ヤフオクで1年間 Scrumを推進した結果

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October 09, 14

スライド概要

UMTP アジャイル開発事例セミナーでヤフー株式会社 塚越が発表した際の資料です。
http://www.umtp-japan.org/modules/activity2/index.php?id=234

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2023年10月からSpeaker Deckに移行しました。最新情報はこちらをご覧ください。 https://speakerdeck.com/lycorptech_jp

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

ヤフオクで1年間 Scrumを推進した結果 ヤフー株式会社 塚越 啓介

2.

! つかごし けいすけ @ktsukago

3.

iOS エンジニア web エンジニア Agile開発 推進

4.

今回お伝えする内容 • • Scrumチーム成長のためにやっ てきたこと Scrumチームの変化

5.

今回話さないこと • • • Scrumとは 0からのスタート Scrum普及のながれ

6.

アジェンダ • • • • • ヤフオクのScrum推進の状況 Scrumチーム増加に伴う課題 Scrumチームの成長にむけて 1年間Scrumをやってきたチーム まとめ

7.

ヤフオク?

11.

メンバー:350人 ß

12.

ヤフオクのScrum 推進状況

13.

ヤフオクでScrumを 導入した理由

14.

ヤフオクでのScrumの状況 ヤフオクが抱えていた課題 • 属人化 • 長時間労働 • 終わりが見えない

15.

ヤフオクでのScrumの状況 これらを解決するために 2013年10月より Scrum推進開始

16.

ヤフオクでのScrumの状況 Scrumチーム数 12 9 6 3 0 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月

17.

ヤフオクでのScrumの状況 Scrumチーム ・12チーム ・約70人

18.

ヤフオクでのScrumの状況 Scrum Other 40% 60% 開発の 約40%

19.

Before

21.

After

23.

残業○

24.

雰囲気○

25.

品質○

26.

見通し○

27.

Scrumチーム数 12 9 6 急激なScrumチーム 増加による課題 3 0 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月

28.

課題 • • 壁不足 Scrumチーム成長

29.

初期のチーム • • • • チーム状況のヒアリング Scrum勉強会 チームビルディング Scrum実施後のサポート

30.

急増時のチーム • • 独自に立ち上がる タスクボードだけをマネる

31.

うまくいかない例 • • • 振り返りを行わず問題だけが 可視化されていく 振り返りをやっても改善され ていかない タスクボードがうまく機能し ない

32.

Scrumチーム 成長にむけて

33.

成長に向けて • • タスクボードレビュー ScrumMaster座談会

34.

タスクボードレビュー タスクボードレビュー

35.

タスクボードレビュー 目的

36.

タスクボードレビュー 経験者から未経験者へ のアドバイスにより 未経験者に気づきを

37.

タスクボードレビュー なにをやったのか

38.

タスクボードレビュー ScrumMasterが集まって お互いのタスクボードを レビュー

39.

タスクボードレビュー

40.

タスクボードレビュー

41.

タスクボードレビュー

42.

タスクボードレビュー タスクボードレビュー まとめ

43.

タスクボードレビュー ScrumMasterが集まって お互いのタスクボードを レビュー

44.

タスクボードレビュー • • • 指摘による気づき いいところは吸収 アドバイスする練習

45.

タスクボードレビュー • • • 指摘による気づき いいところは吸収 アドバイスする練習

46.

タスクボードだけでもいいが これだけだとチームの状況や 課題が見えてこない

47.

次のステップにむけて

48.

タスクボードレビュー スクラムマスター座談会

49.

スクラムマスター座談会

50.

スクラムマスター座談会 目的

51.

スクラムマスター座談会 ScrumMaster のスキルアップ

52.

スクラムマスター座談会 • • • こういう時どうすれば・・・ こんな問題でてこない? ファシリテーション力あげたい

53.

スクラムマスター座談会 なにをやったのか

54.

スクラムマスター座談会 ScrumMasterの 抱える悩みを ディスカッション

55.

スクラムマスター座談会 ディスカッションの例

56.

スクラムマスター座談会 • • • 気づきの生まれる朝会にするには? 毎日成長につなげたい 振り返りをもっともりあげたい ※振り返りが炎上した 自分の知らない領域へのサポートが できない

57.

スクラムマスター座談会 • • • 気づきの生まれる朝会にするには? 毎日成長につなげたい 振り返りをもっともりあげたい ※振り返りが炎上した 自分の知らない領域へのサポートが できない

58.

気づきの生まれる朝会にするには なにがあったか • • 淡々と朝会が行われているけどそれで良いの か気になってる 成長につながるような気付きが得られない

59.

気づきの生まれる朝会にするには そもそもイイ朝会とは? • 朝会はスクラムチームが進捗を把握するために やっている • 短いほうがいいと思っている • そもそも計画したコミットに対して、現状がど うなのかを把握できればいい

60.

気づきの生まれる朝会にするには よくない朝会は • • • だれからも質問がでてこない ← 無関心 問題があるのに、問題が共有されない 「ちょっと問題があるけど、なんとかなります」 ←問題があいまいなまま

61.

