでしょうか 参考:https://snsk.hateblo.jp/entry/20130511/p1 , Xを「軽品質」で検索 , https://nekoasuka.wordpress.com/2013/05/09/%E3%80%8E%E8%BB%BD%E5%93%81%E8%B3%AA%E3%80%8F%E3%81%A 8%E3%81%84%E3%81%86%E3%83%A2%E3%83%8E/ 13
しんすく(け)さんとこんな話がしたい 【CEDEC2023】「品質管理に、革命を。」の本当のところ。これから興る ゲームQAの破壊的技術、汎用エージェントの取り組み ゲームQAに限らず当てはまりそうな、以下の点が特に印象に残っています ● クリエイターの挑戦の機会を増やす ○ ● QAにテストをお願いして返ってくるまでの時間が短ければ短いほど、最終局面の最後の調整の機 会が増える。QAが早く戻せば次のトライができる。 「ゲームに限らず、QAは生産技術」 ○ そういうQAさんが頑張るフェーズがあるんだ〜というレベルではなく、ものづくりの成熟度の話。そこ で負ければ全部負ける。ポジショントークだが、厳然たる技術。ものづくりがうまくなればもっと速くつ くれる、もっと良いものがつくれる。 参考:https://www.youtube.com/watch?v=QqRGNH3UEpk 15:30-17:00くらい 14
しんすく(け)さんとこんな話がしたい 元気の秘訣 ● あるかたからいただいたエピソードを、当日紹介させてください。 (最後)WACATE2023冬の招待講演のこと、参加者or参加を検討している かたに伝えたいこと ● ● 「WACATEから???へ ~WACATEで育ったあるテスターの軌跡と創りたい技術の 未来~」 (当日のお楽しみとは思いつつ)どんな話で、どんなかたに聴いてほしいですか? 参考:あるかたから教えていただいたエピソード, https://wacate.jp/workshops/2023winter/program 15
当日に話したこと ご本人にチェックいただいた上で サマリーや感想を記載し、 SpeakerDeckをアップデートして残す
しんすく(け)さんと話したこと ソフトウェアを楽しくつくるためのハックな品質開発 ● ● うまいQAができると開発が楽しくなる 複雑、難しい機能の開発は怖い ○ ○ ○ ● QAに「大丈夫!」と言ってもらえると、楽しく作れる 自信持って「大丈夫!」と言える仕事はQA 「全力で走るエンジニアを事故らせない」 QAは、健康にソフトウェア開発を続けるために重要なインフラ ○ 品質保証もスマートにやりたい コミュニティ ● 「良いコミュニティとは、いつ参加しなくなっても気兼ねなく復帰できるもの」 ○ ○ 誰かが無理していたら続かない 対価を得ているわけではない。やりたいときにやればいい 17
しんすく(け)さんと話したこと アイコンのアヒルについて ● ラバーダックデバッグ ○ ○ ○ 持ち歩きアヒルちゃんに向かってコードを1行ずつ説明することによりデバッグを行うという話が由来 ※1 「ラバーダックとして話しかけられる存在になりたい」という想いでアイコンにした ラバーダックデバッグとベアプロのように、近いことや同じことを表す別の言葉を知るのが好き→言 葉の原義に当たるのは大切→原義に当たりたいときに辰巳敬三さんのブログも参考になる、という 話をした ※1参考 :https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3 %83%87%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%B0 (ラバーダックデバッグのWikipedia) ※2 辰巳敬三さんのブログ「A Lifelong Software Tester (生涯一テスター)」http://a-lifelong-tester.cocolog-nifty.com/ 18
