ここで差がつくレスポンスムーブ

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December 24, 24

スライド概要

インターネットバックギャモンクラブ(INBC)で行われた約2年分(2021年1月~2022年9月)の大会のオープニング・レスポンスムーブを集計しました。その結果から、エラーを生みがちな盤面を7つピックアップして紹介します。
バックギャモンの初級者~中級者がメインターゲットです。
動画版はこちらです。→ https://www.youtube.com/watch?v=MjmzkOzZqpM&t=412s

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何もかもが半熟。インターネットバックギャモンクラブで遊んでいます。

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各ページのテキスト
1.

ここで差がつく レスポンスムーブ INBC #021 あるでん茶 2023-05-27@ギャモン学会 1

2.

Abstract • INBC大会約2年分のオープニング・ レスポンスムーブを集計した。 その中からエラーを生みがちな盤面を 7つピックアップして紹介する。 2

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使用データ • INBC第十五期から第十七期までに PlayOKで行われたINBC大会(の大部 分)のオープニング・レスポンスムーブを 集計。7663ゲーム。 3

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参考文献 • Axel Reichert, Rough and Ready Rules for Rookies: The first Two Rolls – https://bkgm.com/articles/Reichert/f irst-two-rolls.pdf 4

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参考文献 • Backgammon Galaxy, The 2nd roll – Marc Olsenが実質的な著者? • Tom keith, Replies to the Opening Move – https://bkgm.com/ openings/replies.html 5

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参考文献 • INBCチャンネル, オープニング・レスポンス講座 • 盤上のマジック, バックギャモンのレスポンス解析 6

7.

Nactation • 最序盤のチェッカームーブを文字で表した もの。Nack Ballard にちなむ。 – R : ラン。64R = 24/14 – P : ポイントメイク。64P = 8/2 6/2 – D : 13pから2枚。52D = 13/8 13/11 – $ : スロット。21$ = 13/11 6/5 7

8.

Nactation • 最序盤のチェッカームーブを文字で表した もの。Nack Ballard にちなむ。 – S : 大きい目でスプリット。 32S = 24/21 13/11 – Z : 小さい目でスプリット。 32Z = 24/22 13/10 – スプリットが 1通りの場合(51とか)は S に統一する流儀もある。 8

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エラー表示 • エラーの大きさと頻度をアイコンで表す。 – 30点級: – 50点級: – 60点以上: • 1割につき1つ。 9

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例題1 43Z-63 10

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1.4ポイントをヒット 11

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1.4ポイントをヒット • (例題)43Z-63 – 先手が32S、43Zなど。21pにスプリット – 他にできることがなければ、 4pをルースヒットする • (類似)32S-54 • 32S-41 12

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例題2 32S-32 13

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2.6/4*/1*はしない 14

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2.6/4*/1*はしない • (例題)32S-32 – ダブルヒットは「攻めが細い」 – 3で13/10か24/21。スコア依存 – 43Z-32も同様。 • 同様に、8/4*/1*もしない – 6/4*/1*より悪そうだが 相対的なエラーは小さい 15

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例題3 41S-41 16

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3.6/2*/1*をする 17

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3.6/2*/1*をする • (例題)41S-41 – 相手スプリット後のダウンは危ない – 2ポイントにブロットを残す価値が低い • 6/3*/1*がボーダー – 52Z-32のようなケース。 ダブルヒットするかしないか、 あるいはノーヒットも大差がない 18

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例題4 64S-52 19

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4.アクションプレイ →テンポヒット 20

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4.アクションプレイ →テンポヒット • (例題)64S-52 • アクションプレイにはヒット – 特に64Sは強力なのでとにかくヒット – 相手の24ポイントをヒットすることにより、 18ポイントとのコネクションを絶つ • https://www.youtube.com/watch?v=8plOG pAH5Xw&t=1380s 21

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例題5 51Z-63 22

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5.ビルダーを越えて走る 23

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5.ビルダーを越えて走る • (例題)51Z-63 • スプリットが相手にヒットチャンスを 与えすぎる – The 2nd rollのRule 10. • (類似)51Z-62 24

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例題6 21Z-33 25

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6.スプリットに対する33 26

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6.スプリットに対する33 • (例題)21Z-33 • 21と10を作ればよい – 23スプリットに対して3を作る人が多いが、 やはり3より21が強い • (類似)51Z-33 • (関連)32S-44 27

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例題7 21$-33 28

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7.スロットに対する33 29

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7.スロットに対する33 • 例題:21$-33 • 5ポイントを取りに行く – あとは21か3をとる。スコア依存 30

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まとめ • 4ポイントをルースヒット • ダブルヒットするかしないか • アクションプレイ→テンポヒット • スプリットに対して走る • 33は鬼門 31