高専プラス-進路セミナー【九州大学・荒川研究室の紹介】

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October 19, 26

スライド概要

2026年10月17日に開催された高専プラス-進路セミナーの資料です。
高専生の皆様、進学先の1つとしてぜひご検討ください。

九州大学・人間情報システム研究グループ
https://app.ait.kyushu-u.ac.jp/

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九州大学・大学院システム情報科学研究院・教授 人に寄り添う情報システムに関する研究を幅広く実施。

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関連スライド

各ページのテキスト
1.

高専生向け進路セミナー 高専から、研究の世界へ 九州大学 人間情報システム研究グループの場合 荒川 豊 九州大学 大学院システム情報科学研究院 教授

2.

自己紹介 自己紹介 荒川 豊 九州大学 大学院システム情報科学研究院 教授 専門 受賞 役職 ユビキタスコンピューティング 経歴 福岡県出身 2001 慶應義塾大学 学部卒業 IoT(Internet of Things) 2003 慶應義塾大学 修士修了 人間行動認識 2006 慶應義塾大学 博士(工学) 行動変容支援 2006 慶應義塾大学 特別助教 電子情報通信学会 フェロー 2009 九州大学 助教 文部科学大臣表彰 科学技術賞 2011 フランス留学(ENSEEIHT) 2012 ドイツ留学(DFKI) 情報処理学会 理事 2013 奈良先端大 准教授 福岡未踏 代表理事 2017 アメリカ留学(UCLA) 2019 九州大学 教授 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) 2 / 36

3.

自己紹介 NHK「魔改造の夜」に出演 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) 3 / 36

4.

SECTION 1 研究室紹介 人間情報システム研究グループ 4 / 36

5.

研究室紹介 人間情報システム研究グループ 7名 教員・スタッフ 68名 学生 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) 19名 うち博士 2026年10月時点(研究室HP) 5 / 36

6.

研究室紹介 人に寄り添う情報システム 行動認識 センサと AI で、人が何をしているか・どん な状態かを理解する スマートフォン・ウェアラブル WiFi・電波・環境センサ 実験住宅・ドライビングシミュレータ POINT 行動変容支援 理解した状態に応じて、適切なタイミングで 情報を届ける ナッジ(認知バイアスの活用) ゲーミフィケーション・楽しい仕掛け 企業・自治体との実証実験 センサで人を理解し、理解したうえで行動を後押しする 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) 6 / 36

7.

研究室紹介 つくって、測る WaistonBelt ZEL WiFiバックスキャッター SenStick-Eye 頷き認識チェア 非装着型HMD おなか周りを見守るベルト型ウェア 環境発電で動くバッテリーレス行動 電波の反射で日常動作を認識 ラブル 認識タグ ペンや歯ブラシなど日用品をセンサ 椅子の揺れから会議中の頷きを検出 空中像技術で、かぶらないVRゴーグ 化 ル 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) 7 / 36

8.

研究室紹介 測って、変える eat2pic Kaolid ゲームの使いすぎ抑制 プライバシ保護行動認識 実験住宅 ドライビングシミュレータ 食べた物で絵が育ち、健康的な食事 口中香を提示して飲み物の味を拡張 全世界ユーザ約8万人で効果を検証 をナッジ 映像をVLMでテキスト化して認識 学内の住宅に実際に住んでデータを 集める 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) 運転中の行動を計測 8 / 36

9.

1 / 3 電池のいらない名札型センサ 研究紹介 行動を記録したい いつ、どこで、何をしていたか。生活習慣を見直 すきっかけになる 電池が壁になる GPSは屋内で使えず、測り続けると電池が減る。 充電の手間もかかる 発電素子を使う 太陽電池などを電源にもセンサにも使い、電池に 頼らず記録する 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) 9 / 36

10.

研究紹介 1 電池のいらない名札型センサ 発電素子は「電源」であり「センサ」でもある 入力 部品 光・動き 照明や窓の光、歩く振動 発電素子 太陽電池+圧電素子 電源として使う 電気をためて、たまった ら短時間だけ動く。電池 をほぼ使わない 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) 出力 電気 電源にも、手がかりにもなる センサとして使う 発電量のちがいから、い る場所と動きを推定する 10 / 36

11.

研究紹介 1 電池のいらない名札型センサ 7年かけて、実用に近づけた 2019 EHAAS 2022 ZEL 2026 ZEL+ 実際の勤務で評価 名札型に小型化 IEEE PerCom 2022 Pervasive and Mobile Computing 奈良高専 菅田くん 北九州高専 有田くん 北九州高専 有田くん PerCom・PMC:ユビキタス分野の超難関の国際会議・論文誌(PerCom 2019 の採択率 19.8%) 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) 11 / 36 発想を提案し、試作で確認 IEEE PerCom 2019

12.

