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February 19, 18
スライド概要
DroidKaigi 2018 Reject Conferenceで登壇した内容です。
2023年10月からSpeaker Deckに移行しました。最新情報はこちらをご覧ください。 https://speakerdeck.com/lycorptech_jp
アプリのプロダクトマネージャー からみるScrum開発 DroidKaigi 2018 Reject Conference Namito Satoyama Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止
自己紹介 社外秘 里山 南人 [Namito Satoyama] ヤフー株式会社 メディアカンパニー 新規領域推進室 推進部 クリエイターエバンジェリスト 活動 経歴 SIer (2001〜) Shibuya.apk IT Consulting(2006〜) 著書:「黒帯エンジニアが教えるプロ の技術 Android開発の教科書」 CyberAgent, Inc(2010〜) (共著:SB Creative) DeNA Co., Ltd.(2013〜) Yahoo Japan Corp. (2014/09〜) Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 2
前提条件 今回のお話は、Scrum開発の意義 をプロダクトマネジメント観点か ら解き明かそうというもの 新規開発ではなく、リリース後 PDCAフェーズ(グロースフェー ズ)に入った現場のお話です 画像:アフロ Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 3
プロダクトマネジメントとは 画像:アフロ Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 4
アプリを事業として見るとき 社外秘 • 品質よくリリースを行った としても、事業成長するか どうかはわからない • 非常に多くの課題を検討・ 決断し、実行することが求 められる 画像:アフロ Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 5
プロジェクトマネジメント or プロダクトマネジメント Project Manager 品質 ユーザーの課題 コスト/リソース 事業課題 スケジュール 開発課題 社外秘 Product Manager • 開発課題だけでなくユーザーの課題の解決や事業課題に関 しての意思決定が求められる • 事業観点で幅広い視野でサービスをマネジメントすること を「プロダクトマネジメント」と呼ぶ Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 6
プロダクトマネージャーが意識している観点 プロダクトマネジメントトライアングル 社外秘 「プロダクト」「ユーザー」「事業」「開発 者」それぞれの関係性によって起こる課題 プロダクトマネージャーはそれぞれの領域に 優先順位をつけて施策を考える 事業環境や時間軸により、実行する必要性や 優先順位が流動的に変化する 事業会社においては 「適切なタイミング」で、 「最大の事業成果」を出せるように、 意思決定する https://productlogic.org/2014/06/22/the-product-management-triangle/ Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 7
開発プロセスとは 画像:アフロ Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 8
開発プロセスはリスク管理のために必要 社外秘 「適切なタイミング」へのリスク 適切な事業機会にリリースできるか ステークホルダー間で合意出来ているか 「最大の事業成果」へのリスク ユーザーの課題を解決しているか 事業として最大の成果をあ げるためにリスクヘッジを 行うため 開発メンバーが最大のパフォーマンスを 出せているか 事業環境の変化に追従出来ているか Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 10
代表的な開発プロセスの分類 ウォーターフォールモデル 社外秘 (メーカー系個別のプロセス) Unified Process スパイラルモデル 反復型開発 XP (派生型) アジャイル Scrum FDD・・・ Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 • 計画重視 • SIerなどで適用されること が多い • オブジェクト指向ドリブン • 中大規模にも使える • 目標を決めて開発をループさ せる • 事前計画より柔軟性 • 5つの価値と19の実践 • 経験に基づくアプローチ • 途中で要求を変更可能 • その他 11
代表的な開発プロセスの分類 ウォーターフォールモデル 社外秘 (メーカー系個別のプロセス) Unified Process スパイラルモデル 反復型開発 アプリにおいては、中 小規模に向いていて、 事業環境の変化に追従 できるプロセスが必要 XP (派生型) アジャイル Scrum FDD・・・ Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 • 計画重視 • SIerなどで適用されること が多い • オブジェクト指向ドリブン • 中大規模に使える • 目標を決めて開発をループさ せる • 事前計画より柔軟性 • 5つの価値と19の実践 • 経験に基づくアプローチ • 途中で要求を変更可能 • その他 12
Scrumとは 画像:アフロ Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 13
Scrumとは(ざっくり) プロダクトバックログ 社外秘 スプリントバックログ 要件のリストであるプロダクトバック ログをプロダクトオーナーが常にメン テナンスし、施策優先順位をつける プランニングを行い、一定のタイムボ ックス(スプリント)で行うタスクを 見積もる(スプリントバックログ) プランニング メンテナンス 開発メンバーはスプリントバックログ にしたがって開発を行う スプリント 1〜4週間 開発メンバー プロダクトオーナー レビュー・ふりかえりを行い、チーム の生産性(ベロシティ)を踏まえた上 で次のスプリントのプランニングをす る レビュー・ふりかえり Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 14
Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 画像:アフロ 15
