8.6K Views
December 31, 21
スライド概要
強迫症の治療原則について、松永先生に解説してもらったYouTubeで使用した資料です。
精神科医、大学教員かつYouTuberです。資料は講義での使用OKです。 私がYouTubeで使用している資料につき公開をご希望の方がいたら、該当する動画のコメント欄でお知らせください。
強迫症を治す 認知行動療法に基づく 松永教授の 3つの鉄則
強迫を 超簡単に 説明すると
代表的なのは 洗浄強迫 確認強迫
強迫観念にもとづき 強迫行為が生じ 不合理性の自覚 があるのが強迫症
不安になるたび 強迫行為を繰り返して
行為をしないことに 不安になるようになる病気
強迫症を治す 不安とこだわりからの解放
うつ病では 休息が重要ですが 強迫症では?
治療しようにも 強迫症で いっぱいいっぱい になってることもある
認知行動療法での 治療を始めるにあたり 休息を要することも
強迫症を治す 不安とこだわりからの解放
時間 空間 エネルギー を与えるな
休息して時間や余力ができても 強迫に時間や力(+ 無駄金)を費やさな いように
もっといえば 空間が狭くならないよう できれば生産的活動に転 換できるよう ・・運動、家事OK
強迫症を治す 不安とこだわりからの解放
強迫症の人は 手を洗いたい 確認したいと 自分で 望んでるんですよね?
強迫症による不安 本人の本来の考えではなく 強迫症による考え 外在化
強迫症を治す 不安とこだわりからの解放
逃げない 繰り返さない 巻き込まない +ググらない
暴露して慣らすのが治療 逃げない
空間を広げる
不安の強さを100点満点で記録する 不安階層表 例) 90 公共の場の床を触る 70 公共の場のドアノブを触る 50 公共の場の壁に触る 30 家のドアノブを触る 15 浴室のドアノブを触る
不安階層表の 下の方=勝てる不安から 自ら不安に暴露し 不安解消行動=強迫行為をせず 時間とともに不安が減るのを体験する
強迫症でしがちな 不安解消行動を 繰り返さ ない
注意すべき 強迫症の巻き込み
不安解消行動に家族を 巻き込ま ない
強迫症の人が不安で検索しがち ググらない
逃げない 繰り返さない 巻き込まない +ググらない
強迫症を治す 不安とこだわりからの解放
2回 ルール
• 普通の習慣の範囲に落 とし込む • 2回なら回数がわからな くならない • 2回の確認/洗浄なら 生活に支障はない
おわりに…
行動療法の成功には •問題意識 •治す覚悟 •必然性 が大切
そのコツは 総論的・各論的 アプローチの組み 合わせ
総論的には 時間・空間・エネル ギー(お金も)を強迫 に与えない生活へ の転換
各論的には各目標の達成 逃げない・くり返さな い・巻き込まない・ググ らない+2回ルール の徹底