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September 06, 24
スライド概要
ウェルスナビ株式会社 技術広報チームの公式アカウントです。
ウェルスナビの新規事業の取り組み⽅ 北原 幹也 2024-09-05 ゼロからプロダクト開発に向き合ってきたエンジニア達が語る - 開発者体験をもっと良くするためのベストプラクティス 1
⾃⼰紹介 北原 幹也(Kitahara Mikiya) ウェルスナビ株式会社 フロントエンド開発モバイルアプリ開発 ディレクター 経歴 ● 2023年7⽉⼊社:1年 (⾦融業界未経験) ● モバイルアプリ開発チーム:チーム責任者(EM) ● 新規事業開発:テックリード 入社理由 ● “働く世代に豊かさを” というミッションの実現 2 @2024 WealthNavi Inc.
アジェンダ 1. ウェルスナビについて 2. ウェルスナビの新規事業 3. 発表者は0→1フェーズにどう関わった? 4. 開発者体験の向上で意識したこと 5. 0→1フェーズで発生した課題 6. まとめ 3 @2024 WealthNavi Inc.
1. ウェルスナビについて 4 @2024 WealthNavi Inc.
ウェルスナビのミッション 5 @2024 WealthNavi Inc.
ウェルスナビのビジョン 6 @2024 WealthNavi Inc.
ミッションを実現するために - ウェルスナビというプロダクト 「⻑期‧積⽴‧分散」をサポートする全⾃動の資産運⽤サービス 7 @2024 WealthNavi Inc.
ウェルスナビ 〜 オンラインで完結する資産運⽤サービス 8 @2024 WealthNavi Inc.
ウェルスナビ 〜 従来の資産運⽤プロセスを簡単に 働く世代が、必要以上の時間‧⼿間をかけずに 資産運⽤を始められるサービスを提供 9 @2024 WealthNavi Inc.
2. ウェルスナビの新規事業 10 @2024 WealthNavi Inc.
ウェルスナビの未来 資産運⽤からサービス領域を拡⼤。⽣涯にわたりお客さまのお⾦の悩みを解決する 総合アドバイザリー‧プラットフォーム(MAP:Money Advisory Platform)の開発‧提供 11 @2024 WealthNavi Inc.
総合アドバイザリープラットフォームの構想 お客様が⼊⼒したライフイベントなどのデータをもとに、様々なリスクを総合的に診断する。 中⽴的な⽴場からお客様毎に総合的にアドバイスし、商品を定期的に⾒直す機会を提供する。 (※画面はイメージです) 12 @2024 WealthNavi Inc.
総合アドバイザリープラットフォームにむけて2サービスを提供開始 13 @2024 WealthNavi Inc.
3. 発表者は0→1フェーズにどう関わった? 14 @2024 WealthNavi Inc.
2サービス構築における発表者の関わり⽅ 発表者はテックリードとして、新規事業の0→1フェーズに関わっています ウェルスナビでは PdM/テックリード 体制 をとってます ■ PdM - テックリード ‧問題を認識し仮説を⽴てて、解くべき優先順位を決めて、実現可能な課題に分割 ■ テックリード - エンジニア ‧実現可能な課題をどのように解くかを話し合い、検証可能な状態にもっていく PdM テックリード 15 エンジニア @2024 WealthNavi Inc.
2サービス構築における発表者の関わり⽅ ■ 0→1フェーズ ‧課題解決、顧客への価値提供を実現できるかもしれないアイデアを検証可能な状態とする ■ 発表者の役割 ‧解くべき問題から要件定義、初期開発を⾏い、プロダクトでの仮説‧検証を実⾏可能にする 0 → 1フェーズ 金融教育メディア 要件定義‧初期開発 初回リリース プロダクトでの仮説‧検証 担当変更 生命保険サービス 要件定義‧初期開発 初回リリース 16 プロダクトでの仮説‧検証 @2024 WealthNavi Inc.
4. 開発者体験の向上で意識したこと 17 @2024 WealthNavi Inc.
開発者体験の向上 開発者体験とは? エンジニアとしての⽣産性を⾼めるための技術、チーム、企業⽂化等の環境全般を指します *1 現代の 0→1 フェーズ :VUCA*2 という 予測困難な時代 ‧数ヶ⽉ から数年で⼤きな変化が起こる 何が正解なのかわからない問題を、 仮説・検証し続けることができる 状態を構築する必要がある ‧どのようなモノ‧コトが成功するのかわからない ‧解くべき問題が複雑である ‧多様性、様々な考え⽅を持っている *1 日本CTO協会 | エンジニアが選ぶ「開発者体験が良い」イメージのある企業「 Developer eXperience AWARD 2024」ランキング上位30を発表 https://cto-a.org/news/developer_experience_day_2024_release *2 VUCA は Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性) の頭文字をとった言葉 18 @2024 WealthNavi Inc.
