様々な比率

様々な比率 株式会社アーバンシステム 章 立 2019.05.24

はじめに：ご報告 • 祝：森岡さん、ダラスの2019SASFORUMで論文発表大成功！世界一 を強力確保、凱旋して帰ってきた！ • 章：周りの皆様から丁寧なご指導のおかげさまで、2月<SAS Certified Clinical Trials Programmer Using SAS 9>に合格した。

様々な比率・序 • 最近１年間の間に、凡そ8割の依頼業務が解析帳票の作成/展開で した。解析帳票に様々の比率とよく出会えた。 今後同じ作業発生時、早めに思い出すように少し纏めさせて頂きま した。

様々な比率・まとめ No 和 英 計算 説明＆例 1 比 ratio r = A/B 65歳以上の例数A対全体例数B： A/B=XX.YYYY 倍数？ 2 比例 proportion Pr = 100*A/B 全体例数B中の65歳以上の例数Aの比例：100*A/B 単位：%（パーセント）、‰（パーミル）など 3 率 rate r = EVENT数/総体 生存率、死亡率など。ある期間中の累積発生率。 4 相対危険度 RR(relative risk RR = P1/P2 / risk ratio/ rate P1：曝露ありで疾病発生率 /リスク比/ P2：曝露なしで疾病発生率 ratio ) 率の比 コホート研究や無作為化比較対照試験において、要因曝露と疾病 との関連の強さを評価する指標。 5 オッズ比 ある事象(疾病発生)のオッズOddsとは、その事象が起こりそうもな いと思われる回数 に対する起こそうだと思われる回数の比と定義 され、通常は比や分数で表される。 そのため、オッズ比とは、比の比とも呼ばれる。 OR(Odds ratio) OR = Odds1/Odds2 Odds1=P1/(1-P1) Odds2=P2/(1-P2) P1、P2同No.4 6 ハザード比 HR(hazard ratio) HR = h（ｔ）/h0（ｔ） h（ｔ）：ハザード関数（曝露群のハザード）、h0（ｔ）：基準ハザード関数 （非曝露群のハザード）、t：追跡時間

様々な比率・手でＯＲを計算 • 実務中に過去のＰＧを使って、ＲＲ/ＯＲを追加作成の作業は良くある。その時、ＲＲ/ＯＲ以外の集計結果は 以前バリデーション済、大体問題無いので、今回追加のＲＲ/ＯＲは正しいか、問題ないか、報告前ちょっと 自己検証したい時、出来た結果のＮ数で手で計算できる。 例：下記2ｘ2表からOR計算 P1 P2 3/10 4/9 3 4 3∗5 OR = 1−P1 / 1−P2 = 1−3/10 /1−4/9 = 7 / 5 = 7∗4 = 0.5357 XXX薬 Placebo N=10 N=9 EVENT有 3 4 EVENT無 7 5 ※疾病発生率は非常に小さい時、(1-P1) ≒1(ニアリーイコール)、(1-P2) ≒1のた め、OR = P1/P2 = RR、オッズ比を相対危険度の近似として扱 うことができます が、注意すべきはコホート研究、すなわち相対危険度は曝露群 と非曝露群の 比較であるのに対し、患者対照研究、すなわちオッズ比は症例群と 対照群の 比較であり、見ている方向が異なるということです。

様々な比率・ＳＡＳで/ＯＲを計算 • Sashelp.classを改造、検証しましょう。 data OR; set sashelp.class; TRT=1+(SEX="F"); /*1=試験薬(曝露あり)、2=Placebo(曝露なし)*/ EVT=1+(HEIGHT>60); /*1=EVENT(死亡or疾病)発生、2=EVENT無し*/ run; /*Analysis Method:Cochran-Mantel-Haenszel*/ ods output CommonRelRisks=_CommonRelRisks; proc freq data=OR; tables TRT*EVT / CMH nopercent norow nocol; run; ods output close; /*Analysis Method:Logistic Regression Model*/ ods output CLoddsWald=_ODD; PROC LOGISTIC DATA = OR ; CLASS TRT (ref = "2") ; MODEL EVT (event= "0") = TRT / RL ; RUN; ods output close;

次回のための準備 ・統計の勉強：パラメータ推定 ・SAS試験：<SAS Certified Statistical Business Analyst Using SAS 9>

以上、ご清聴ありがとうございました！