事例対象アプリ Yahoo!ブラウザー 社外秘 多機能ブラウザアプリ QR機能 / メモリ最適化機能 / 音声読み上げ機能 / ウィジェッ ト機能 2012年4月リリース リリースから6年 安定した規模感 MAU:250M+ Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 16
プロダクトマネジメント及びScrum Master 2014年9月 2015年9月 社外秘 2017年6月 入社 ScrumMaster ProductManager Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 17
Scrumを適用すること によって解決したこと 画像:アフロ Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 18
課題1: 日ごとに開発メンバーの やることが変わる 画像:アフロ Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 19
Before 社外秘 一部のレビューや問い合わせに過度 に反応して突然調査タスクが発生 プリインストール案件でキャリアの 言われるがままに納品日を受け入れ 突然の残業 エンジニアのモチベ低下 ディストリ明 日までにお願 いしますー レビューで強 い指摘が… 生産性の低下 施策いつリリ ースできます かー? Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 20
After CS/Review Issue Business Issue PBL タイムボックスを不可 侵にしてメンバーに集 中してもらう SBL 評価が大幅に下がらない限りレビ ュー対応もバックログに入れて次 のスプリントへ スプリント 不可侵 Member Issue 社外秘 タイムボックス(2週間)を元に体 外的な依頼のリードタイムを握る 2週間 Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 21
課題2: 目的のすれ違い 画像:アフロ Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 22
Before 社外秘 仕様が口頭で伝えられる これやりたい やっておきま すよー 意図していないものが出 来る 事業目的と異なる 見積もり制度が下がる やりたいこと と違うよ そんなことは 聞いてなかっ たです Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 23
After 社外秘 プロダクトバックログ 完了定義 バックログを元に目的 と完了定義を明確化 向上させるべきKPIも明確化 目的と達成条 件は○○です それなら、こう いうアプローチ が良いです 目的が明確なので事業成果が最大 化される より最適なアプローチ方法が生ま れることがある Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 24
課題3: プロダクトの先行きが 不透明 画像:アフロ Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 25
Before 社外秘 カンバンは使っているが、リリース 予定がベストエフォート カンバン 先行きが不透明 事業機会を逃すかもしれ ない不安を払拭できない 見通しが知り たい 出来上がらな いとわかりま せん Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 26
After 社外秘 〜をしたい 2 〜をしたい 3 〜をしたい 5 〜をしたい 2 〜をしたい 3 〜をしたい 5 〜をしたい 8 〜をしたい ベロシティから先行き を見通すことが出来る ベロシティ [15] ロードマップは1年後レベルまで 考えるが、事業環境は変化するの で長期的には完璧に決めれない PDCA(グロース)フェーズであ れば、3ヶ月(Q)単位のリリー ス予定を見通せることが重要 Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 27
Scrumを適用すること によって困ったこと 画像:アフロ Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 28
問題1: 開発メンバーの 主体性問題 画像:アフロ Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 29
開発メンバーの主体性を損なうような場合 社外秘 バックログの粒度が細かいと、開発 メンバーの工夫する余地が少なくな る PDCAフェーズでは施策 ≒機能≠ユーザーストー リーとなることが多い 〜のボタンの色を赤にする 機能レベルのバックログ は施策を考えているPM に責任が寄りがち OR 〜画面のCTRを改善する 開発メンバーは逆に仕様 を考えるという面におい て主体性を失う Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 30
失敗2: リモートとカンバン問題 画像:アフロ Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 31
リアルカンバンの弊害 リアルカンバンを利用すると、リモ ート勤務しにくい 社外秘 リアル付箋を動かす方が やった感が出る(主観) リモート勤務の人が朝会 で利用しにくい OR JIRA/Github/Trelloな どWebサービスで使うの が良い場合も多い Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 32
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アジャイルを含む開発プ ロセスは事業全体のリス クヘッジを行う手段 PDCAフェーズにおいて もScrumで解決できる問 題は数多くある 今使われている開発プロ セスに疑問を持った場合 、逆に事業をどううまく 回すべきかを考えるべき 画像:アフロ Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 34
「Yahoo! JAPANなら」 圧倒的規模感のある プロダクト開発 ユーザーの課題と 徹底的に向き合う体験 hr.yahoo.co.jp 画像:アフロ Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 35
Thanks! Copyright (C) 2018 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved. 無断引用・転載禁止 36