研究紹介 1 電池のいらない名札型センサ 少ない電力で、ふつうのセンサより高い精度 場所認識の精度(EHAAS・9か所・F値) 発電素子 88.0% 加速度+明るさ 77.4% 明るさのみ 70.1% 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) 電池を使わずに動いた時間(ZEL+) ZEL+ 平均 94.0% コンパレータ1個 4.6% 10人が10〜18時に装着。最も高い人 99.7%、最も 低い人 80.6% Umetsu et al., PerCom 2019 / Arita et al., PMC 2026 12 / 36

13.

2 / 3 やめやすいゲームをつくる 研究紹介 ふつうのゲーム 遊ぶ時間をできるだけ延ばす設計 売り上げや広告のためには自然な 目標 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) この研究 無理にやめさせず、自然に離れや すくする 待ち時間を少し長くする 画面を白黒にする 13 / 36

14.

研究紹介 2 やめやすいゲーム 84,325人が遊ぶ実際のゲームで1か月 84,325 人 実際のプレイヤー 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) 7 グループ くじ引きで自動に分ける 1 か月 ふだんどおりに遊ぶ 14 / 36

15.

研究紹介 2 やめやすいゲーム 白黒+10秒で、プレイ時間が3割減った 1日の平均プレイ時間の減り方 待ち 1秒 待ち 5秒 待ち 10秒 白黒 白黒+5秒 白黒+10秒 3.0% 10.3% 14.3% 22.8% 28.3% 30.8% POINT 白黒を含む条件で、はっきり減った 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) −40.4 % 7日目の継続率 白黒+10秒 Nakamura et al., IMWUT 9(1), 2025 15 / 36

16.

3 / 3 指の動きから、心の中をのぞく 研究紹介 これまでのアンケート わかるのは、選んだ数字だけ 本当に迷わず選んだのか 適当に押したのかは区別できない POINT この研究のアンケート 数字に加えて、指の動きを記録 かかった時間、動かす速さ 選び直し、スクロール 結果だけでなく、そこに至る「過程」から心理を読む 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) 16 / 36

17.

研究紹介 3 指の動きと心理 3つの研究で、検出から購買予測へ 2021 IEEE Access 2022 IEEE LifeTech 2023 情報処理学会 適当に答える人を、スクロール などの操作から見つける 答え方を工夫して、迷いが操作 に出やすくする 迷いと操作ログで、実際に買う かの予測に加える 不適切回答の検出 POINT 迷いと興味を読む 購買予測に使う 新商品の購買率ランキングで、説明力が大きく向上 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) 17 / 36

18.

研究紹介 3 指の動きと心理 適当な回答を85.9%検出 不適切回答の検出率(再現率) 操作ログ 85.9% 従来研究 55.6% 効いた特徴は、選び直しの回数とスクロール の速さ・長さ 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) 迷わなかったとき スライドバーを一直線に、素早く動かす 迷ったとき ゆっくり、行ったり来たりしながら決める IEEE Access 2021 / IEEE LifeTech 2022 18 / 36

19.

研究室紹介 企業・自治体との共同研究(2015年〜) トヨタ ホンダ NTTドコモ KDDI ソニー 富士通 三菱電機 三菱重工 カシオ シャープ リコー 島津製作所 アステラス製薬 キリン オカムラ パーク24 東京海上日動 糸島市 対象行動 混雑回避 安全運転 連携先 生協、ドコモ、昭和バス、JR トヨタ自動車、東京海上日動 など POINT 学生も共同研究に参加し、研究の経験と収入を得ている 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) しかけ 認知バイアスとポイントのハイブリッド介入 社会規範ナッジ、音声介入 19 / 36

20.

研究室紹介 荒川研が特殊なところ 人数が異様に多い 学生68名。おそらく日本一の規模 コンテストに出るのが当たり前 ハッカソン・アプリコンテストへの参加が日常 未踏の採択者がいる 福岡未踏はもちろん、IPA 未踏の採択者も e-ZUKAスマートアプリコンテスト2023(グランプ リなど4件受賞) 博士も多い 在籍19名。2025年度は8名が進学 DICOMO2024(5件受賞) 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) 20 / 36

21.

研究室紹介 荒川自身も、コンテストをつくる側 情報処理学会 アプリコンテスト 立ち上げ、10年間運営 福岡市のアプリコンテスト 立ち上げ、運営 飯塚市 e-ZUKAスマートアプリコンテスト 福岡未踏で発表した学生たち(2024年) 審査員 福岡未踏(2023年〜) 統括PM・代表理事。3年間で延べ120名を育成 2025年度 日本工学教育協会 工学教育賞 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) VORN Challenge 2025 優秀賞 21 / 36

22.

研究室紹介 博士課程への進学者 博⼠課程進学者数(⼈‧年度) 6 1 1 2019 2020 2021 2022 202 202 202 2026 現在の在籍は 19名 POINT 博士学生の多くが支援を受けている 20 万円/月 学振・SPRING・卓越 32BOOST万円/月 日本人の博士学生は、ほとんど全員が支援を受けている 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) 人数:研究室HP(2026年10月) 22 / 36

23.

