サイロ化したBigQueryをAnalyticsHubにより統合する構成案

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September 04, 24

スライド概要

Google Cloud 上でサイロ化(乱立)している BigQuery データを統合するための Analytics Hub をベースにしたアーキテクチャ案を共有します。 本アーキテクチャにて、適切な管理のもと、追加のストレージコストを最小限に抑えつつ、 Subscriber がコンピューティングコストを負担するなどの予算管理が可能となります

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各ページのテキスト
1.

Analytics Hub による サイロ化した BigQuery の 統合アーキテクチャのご提案 manabian

2.

自己紹介 【主な生業】 BI・DWH構築に関するSIベンダーにてテクニカルスペシャリスト職と して、次の業務を実施。 • Databricks におけるシステム実装論の整理とライブラリ開発 • データ分析基盤とアプリケーションの設計・構築に関する支援 • データ分析基盤に関する技術検証 @manabian 趣味がデータ分析基盤に関する調査や検証であり、 主に Qiita を中心にデータ分析基盤に関する記事を投稿。 • 最強のデータ分析基盤を目指して~汎用的なデータ分析基盤の選定 方法の提案~ – Qiita • PySpark 開発時に知っておくべき7つのテーマ– Qiita • データエンジニア界隈で話題のdbt(data build tool)のまとめ #Python - Qiita

3.

はじめに Google Cloud 上でサイロ化(乱立)している BigQuery データを統合するためのアーキ テクチャ案として、Analytics Hub の活用方法を共有します。 本アーキテクチャにて、適切な管理のもと、追加のストレージコストを最小限に抑えつつ、 Subscriber がコンピューティングコストを負担するなどの予算管理が可能となります。

4.

BigQueryの柔軟性がもたらすデータサイロ化のリスク ◼BigQuery は、プロジェクトやデータセットを柔軟に作成できる一方で、 個別最適化に偏ったシステムになるリスクがある。 ◼また、ストレージとコンピューティングの分離により容易にデータ共有が 可能だが、その一方で依存関係が複雑になる可能性がある。

5.

サイロ化した BigQuery を Analytics Hub により統合 ◼3つのレイヤーに分割し Hub layer 経由で整理したデータの共有により、 既存の運用に依存せずに最適な Big Query の統合が可能となる。

6.

Analytics Hub を経由すべき理由 ◼Big Query にてデータセットを相互に共有すると複雑な関係性となるた め、Analytics Hub にてハブ&スポーク型でシンプルな連携が可能となる。 ポイント・ツー・ポイント型による連携 ハブ&スポーク型による連携 データ ハブ

7.

統合アーキテクチャを構築する際のネットワーク設計 ◼統合アーキテクチャを構築する際には、BigQuery と Analytics Hub に おける VPC Service Controls の設計が重要となる。 引用元:Analytics Hub VPC Service Controls のルール | BigQuery | Google Cloud

8.

統合アーキテクチャのレイヤー。 ◼Analytics Hub にて、 Publisher Layer とSubscriber Layer の2層で管 理するのではなく、 Hub Layer を追加した 3 層により管理する。 ◼Hub Layer により既存の BigQuery の構成に依存することなく 整理したデータの流通が可能となる。 # レイヤー 概要 1 Publisher Layer 他の BigQuery へデータ共有を行うために Hub に対してデータ共有するレイヤー。 2 Hub Layer Publisher から共有されたデータの整理を行い Subscriber へデータ共有するレイヤー。 3 Subscriber Layer Hub からデータ共有を受けるレイヤー。

9.

Analytics Hub による Big Query 統合アーキテクチャ Publisher Layer BigQuery PJ P1 (Publisher) Dataset A A table Hub Layer Analytics Hub (from Publisher) Exchange A Dataset A confidential A table view Analytics Hub (for Subscriber) Big Query S1 (Subscriber) Exchange A confidential Dataset A confidential A table view Masked B table view B table C table Dataset A restricted conf. Dataset B E table Big Query PJ H1 (HUB) Subscriber Layer Exchange B F table Masked B table view Exchange A restricted conf. E table view B table view Dataset A high conf. Dataset A confidential Exchange A high conf. F table view Big Query PJ S2 (Subscriber) C table view … Dataset B confidential Exchange B confidential Dataset A restricted conf. B table view E table view BigQuery PJ P# (Publisher) … … Big Query PJ S# (Subscriber) F table view … … …

10.

ありがとうございました 本構成を試した方は 𝕏 アカウント宛に ご意見をお聞かせください。 manabian 𝕏: @manabian Qiita: manabian