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July 28, 23
スライド概要
2023/7/28
Deep Learning JP
http://deeplearning.jp/seminar-2/
DL輪読会資料
SimPer: Simple self-supervised learning of periodic targets ( ICLR 2023 ) Atsuya Kitada, Matsuo Lab, M2 1
書誌情報 SimPer: Simple self-supervised learning of periodic targets • ICLR 2023 Notable-top-5% • 著者:Yuzhe Yang*1, Xin Liu*2, Jiang Wu * 3, Silviu Borac * 3, Dina Katabi * 1, Ming-Zher Poh * 3, Daniel McDuff * 2,3 (*1 MIT CSAIL, *2 University of Washington, *3 Google) 2
概要 背景 • 周期性を持つデータは機械学習の応用先として重要だが、ラベリングが困難である • データの周期性を考慮した自己教師あり学習が提案されていない 提案手法 • インスタンスの違いで正例/負例を定義していた従来の対照学習と異なり、周期性の 違いで正例/負例を定義 • InfoNCE損失から、周期的な類似性を測る損失関数へと拡張。 有効性 • 様々な周期性予測タスクで従来のSSLを上回る精度。 • データ効率性が高い。 • 未知データに対する汎化性能が高い。 3
背景 周期性を持つデータ・タスクは機械学習の応用先として重要だが、ラベリングが困難である 応用先の例 • ヘルスケア領域 • 心拍数、呼吸、血圧 • リモートセンシング • 降水パターン、地表の温度変化 • 行動分析 • 人物動作の周期・回数 周期性を持ったデータのラベリングは一般に困難 • 医療用センサー • プライバシーに配慮した生体計測 4
背景 従来の自己教師あり学習手法は周期的な帰納バイアスを組み込んでいない • Contrastive Lossに基づく一連の研究が自己教師あり学習で成功を収めている。 • 同一のサンプルの異なるビュー(正例)に対しては似た埋め込みに、異なるサンプル (負例)に対しては異なる埋め込みになるよう学習する。 • ビデオ理解やアクション分類などの時系列データ領域への拡張がなされている。 • Video representation learning by recognizing temporal transformations. • Spatiotemporal Contrastive Video Representation Learning • しかし、現在の自己教師あり学習は周期性に関する帰納バイアスが見落とされている。 5
提案手法 SimPer:周期性に応じて正例/負例を定義 • 同じ入力インスタンスに対して①周期性不変の拡張と②周期性変動の拡張をかけ、正例/負例を作成。 • ① Periodicity-Variant Augmentations: 周波数領域を変換し負例を作成。元データの周波数は不明 だが、擬似的な周波数ラベルが作成可能(周波数の近さをサンプル間で測定可能)。 • ② Periodicity-Invariant Augmentations: 周波数が不変となるような変換をかけ、正例を作成。 6
提案手法 SimPer:シンプルなアルゴリズム 7
提案手法 SimPer:周期的な特徴類似性を測定する損失関数を導入 • 周期的な特徴類似性を測定するために、離散的なインスタンス判別(単一目標分類)のInfoNCE損失から、 すべての拡張ペアに対する加重損失(回帰)への簡単な一般化 • M: Periodicity-Variant Augmentationsの数。 • s : Speed (Frequency) • Sim : periodic feature similarity • z, z^: エンコード後の特徴量 8
実験 実験設定 データセット • RotatingDigits • 数字の回転周期の予測 • SCAMPS • 心拍数の予測 • UBFC • 心拍数の予測 • PURE • 心拍数の予測 • Countix • 動作の回数のカウント • Land Surface Temperature (LST) • 将来の地表温度予測 9
実験 実験設定 モデルアーキテクチャ • データセットごとに先行研究に倣ったアーキテクチャを設定 • RotatingDigits, SCAMPS:3D-CNN • UBFC, PURE:TS-CAN • Countix, LST:ResNet-3D-18 ベースラインSSL手法 • SimCLR, MoCo v2, BYOL, CVRL 評価方法 • Linear Probing:学習された特徴量の上で線形分類や線形回帰の層を訓練することで、どの程度分離可能 な表現になっているか評価。 評価指標 • Mean Average Error (MAE):予測値と実際の値との差(誤差)の絶対値の平均 • Mean Average Percentage Error (MAPE):予測値と実際の値との差(誤差)の絶対値の比率の平均 10
実験 多数の周期性予測タスクにおいて提案手法が勝る結果に • 特徴量に直接フーリエ変換をかけて周波数を評価する方法・線形回帰の層を挟む方法の2種類で評価。 • 様々なタスクから成る異なるデータ全体に渡って、提案手法は最高精度を達成するより良い表現を学習。 11
実験 提案手法はデータ効率が良い • データセットサイズを100%〜5%に減らしながら、 Rotating Digitsで学習された表現を、各手法ごとに比較。 • 特に利用可能なデータ量が少ない時、提案手法は教師ありで獲得される表現を凌駕。 ※ UMAPによる可視化 12
実験 Zero-shotでの汎化性能分析 • 一部周波数帯を欠損させた訓練データセットを作り、内挿 / 外挿それぞれで汎化性能を分析。 • SimPerは学習時に無いデータに汎化できるような頑健な表現を学習可能。 13
結論(再掲) 背景 • 周期性を持つデータは機械学習の応用先として重要だが、ラベリングが困難である • データの周期性を考慮した自己教師あり学習が提案されていない 提案手法 • インスタンスの違いで正例/負例を定義していた従来の対照学習と異なり、周期性の 違いで正例/負例を区別 • InfoNCE損失から、周期的な類似性を測る損失関数へと拡張。 有効性 • 多様な周期性予測タスクで従来のSSLを上回る精度。 • データ効率性が高い。 • 未知データに対する汎化性能が高い。 14