開発者体験の向上 開発者体験とは? エンジニアとしての⽣産性を⾼めるための技術、チーム、企業⽂化等の環境全般を指します *1 現代の 0→1 フェーズ :VUCA*2 という 予測困難な時代 ‧数ヶ⽉ から数年で⼤きな変化が起こる 何が正解なのかわからない問題を、 仮説・検証し続けることができる 状態を構築する必要がある ‧どのようなモノ‧コトが成功するのかわからない ‧解くべき問題が複雑である ‧多様性、様々な考え⽅を持っている 0 → 1 フェーズでの⽣産性は、仮説を検証できるアウトプット量を増やす アウトプットの量を増やす環境を構築する → 開発者体験の改善となる アウトプット量を増やすには予測困難な中でも解くべき問題を決める必要がある *1 日本CTO協会 | エンジニアが選ぶ「開発者体験が良い」イメージのある企業「 Developer eXperience AWARD 2024」ランキング上位30を発表 https://cto-a.org/news/developer_experience_day_2024_release *2 VUCA は Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性) の頭文字をとった言葉 19 @2024 WealthNavi Inc.
0→1フェーズ でアウトプットを増やすために解くべき問題を決める クネビン‧フレームワーク*3 に則って複雑な問題の状態を把握する。ただし...... 混乱した状態 問題が発⽣するまで待つのみ 混乱した状態: 当事者が問題を理解していない状態 *3 クネビンフレームワークとソフトウェアエンジニアリング https://mtx2s.hatenablog.com/entry/2021/10/17/134739 20 @2024 WealthNavi Inc.
0→1フェーズ でアウトプットを増やすために解くべき問題を決める クネビン‧フレームワーク*3 に則って複雑な問題の状態を把握する。なので...... 混乱した状態 混沌な状態 複雑な状態 困難な状態 単純な状態 問題が発⽣するまで待つのみ 混乱した状態: 当事者が問題を理解していない状態 混沌な状態: 問題を認識しているが正確に把握することができない ⾏動 - 認知 - 対応 複雑な状態: 複数の因果関係が混じり合っている 探索 - 把握 - 対応 困難な状態: 因果関係がわかっていて、解き⽅の予想がついている 把握 - 分析 - 対応 単純な状態: 対応⽅法が明確に分かっている 把握 - 分類 - 対応 *3 クネビンフレームワークとソフトウェアエンジニアリング https://mtx2s.hatenablog.com/entry/2021/10/17/134739 21 @2024 WealthNavi Inc.
0→1フェーズ でアウトプットを増やすために解くべき問題を決める クネビン‧フレームワーク*3 に則って複雑な問題の状態を把握できたら、対応していく 混乱した状態 混沌な状態 複雑な状態 困難な状態 単純な状態 問題が発⽣するまで待つのみ 混乱した状態: 当事者が問題を理解していない状態 混沌な状態: 問題を認識しているが正確に把握することができない ⾏動 - 認知 - 対応 複雑な状態: 複数の因果関係が混じり合っている 探索 - 把握 - 対応 困難な状態: 因果関係がわかっていて、解き⽅の予想がついている 把握 - 分析 - 対応 単純な状態: 対応⽅法が明確に分かっている 把握 - 分類 - 対応 問題の状態を把握し、必要なアクションを実施してアウトプットを出す *3 クネビンフレームワークとソフトウェアエンジニアリング https://mtx2s.hatenablog.com/entry/2021/10/17/134739 22 @2024 WealthNavi Inc.
0→1フェーズ でアウトプットを増やすために解くべき問題を決める クネビン‧フレームワーク*3 に則って複雑な問題の状態を把握できたら、対応していく 混乱した状態 混沌な状態 複雑な状態 困難な状態 単純な状態 問題が発⽣するまで待つのみ 混乱した状態: 当事者が問題を理解していない状態 混沌な状態: 問題を認識しているが正確に把握することができない ⾏動 - 認知 - 対応 複雑な状態: 複数の因果関係が混じり合っている 探索 - 把握 - 対応 困難な状態: 因果関係がわかっていて、解き⽅の予想がついている 把握 - 分析 - 対応 単純な状態: 対応⽅法が明確に分かっている 把握 - 分類 - 対応 問題をできる限り単純化して明確な課題に分割 *3 クネビンフレームワークとソフトウェアエンジニアリング https://mtx2s.hatenablog.com/entry/2021/10/17/134739 課題の解像度を上げ、解の精度を⾼める → アウトプットの質が上がる 23 @2024 WealthNavi Inc.
