交通安全を目指す研究におけるマルチエージェントシミュレーション利用の検討

351 Views

September 19, 25

スライド概要

令和七年度 電気・電子・情報関係学会 東海支部連合大会で発表した資料です。交通安全研究におけるマルチエージェントシミュレーションの利用について検討しています。

profile-image

愛知工業大学でマルチエージェントシステムや空間分析を活用した減災に関する研究をしています。

シェア

またはPlayer版

埋め込む »CMSなどでJSが使えない場合

ダウンロード

関連スライド

各ページのテキスト
1.

交通安全を目指す研究における マルチエージェント シミュレーション利用の検討 ○安藤 圭祐1 内種 岳詞1 向 直人2 岩田 員典3 伊藤 暢浩1 1愛知工業大学 2椙山女学園大学 3愛知大学 令和七年度 電気・電子・情報関係学会 東海支部連合大会

2.

本研究が取り組む課題 交通安全研究 マルチエージェントシミュレーション 交通事故のデータを分析 複雑な事象(災害救助)を再現 マルチエージェントシミュレーションは どのように利用できるか? 2

3.

マルチエージェントシミュレーション 社会問題の解決策を検討するツール 感染拡大 シミュレーション[1] COVID-19 配車業務 シミュレーション[2] タクシー 既存の交通シミュレータを 拡張して再現 交通分野でも有用な結果が得られている [1] Brenno et al, 2022 [2] 金月・服部, 2019 3

4.

課題:現実が適切に反映されているか? 現実のタクシー モデル化 調査 収集したデータ シミュレーション内の環境 モデル化の粒度:どこまでの範囲を対象するか? 入力データの偏り:取得できる情報の限界 4

5.

交通安全研究とその課題 現実の事故 モデル化 f(x) 統計モデル 調査 交通事故や 道路などのデータ 事故リスク 事故要因 1. 当事者の状態などの潜在的な要素を多く含むこと 2. 分析可能なデータが限定的であること 5

6.

分析事例 hour 24 18 12 6 0 事故リスクの高い 場所・時間帯の特定[3] 特定の事故(脇見)が 発生しやすい地域の検出[4] 正面衝突事故リスクが 高まる道路曲率の特定[5] [3] K. Ando et al, KES, 2024 [4] 安藤 他, WSSIT, 2024 [5] K. Ando et al, IIAI&AAI, 2025 6

7.

具体的な課題 hour 24 18 12 6 0 事故リスクの特定 事故が稀有な事象であるために 空間に対する密度が低く モデルの信頼性に限界 事故要因の特定 事故要因との関係は統計的に 確認できるがなぜ発生したか? という過程までは不明 7

8.

シミュレーションによる交通事故の再現 現実の事故 事故データ・ 分析結果・ ドメイン知識 事故シミュレーション 安全施策へ向けた 気づきを獲得 車両や運転者の状態の追跡 事故の未発生箇所で発生する事故の検討 潜在的な要素が多い問題の一部を解決する可能性 8

9.

再現に対する技術的妥当性 現実の事故 事故データ・ 分析結果・ ドメイン知識 事故シミュレーション 現実を反映できているか? 分析可能なデータの粒度に依存 どのように実現し、どのように評価すれば 現実を反映できているといえるか?が課題 9

10.

まとめ 交通安全研究におけるマルチエージェント シミュレーションの利用について検討 交通事故の再現はデータとして取得することが難しい 潜在的な要素を調べられる可能性がある 交通事故の再現ではその妥当性の説明が難しい (他のマルチエージェントシミュレーションと同様) 今後の課題 妥当性を評価可能な適切な仮説の設定方法 (どのように説得するか?)について検討 10