気づきの生まれる朝会にするには 淡々と行われても問題ない • • 進捗が把握できて、現状の問題が明確になっ ていれば淡々と行われていても問題はない 改善したいことがあれば、書き留めておくな どして振り返りで成長につなげよう

62.

スクラムマスター座談会 • • • 気づきの生まれる朝会にするには? 毎日成長につなげたい 振り返りをもっともりあげたい ※振り返りが炎上した 自分の知らない領域へのサポートが できない

63.

振り返りをもりあげるためには なにがあったか • • • 振り返りで個人攻撃が始まった 「自分は悪くない」「自分はちゃんとやって た」の応酬になってしまってツラかった 仲わるいの? → わるくはないはず

64.

振り返りをもりあげるためには 明日は我が身 • • • 自分が個人攻撃にもっていかない理由は「自 分にも起こりえること」だから。 たまたまその人が失敗したとしても、誰にで も起こりえる。 個人攻撃のような話がでてきたら「逆の立場 だったら?」的な質問は効果的かも

65.

振り返りをもりあげるためには チームの問題でしょ • • • • スクラムを導入した理由ってなんだっけ? 「Scrumを始めた理由はチームで仕事をできる ようにしたいから始めたんだよね」 「これはチームの問題だよね」 個人攻撃とか、「自分の問題じゃない」、み たいな話がでてきたらしつこく言い続けた

66.

振り返りをもりあげるためには 反省会にしない • • • ネガティブな話になりがち。毎回シンドイ振 り返りだとよくない 意識的にポジティブを取り上げたほうがいい 遊びの要素を入れたら、意外とよかった

67.

振り返りをもりあげるためには お互いの振り返りを 見学にいきましょう

68.

スクラムマスター座談会 • • • 気づきの生まれる朝会にするには? 毎日成長につなげたい 振り返りをもっともりあげたい ※振り返りが炎上した 自分の知らない領域へのサポートが できない

69.

チームのサポートをするには なにがあったか • • 朝会で何もアドバイスできない 「まだかかりそう」が本当かわからない

70.

チームのサポートをするには アドバイスではなく、聞いてみる • • • • 気になったら聞いてみるくらいでいいかも SMがアドバイスするのではなく、チームが自 立できるように声をかけてみたら? 優先順位の低いタスクに着手したら「なん で?」とか 何日もDoingになってたら「なんで?」とか

71.

チームのサポートをするには あいまいさを除く • • タスクは「自分が休んでも他の人が作業でき るくらい明確に」と言っている タスクは一日の稼働時間内に収まるように分 割してもらう

72.

スクラムマスター座談会 ScrumMaster座談会 まとめ

73.

スクラムマスター座談会 ScrumMasterの 抱える悩みを ディスカッション

74.

スクラムマスター座談会 • • • ScrumMaster同士のコミュニ ケーション増加 他チームの事例の取り込み コーチに依存しないチーム

75.

推進の事例 Scrumチーム成長にむけて のまとめ

76.

推進の事例 • • タスクボードレビュー ScrumMaster座談会

77.

スクラムマスター座談会 before

78.

スクラムマスター座談会

79.

スクラムマスター座談会 after

80.

スクラムマスター座談会

81.

スクラムマスター座談会

82.

1年間Scrumを やってきたチーム

83.

直近の事例を通して 変わった事をお伝えします

84.

9/18

86.

なんとしても Day1に合わせて アプリを対応したい

87.

iOS8の新機能を 盛り込みたい

88.

ただ

89.

どんな問題が 発生するか未知

90.

スケジュールも 無理

91.

92.

開発チームから提案

93.

「全力の使い時です」

94.

「スプリント中断 しませんか?」

95.

兼務メンバーは 他業務を各自調整して 集中できる状態に

96.

XCodeのメモリ不足は POの判断で即日購入

97.

開発メンバーが 問題エクセルを作成

98.

各自クリティカルだと 思う問題から対応

99.

必要に応じて ペアプロを実施

100.

動くものができたら POがすぐにチェック

101.

結果

102.

無事完了

103.

1年間積み上げが あったから完了できた

104.

変わったところ

105.

• • • POと開発の協力体制 開発メンバーの自主性 スプリントを中断する勇気

106.

その後

107.

通常のスプリントを 再開

108.

振り返り

109.

できたけど さすがに疲れた

110.

スピード重視のため 品質が・・・

111.

もっと早めに察知でき ていれば、今よりいい ものができた

112.

今後同じようなことが おきないように・・・

113.

半年分の イベントカレンダー 作成

115.

変わったところ • • • POと開発の協力体制 開発メンバーの自主性 スプリントを中断する勇気

116.

スクラムマスター座談会 おまけ

117.

スクラムマスター座談会 各チームの ベロシティ推移

118.

開発以外への展開

119.

開発以外への展開

120.

開発以外への展開

121.

まとめ • • • Scrumチームの成長のため、タスクボードレ ビュー、スクラムマスター座談会を実施した ScrumMaster同士で相談できる形を作った事で お互いの成長につながった チームとして成長すると、プロセスにとらわれ る事なく開発を行うことができた