総合アドバイザリープラットフォームにむけて2サービスを提供開始 ・生命保険サービス ・金融教育メディア 0 → 1 フェーズ (検証可能な状態‧サイクルの獲得) を⽴ち上げ プロダクトマーケットフィットに向けて仮説検証を繰り返す 24 @2024 WealthNavi Inc.
5. 0→1フェーズで発⽣した課題 25 @2024 WealthNavi Inc.
0→1フェーズでもっとうまくやれたなと思ったこと ■ プランニングからレビューまでを1スプリントとする 1スプリント 開発‧動作確認 プランニング レビュー ■ スプリントを回し「⾏動して、認知し、対応する」という混沌状態の対処から課題を明らかにしていく ‧スプリントごとに明らかになってきた問題を課題に分割して対応していく スプリント スプリント アウトプット → 課題 スプリント ・・・ スプリント アウトプット → 課題 26 @2024 WealthNavi Inc.
0→1フェーズでもっとうまくやれたなと思ったこと 混沌な問題を、⾏動してアウトプットを得て発⽣した問題を解決していく‧‧‧ を繰り返していったら、いつのまにか中期的なゴールの認識がズレていった...... スプリントを進めて課題の解像度が上がるまではよかったが、 ⽅向性とマイルストンがなく終わりなき開発を進めてしまった...... → フィードバックが遅くなり、変更が必要になったときの切り替えが⼤変だった スプリント (混沌) スプリント (複雑) スプリント (困難) ・・・ スプリント このあたりで⼀度⽴ち⽌まり、⽅向性とマイルストンを定めるべきだった...... ‧混沌な状態を抜け出すことに注⼒しすぎて、リリースの期⽇とゴールを決めれなかった 開発者体験を改善してどんどんアウトプットが出るようになったら、⼀度⽴ち⽌まろう 🫠 27 @2024 WealthNavi Inc.
6. まとめ 28 @2024 WealthNavi Inc.
発表のまとめ ■ 0→1フェーズの開発者体験とは? ‧ 仮説を検証可能なアウトプット量が増える技術、チーム、企業⽂化等の環境 ■0→1フェーズの開発者体験を向上させるには? ‧ 問題の状態を把握し、⾏動しながら解像度を上げて、(複雑な)問題を(解ける粒度の)課題に分解する。 ‧ 問題や課題の解像度が低ければ、⼀旦まず⾏動してみることも必要。 ‧ ⼩さく、期限を決めて⾏動して得たアウトプットから次の問題や課題を⾒つける ‧ 課題の解像度が⾼いほど、解の仮説の質が⾼まりアウトプットの質が上がっていく ■ 0→1フェーズでの失敗談 ‧ 混沌な状態を打破するため、期間を1週間としたスプリントをこなすことに注⼒し、 ⽬の前の問題や課題を解くことに必死で全体感をみることを怠ってしまった...... → 常にフィードバックを貰える環境を構築し、問題の解像度が上がった段階で仮置きでも良いから あらためて、期⽇とゴール(マイルストン)をステークホルダーを握りにいく 29 @2024 WealthNavi Inc.
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ご清聴ありがとうございました 31 @2024 WealthNavi Inc.
Appendix.Ⅰ ウェルスナビでは複数の開発系ポジションで採⽤を強化しています。 主な採⽤中職種 ● ● ● ● ● バックエンド開発エンジニア エンジニアリングマネージャー モバイルエンジニア SRE ITサービスマネジメント 採⽤情報詳細 ● 下記URL(QRコード)よりご確認ください。 https://hrmos.co/pages/wealthnavi 採⽤に関する お問い合わせ先 ● ● 「カジュアルに話を聞いてみたい」という温度感でも構いません。 ウェルスナビ採⽤チーム([email protected])までご連 絡お待ちしております。 32 @2024 WealthNavi Inc.
Appendix.Ⅱ 定期的にWealthNavi開発(技術‧組織)に関する情報を発信しています。 開発者ブログ 技術広報に関する お問い合わせ先 https://zenn.dev/p/wn_engineering ● ● ウェルスナビ技術広報チーム([email protected]) 33 @2024 WealthNavi Inc.