しんすく(け)さんと話したこと 言葉について ● 仕事の場合 ○ ● 定義そのものよりも、一緒に同じ目標を目指すチームの中で認識を揃えておくことが重要 技術を発展させようとする場合 ○ ○ 言葉の正確な意味にこだわった方が良い→JSTQBやISTQBなどを参考にする 巨人の肩に乗るために、巨人のことを知ってから議論 フィードバックループ ● 成長のループ ○ ○ ○ 左がインプット、Dev。右がアウトプット、Ops、開発。 ループは、速く回せば良いというものでもないかも。 両輪。左やらないと右しょぼくなる。 19
しんすく(け)さんと話したこと 加速 ● 私の「加速、傾きが大き過ぎると怖い。自分に危うさを感じる」に対して ○ ○ ○ ○ ○ ● 気持ちわかる。スピードが速い時、足元が弱くなる。スリップしやすい 常に加速し続けることがいいことではない ギアを緩めてゆっくり考えることも、時には大切 加速中は、過激なことを言いがち 自分がいまハイギアか、ローギアかを把握できると良いかも しんすく(け)さん「↑と反対のことを言うように聞こえるかもだけど、」 ○ ○ トップギアで突っ込んでも、案外大丈夫だったりする 「間違ったことを言っているのではないか」→「間違ってもいい。間違っていたことに気付けるきっか けを得られたということだから」 20
しんすく(け)さんと話したこと 秋山さん「話が来たら 断らない」 ● しんすく(け)さんが10年実践してきたこと ○ ○ ● 依頼をされるということは、できると思ってもらっているということ できないと思っていたら依頼しない 実践のための工夫 ○ ○ ○ 今までのご自身の講演資料、全部取ってある それらをベースにして、少し変えるといま言いたいことが伝えられたりする 今までの経験、スライドが資産になってきている 睡眠は義務 ● 判断、決断の制度を落とさないため、7-8時間寝ている 21
しんすく(け)さんと話したこと 軽品質議論 ● テーゼとコピーは良かったが、当時は議論を形にするのが難しかった 西堀さん「狙いの品質と出来映えの品質」※ ● ● ● 狙いの品質:どういう製品・品質を作るか。会社のトップサイドにおける責任 ○ p137「新製品を開発するということは、言い換えますと、新しい狙いの品質を設定するということ」 出来映えの品質:狙いを達成するために、どのようにうまく作ったか。作業員の責任 ○ 中間管理職は、狙いの品質を作業員に分配することが責任 しんすく(け)さん「狙いの品質をチームの中で合わせる。みんなと話しながら作っていく」 ○ マーケットからのリアクション「戻りの品質」 ○ 戻りの品質を受けて、狙いの品質、出来映えの品質…を繰り返しながら作っていく ※行脚の2日後に『品質管理心得帖』が保管されている場所を調べてメモとってきました。 この定義以外にもたくさん学びがあったので、別途ブログなどにしたいです。 22
しんすく(け)さんと話したこと 秋山さん「元気の秘訣を聞くと良いかも」→聞いてみました ● しんすく(け)さん「技術にワクワクしているから。楽しいから。」 ○ 簡単に答えが出ない、自分一人でなんとかなるものではない、だから楽しい 登壇の心構え ● 「舞台に登ったら傲慢に自信満々に、舞台降りたら超謙虚に」 ○ 間違っても、気付きのきっかけを得られたらプラスになる WACATE招待講演 ● 技術やキャリアにワクワクしたい人に聴いてほしい ○ 「こんな話あったよ」「きっとこういう未来が来るよ」というワクワクする話を伝えたい 23
感想 ワクワクと睡眠が大切 しんすく(け)さんの元気の秘訣は、ワクワクと睡眠だった ● ○ 自分がワクワクすることを、ちゃんと睡眠時間確保しつつ追って行こうと思った 加速 ● 怖い、という気持ちは捨てなくても良いのかも知れない ○ ○ ● ただ、怖くてもやりたいことには手を伸ばしていきたい 『品質管理心得帖』を読んで一層その気持ちが強まった 自分がいまハイギアかローギアかを捉えていく ○ ○ ギアは自分の状態や環境に合わせて自分の意思で切り替えていこうと思った ローギアにして周囲の景色を楽しむことも時には大切 24
おわり しんすく(け)さん、ありがとうございました! 『品質管理心得帖』もとてもワクワクする本 でした! 25