SECTION 2 高専との関わり 奈良先端大時代から、九州大学まで 23 / 36

24.

高専との関わり 奈良先端大時代(2013〜2019年) インターンシップを受け入れ 特に大阪府立大高専(現・大阪公立大高専)、 奈良高専 専攻科修了後の高専生も 大学院に多数受け入れ 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) 24 / 36

25.

高専との関わり 高専から大学教員へ 高専・専攻科 松田 裕貴 明石高専 高専・専攻科 中村 優吾 函館高専 留学 修士・博士 奈良先端大 ウルム 大学 修士・博士 留学 奈良先端大 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) マンハイム 大学 助教 現在 2024年〜 助教 現在 2026年〜 奈良先端大 九州大学 岡山大学 講師 立命館大学 准教授 25 / 36

26.

高専との関わり 二人がつかんだもの 最優秀 20万円/月 修士・博士とも 受賞 奈良先端大 最優秀学 生賞。学費免除 POINT 学振 特別研究員 年100万円の研究費も 300万円 国からの研究費 留学費も こうした道筋を、指導教員として用意してきた 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) 1年 ドイツ留学 2人そろって 26 / 36

27.

高専との関わり 九州大学へ、高専からの2つのルート 3年次編入 10名 高専 本科 5年間 九州大学 3年次編入 専攻科から修士入学 5名 高専 本科 5年間 POINT 高専 専攻科 2年間 4年次 研究室配属 卒業研究から 九州大学 荒川研 成績順で選ぶ 大学院入試 今年の4年生は、3人とも高専からの3年次編入生 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) 荒川研 修士へ進む人も 修士課程から 博士へ進む人も 27 / 36

28.

高専との関わり 3年次編入で来た高専生 古川 さん 岐阜高専 AWS 有田 くん 北九州高専 NSソリュー ションズ 小西 くん 宮田 くん 羽田野 くん 熊本高専 POINT 久留米高専 佐世保高専 博報堂 藤本 くん 徳山高専 サイバー エージェント 甲斐 くん 猿渡 さん 水津 くん 佐倉 くん 有明高専 今年の4年生 10名。4年次の研究室配属から荒川研へ 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) 松江高専 今年の4年生 北九州高専 マネー フォワード 木更津高専 今年の4年生 28 / 36

29.

高専との関わり 専攻科から、修士で来た高専生 中川 くん 田中 くん 松本 くん 塩尻 くん 藍澤 くん POINT 熊本高専 専攻科 久留米高専 専攻科 徳山高専 専攻科 香川高専 専攻科 大分高専 専攻科 AWS サイバーエージェント AWS LINEヤフー勤務・社会人博士課程 5名。大学院入試を経て修士課程から 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) 29 / 36

30.

高専との関わり 出身高専の一覧 九州 6校・9名 久留米高専 2名 熊本高専 2名 大分高専 佐世保高専 中国 2校・3名 四国 1名 中部・関東 2名 徳山高専 2名 POINT 北九州高専 2名 有明高専 松江高専 香川高専 岐阜高専 木更津高専 11校から15名。3年次編入10名、専攻科から修士5名 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) 30 / 36

31.

高専との関わり 高専出身者の事例 藤本 隆晟 くん(徳山高専) 学部4年で国際会議発表(IEEE PerCom Workshops 2023) DICOMO2024 ヤングリサーチャー賞 論文誌に採録(ACM Trans. on Computing for Healthcare) 現在はサイバーエージェント 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) 甲斐 貴一朗 くん(北九州高専) ハッカソン・アプリコンテストで受賞 18件 卒業時に 九州大学 学生表彰 国際会議発表 7件(WiFiセンシング) 現在はマネーフォワード 31 / 36

32.

SECTION 3 高専生として期待していること 32 / 36

33.

高専生に期待していること AIの急速な進展で起きていること データサイエンス系は、むしろ衰退 人間がやることがなくなっている 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) 33 / 36

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高専生に期待していること フィジカル・実世界重視へ センサ ロボット 電子回路 データ 人や環境を測る 実世界で動かす ハードウェアを作る 誰も持っていないデ ータを集める POINT 理論も大事。それ以上に、実装して動くことが研究上重要になる 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) 34 / 36

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高専生に期待していること しかし、大学の情報系は 大学の情報系 情報に特化しすぎた 人気がなかった電気・ハードウェ ア系の科目を捨ててしまった POINT 高専生 電子回路やハードウェアの知識・ 経験がある 実装して動かせる そこで、高専生への人気が高まっている 高専生向け進路セミナー 荒川 豊(九州大学) 35 / 36

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人に寄り添う情報システムを、一緒に センサ IoT 行動認識 見学はいつでも app.ait.kyushu-u.ac.jp staff (at) arakawa-lab.com 行動変容